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役人の生態


  役人の生態


 2019年11月の日経新聞「私の履歴書」は、ファンケル会長の池森 賢二さん。

 私は11月1日にそれを知り「しめた」と思った。ファンケルに興味はなくはないが、化粧品・サプリは私からは遠い。とにかく読むべきものが多すぎて日々アップアップしている。少しでも減るに越したことはない。

 ところが、数日して間違いを犯した。つい読んでしまったのである。面白い!ためになる!

 池森さんのお父さんは東洋紡という一流会社に勤めていた。しかし、戦争のため空襲に遭い、お父さんは疎開先で感電死してしまった。戦後、お母さんは家族ともども東京に出てきて働いた。そのため池森さんは中学卒業後、いろいろ働いた。

 池森さんは、「結局、人間は学歴ではない」ということを教えてくれる人である。何事も懸命に取り組み、やり過ぎるくらいやり、考える人。私も学生時代のアルバイト仲間で1人こういう人がいた。立命館大学の理工学部から大学院に行った人である。その後どうなったかは知らないが、サラリーマンでおさまるような人ではなかった。

 それにしても、サラリーマン社長などの「履歴書」より、創業者、起業者などの「履歴書」の方が圧倒的に面白い。

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 日経新聞2019年11月10日「私の履歴書」

 池森さんは、いろいろな職を経て、お兄さんが経営するクリーニング屋で働いていた時のこと、
 毎日深夜まで働いていて、久しぶりに奥さんの顔を見ると、化粧っ化がなく、顔には吹き出物ができている。
 話を聞くと、化粧品が肌に合わなくなってきたという。

 皮膚科の医者に聞くと「化粧品の中に含まれる添加物が原因。うちの患者の7割も化粧品による接触性皮膚炎なんだ」とのこと。
 
 旧知の技術者でもあるある社長に聞くと「防腐剤や酸化防止剤、殺菌剤も入っているという。それで3年もたせる」と言う。
 「何も入れなければどれぐらいもつか」と聞くと、「ざっと1カ月ですね」という。

 そこで、1カ月で使い切れる小容器(5ミリリットル)の容器に密封して、傷まないうちに使い切れるようにすればいいと思いついた。

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 日経新聞2019年11月14日「私の履歴書」

 さまざまな試行錯誤のうえ、成功しだすといろいろな妨害行為や理不尽な目に遭う

 1985年、厚生省の業務課から「おたくの会社は製造年月日を入れているようだが、インチキだという連絡が入った」とのことで工場に調べが入った。この件は良心的にやっていることを確認してもらえて終わった。

 神奈川県の業務課の対応にも手を焼いた。「無添加とは何か」と聞いてくる。「防腐剤などが入っていない化粧品です」と答えると「既存の化粧品は規制をクリアしている。ファンケルは我々のやり方にケチを付けるのか」と因縁をつけてくる。そこで「新鮮作りたて」ならよかろうということになった。

 別の担当者に変わると「新鮮というのは意味が不明確だから無添加ならいい」というので再び無添加に戻した。

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 日経新聞2019年11月15日「私の履歴書」
 
 神奈川県の業務課からお呼び出しがかかった。担当者にチラシを見せると「この表現はおかしい」「あの表現もダメ」とダメ出しを食らう。何度足を運んでもOKが出ない。しまいには「1文字も書くな」などと怒られる。

 しょぼくれてエレベーターに乗ると同じ業務課の人が乗ってきてくれて「大変だね。チラシがうまくいくヒントを教えましょうか」と言ってくる。何かと聞くと「同業のA社は月に何枚も始末書を持ってくるよ」と言う。

 事前にチラシを持っていくと、問題が発生したときに役所のお墨付きを得たということで役所の責任になる先にチラシをまいて、後で指導を受ければいいというわけだ。そうなれば責任はファンケルが負う。 

 以後はチラシをまき、指導を受けた後に「誤ったチラシを10万枚まきました。すべて回収しました」という始末書をたくさん書いた。

 創業間もない頃は反社会的な人々にも時折脅された。

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 日経新聞2019年11月21日「私の履歴書」

 92年、突然、税務署の職員が本社や工場、自宅に「脱税しているとの情報がある」と入り込んできた。脱税?そんなわけはない。

 80年の会社設立前にすでに2000万円の利益が出た。すると紹介された税理士から「個人で事業をやっていると税務署から色々とつつかれる。見かけの利益をゼロにする方法がある。その代わりに利益の半分をもらえないか」と持ちかけられた。

 どこかの税務署長まで務めた人物と聞いていたが、脱税のプロだった。違和感を覚えた。三和銀行の支店長に相談すると、公認会計士の大山哲先生を紹介してくれた。

 大山先生はとても正義感が強い会計士だ。税逃れの指南を求めるような会社の顧問は絶対に引き受けない。その先生から指導を受けていたわけで、絶対に脱税なんかするわけがない。誰かが陥れようとしているのだろう。

 結局、調査を終える日に署員が「ガセネタだった」とぽつりと言い残し去った。

 しかも2週間後には「優良法人として表彰したい」と言ってくる。大変ありがたかったが、そこにはちょっとしたウラがあった

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 日経新聞2019年11月22日「私の履歴書」

 のちに「税務署長を顧問として迎えてほしい」と求めてきた理由は「きれいな会社でないと任せられないから」という。

 外部から「貸しを作った方がいい」などと言われ、顧問として2人を招いた。さらに3人目を要求してきたので「いいかげんにしほしい。それ以上言うならば、マスコミに話す」と断ったら、さすがに諦めた

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役人の生態
高松市中央図書館前のケヤキは間もなく真っ裸に。

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 紫雲山ハイキングコースはあと1週間は楽しめそう。
 マイカーは車検後絶好調!90点。


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【おまけ】

■つい先年、文科省のエロ事務次官が、法令で禁じられている天下り斡旋に自ら関わったとして辞めさせられ逆噴射したのは記憶に新しいところである。


 2017年6月28日ブログ「東京三題」から抜粋して再掲
■日米繊維交渉にまつわる話(週刊ポスト12年9月14日号、東京新聞・中日新聞論説副主幹 長谷川幸洋ゆきひろさんの話:通産省OBの堺屋太一さんに聞いた話として)

 
 米国が繊維で日本に迫ってきた時、大阪の業界団体が、当時の通産省の繊維局長室にきて、我々の権益が守れるように米国と交渉して下さいとお願いした。繊維局長は「交渉しないという。業界団体は大阪じゃなくて東京に移せ。東京に来ないなら交渉はしないと。

 当時、大阪には繊維関係の業界団体が13あって、その13団体だけが霞が関のいうことを聞かず東京に拠点を置かなかった。繊維局長室に看板が掛けられていて、そこには敵は米国にあらず大阪にありとあった。

 結局、最後は業界団体の側が負けて、13団体の繊維工業連合会として東京に事務所を出した繊維局長もそれでよしとしてやっと米国と交渉をはじめた

 外交交渉は農水省や経産省の省益拡大のネタになってきたから、TPPでもどうやって天下り先を増やそうか、ということを必死に考えているはずです。



 2011年11月4日のブログ「官尊民卑―年金②」から
厚生年金と聞いてどうしても忘れられないのは、厚生年金制度の生みの親、元厚生官僚の花澤武夫さんの話である。花澤さんの著書「厚生年金保険制度回顧録」には以下のような記述があるという。

 「この膨大な資金はどうするか。何十兆円もあるから、一流の銀行だってかなわない。これを厚生年金保険基金とか財団とかいうものをつくって……そうすると厚生省の連中がOBになったときの勤め口に困らない。何千人だって大丈夫だ。これは必ず厚生大臣が握るようにしなくてはいけない

 「年金を払うのは先のことだから、今のうちにどんどん使ってしまっても構わない

 厚生年金制度の生みの親が、もともとそういう精神で創設している。のちの厚生官僚が、膨大な財源を食い物にしたのもむべなるかなである。

 国民は、ドロボーに大切な虎の子を預けてしまったようなものである。これでは国民は救われない。


【追記】

 11月30日最終日の「私の履歴書」は、池森さんが行っているさまざまな社会貢献活動を紹介している。シニアのゴルフトーナメントのファンケルクラシック、知的障害者に雇用の場を提供する特例子会社「ファンケルスマイル」、映画製作、池森奨学財団、池森ベンチャーサポート合同会社の立ち上げなど。

 その中で、高校へ行くことはできなかったが、通信教育で高校卒業の資格は取得したと書いている。


以上


(再掲)スーパー公務員列伝②


 (再掲)スーパー公務員列伝②


(再掲)スーパー公務員列伝②
 朝日新聞2019年5月21日オピニオン欄に非常にいい記事が載っていた。

 この記事は、2016年2月29日のブログ「スーパー公務員列伝②」に繋がっている。以下に再掲します。

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スーパー公務員列伝②
 朝日新聞2016年2月6日
スーパー公務員列伝②
 高松高検検事長 酒井 邦彦さん
スーパー公務員列伝②
 本日のモーニング 550円 キャベツがいっぱいなのが嬉しい。しかも美味しい。

 《この喫茶店は気に入っていたが、ある日、経営していた60代のご夫婦のどちらかが骨折したとかで、突然閉店してしまった。残念…》





 スーパー公務員列伝②


 2016年1月2日「スーパー公務員列伝①」では滋賀県野洲(やす)市のスーパー公務員・生水 裕美(しょうず・ひろみ)さんをご紹介した。
 
 今回は、高松高検検事長 酒井 邦彦さん(61)。
 
 共通するのは、与謝野鉄幹の歌に「友を選ばば書を読みて、六分の侠気(きょうき:おとこぎ)、四分の」とあるように、侠気。そのひとが公務員で、関係各部署と情報を共有連携すれば、大抵のことは成し遂げられる。

 公務員の所得はその地で上位15%には入る。身分も保障されている。公務員ならではの権限を持っていることも多い。公務員が連携して、「世のためひとのため」に働いて、「一隅を照らして」くれたなら、より良い社会になる(のに)。


 朝日新聞2016年2月6日be(土曜版)を抜粋してご紹介します。


 児童虐待防止 検事が挑む


 昨年度約9万件が発覚し、24年連続で過去最多を更新する児童虐待検察内にプロジェクトチームを立ち上げ、異例の手法で撲滅に挑む。

 例えば、児童相談所(児相)との協力これまで検察は、児相などの行政機関と連携することはほぼなかった

 児童虐待事件では、親が逮捕されても、子どものけがが軽いといった理由で不起訴になることがある。しかし、自宅に戻った途端に子どもを暴行し、死なせる例が後を絶たない。こうしたケースを防ぐには、事件の背景や、加害者の過去の虐待なども把握することが必要だ。

 そこで、起訴するか決める前に、児相や学校に話を聞く「事前協議」を始めた


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 処分保留で釈放した場合児相に連絡加害者には「処分はあくまで保留。今後はあなた次第」と念押しし、児相の指導をきちんと受けなければ起訴もあると釘を刺す。これまで児相の職員は虐待した親が逮捕後どうなったかさえわからなかったのだから、大きな違いだ。

 児相が子どもを守るために家庭裁判所に申し立てをする際には助言や情報提供をする。自治体の第三者委員会にも積極的に協力する。捜査情報を外部に出すのは本来ご法度だが、子どもの福祉のため必要と判断した。

 プロジェクトチームで陣頭指揮をとり、管内の虐待事件の記録を取り寄せて分析を重ねた。事件の立証に欠かせない法医学の知識を学ぼうと、医師と研究会も開く。

 「これまで検察は社会から離れ、少し高みに身を置いていた。でも司法というのは本来、もっと社会に働きかけるものだと思うんです」。
 
 昨年4月には、検察のあり方を提言書に取りまとめ、トップの検事総長も高松を視察。最高検は虐待防止の集中議論を始めた。


 「すべては酒井さんが赴任されたおととし7月に始まったんです」。高松の児相、香川県子ども女性相談センターの岡悦子所長は振り返る。「自転車に乗って1人でふらりといらっしゃって『見学させてください』って」。検事長といえば全国8カ所しかない高検のトップ。

 慌てる職員をよそに施設を一通り見学すると「これからは協力しあっていきましょう。困ったことがあったら何でも言ってください」と言い残し、去って行った。岡所長は「突然で緊張したけれど、味方ができてうれしかった」と話す。


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 児童虐待は密室で人知れず繰り返され、幼子は被害を誰かに訴えることすらできない。長い検事生活で、最も残酷で心痛む犯罪だと思うに至った。「検事としてできることがもっとあるのではという思いが、通奏低音として自分の中で響いていた」。虐待防止のシンポル「オレンジリボン」のピンバッジが胸に光る。

 視覚障碍者の伴走が休日の楽しみ。地元の伴走クラブで練習を積む。盲ろう者の伴走者として出場する香川丸亀ハーフマラソンでは、「チームオレンジリボン」の一員として、児相職員らと虐待防止を呼びかけ、走る。

(文・岩本美帆さん、写真・川村直子さん)



以上


スーパー公務員国を動かす

スーパー公務員
 毎日新聞18年10月14日1面
スーパー公務員
 毎日新聞18年10月14日7面全面記事

スーパー公務員国を動かす
 朝日新聞18年12月12日

 NHKの帯広放送局の副部長(51)が単身赴任手当524万円を不正取得したとして懲戒免職になった。
 私は暗記しているが、NHK職員の5・6年前の平均給与が年間@1185万円、年金・健康保険料などのNHK負担分、退職金見積額などを含めると1.5倍の@1780万円。現在はもう少し高いはず。51歳の副部長だと悪くとも年間給与1500万円、人件費は2250万円以上のはず。51歳でNHKをクビになるとこの3分の1も稼げない。いい学校を出て頭もいいはずであるが、バカとしか言いようがない。

スーパー公務員
 昨日9時半ごろ、伏石(ふせいし)交差点が混雑していた。何事か?救急車や消防車とパトカーが何台かいた。
スーパー公務員国を動かす
 交差点で軽自動車がひっくり返っていた。
スーパー公務員
 香川県立図書館・文書館。樋等補修公事は終わったもよう。





 スーパー公務員国を動かす


 
 先日、スーパー公務員として、滋賀県野洲(やす)市の生水裕美(しょうず・ひろみ)さんを紹介した。彼女は専業主婦として子育てが一段落したあと独学で宅地建物取引士(宅建)と消費生活アドバイザーの資格を取り、旧野洲市の消費生活相談員となった。週3日勤務の非正規公務員である。
 
 その彼女は現在、滋賀県野洲市の市民生活相談課長である。キャリアを積み、権限も広がり、今や国の制度づくりに関与するまでになっている。各分野の公務員がこれまでより半歩踏み出しひとつのチームになれば、相当なことができる。そのような公務員が増えることを切に願っている。

 毎日新聞18年10月14日の記事を抜粋してご紹介します。


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 制度駆使 困窮者支え
 ――おせっかい公務員の20年


 「使える制度は使い倒すのが鉄則です」。東京都内で7月上旬、失業したり、借金や病気を抱えたりした生活困窮者支援の最前線に立つ自治体職員ら約250人を前に、滋賀県野洲(やす)市の市民生活相談課長、生水裕美(しょうず・ひろみ)さん(56)が講義していた。この道20年の消費生活相談員だ。

 スクリーンに映し出された架空の相談ケースは、残業代支払いを求めて事実上クビとなった夫に精神面の不調を抱える妻。小学生2人の給食費も払えない。この家族のために「使える制度」を解説していく。家賃に充てる給付金、医療や年金の保険料の減免、給食費などを賄う援助制度――と多岐にわたった。

 それぞれの制度を担う役所の窓口は分かれており、「受け身」の対応も珍しくない。だが生水さんは「おせっかい」を合言葉に、役所の縦割りを解消したその取り組みは、2013年に成立した生活困窮者自立支援法のモデルになった

 そんな生水さんも、37歳で専業主婦から転じて相談員となったばかりの頃は試練の連続だった。権限がなく、悪質業者から「ただのオバハンやろ」と暴言を吐かれ、役所内は「借金は自己責任」と無理解だった。一つ一つ乗り越えてきたのは、目の前の市民を助けたいとの一心からだ。

 講義の締めくくりの言葉に、歩いてきた道のりが重なった。「不条理は世の中に伝えることが大事。現場の実情を知れば世の中が動きます。相談者にずっと寄り添っていきましょう」


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 10年の経験を積んだ2009年、非正規の立場から正職員になったばかりの生水さんは一つの起案文書を書き上げた税金や給食費、保育料、市営住宅家賃などの滞納を市民からの「SOS」としてキャッチするプロジェクトだ。各担当者は督促する前に「なぜ滞納しているんですか。借金はありませんか」と尋ねる。もしあれば、家庭状況や体調を聞き取って問題点を洗い出し、必要ならば情報を共有して借金や滞納を整理する。

 生活が苦しく働きづめの人ほど、支援情報が届かず、相談窓口に来ることも少ない。「生活困窮は本人の責任でないことが大半。自然災害の被災者と同様にサポートすべきだ」と考える山仲善彰市長(67)が後押しして実現。「おせっかい」が正式に市の制度となったのだ。

 プロジェクトで生活が再建されると、市民は税金を払ってくれる。09年からの3年間だけで滞納金1700万円を回収できた。気が付けば、野洲市は困窮者支援の先進例と目されるようになっていた。


 やがて。生水さんは、国などの会議に招かれるようになった生活困窮者支援では、11年に社会保障改革を巡る政府の会議に出席した頃から国の制度づくりに関わっていく。仕事と住まいを失った派遣労働者を支援した10年前の「年越し派遣村」のように、現場レベルの貧困対策をリードしているのはNPO(非営利組織)などの市民運動だった。生水さんは自治体を拠点とするよう繰り返し主張した。「役所の総合力で、相談者の発見から生活再建支援までできる」と。

 13年に成立した生活困窮者自立支援法(15年4月施行)は、生水さんらの実践を一つのモデルにしている。困窮者に多様な支援メニューを用意する相談対応を自治体に義務づけた。また家計立て直しの助言や、子どもの学習支援などには補助金を設けた。生活保護の受給手続きを厳格化する改正生活保護法とセットでの成立だった。

 「野洲市は、優れたNPOがない小さな自治体でも貧困対策ができるという良い見本になった。困窮者支援に効き目があり、税金を使う意味があるという点も実証済みだった」。当時、厚生労働省担当局長として支援法成立に関わった村木厚子元事務次官(62)は述懐する。

 村木さんは退官した今、生水さんが理事を務める「生活困窮者自立支援全国ネットワーク」の顧問に就き、歩みを共にしている。


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(感想・意見など)

 男も女も、青年も壮年も老年も関係ない。結局は、ひとりひとりの人である。


以上

 

(再掲)スーパー公務員列伝①


 わたしは民間会社で事務長のような仕事が長かった。ずっと心掛けていたのは、お客様から見ると会社はひとつであり、営業も、総務も、経理も、サービスもない。ここは自分の守備範囲ではないからといって、ポテンヒットのようなことを許してはいけない。あとで大ごとになりかねない。のりしろのような仕事が大事だと思ってきた。いきおい守備範囲は広くなり、多くの仕事をかかえてきた。しかし、自分の役割はそのようなものだと思ってきた。

 最近の目黒虐待死事件高松市シルバー人材センターの対応をみていると、相変わらずおかしな仕事の仕方をしていることが多いように思われる。しかし、みんながみんなそうではない。


 2016年1月2日のブログ「スーパー公務員列伝①」を再掲いたします。

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スーパー公務員
 讀賣15年11月11日
スーパー公務員
 朝日15年12月29日
スーパー公務員

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(再掲)スーパー公務員列伝①
 峰山トンネル。12月5日に通った時はまだの感じで紅葉が綺麗であった。今度通るときに撮ろうと思って今日になったが、季節は完全にになっており、山はくすんでいた。

(再掲)スーパー公務員列伝①
 これが今朝9時から夕方4時前まで3.5人の成果。剪定した枝葉は明日取りに来るという。本当は軽トラがあれば、ゴミ袋に入れたりヒモで縛る必要はなく、荷台に直接放り込めるので最も効率がいいのだが。

(再掲)スーパー公務員列伝①
 8月にシルバー人材センターに剪定を依頼に行った時、10月~11月20日の間にやって下さいとお願いした。11月末になり、12月初旬なり、埒が明かないので12月7日(金)朝、電話で催促したら、「安心してください。年内にはお伺いする予定になっていますから」というのでブチ切れた。

 今日来たひとに聞いたら、シルバーからは金曜日に依頼がありましたという。私が怒った後に手配したらしい。やればできるではないか!!10月からこれまでは何だったのか?!「役人は恫喝しないと動かない」は本当か?信じたくはないが…。
 
(再掲)スーパー公務員列伝①
 ケヤキに鳥が巣を作っていた。鳥の種類は分からないが、卵が2個あるという。孵化すればいいのだが。





 (再掲)スーパー公務員列伝①


 あけましておめでとうございます。

 新年早々初夢を見ました。琵琶湖の南岸にある滋賀県野洲(やす)スーパー公務員のような人がわがふるさとに大勢生まれる夢です。こういう人が市役所に10人いたら市民はハッピーになるんですけどね。民間にはこういう人はゴロゴロいます。しかし、どういうわけか公務員になると絶滅危惧種のようになってしまう。

 読売新聞15年11月11日の記事をご紹介します。


 市民の悩み 総力解決
 人のためだけに働けるのが公務員。なんでもできる

 野洲市市民生活相談課長補佐
 生水 裕美(しょうず・ひろみ)さん 53


 お役所と言えば、縦割りの窓口、規則にこだわる、最低限のことしかしない、といった印象が強い。滋賀県南部の野洲市で生活相談を受け持つ生水裕美さんは、庁内の各部署や外部と連携して、市民の困りごとを解決する仕組みを作ってきた。「やる気になれば、市役所はなんでもできる」と強調する。  (編集委員 原昌平さん)


 〈聞かせてください、その悩み。話してください、その思い〉
 市民生活課が作ったチラシには、そう書いてある。多くの自治体では、困りごとを抱えた市民の側が、制度別に分かれた各課を回るが、野洲市は違う。

 「暮らしにかかわる悩みなら、どんなことでも、まずはうちの課がワンストップで受けて、解決方法を一緒に考えます。関係する課の担当者にも声をかけて、相談室に来てもらっています

 生活困窮者自立支援法の相談窓口も兼ねている。他の課で連携が必要と判断したケースも持ち込まれる。人口5万人の市で、年間1100件を超す事例を扱っている。
 とくに重視してきたのは税金、健康保険料、水道料金、給食費などの滞納だ。

 「たいていは生活が苦しいから滞納して、借金を抱えている。ただ払えと言うだけでなく、払えない理由を聞いて、生活の立て直しを支援することが大事です」


 2009年度に始めた「多重債務者包括的支援プロジェクト」では、個人情報共有の同意書を得たうえで、市の各部門と調整し、分割納付などを本人と話し合う。

 「生活を再建してこそ徴収につながる。連携すれば解決の糸口が見つかり、担当課の業務も楽になるわけです」

 弁護士、司法書士、社会保険労務士といった専門職とも協力関係を築き、借金の整理、離婚、労働問題、年金の請求などに役立ててきた。

 「専門職に紹介して丸投げするのではなく、連絡を取り合う。ケース会議に参加してもらうこともあります

 保健所など外部の機関とも連携する。就労支援のため、ハローワークの出先も市役所内に作ってもらった。


               *


 全国的に注目される野洲市の取り組みをリードしてきた生水さんは、もともと、市場調査会社にパートで勤める普通の主婦だった。

 「娘2人を遊ばせるのに図書館へよく通った。その時間に資格の勉強をしようと思い立って、最初に挑戦したのが宅地建物取引主任者。そしたら、民法が意外と面白かったんですよ」

 次に消費生活アドバイザーに合格。資格を生かそうと野洲町(当時)の消費生活相談員に応募して採用された。嘱託パートで始まり、3年目から常勤。消費者金融や訪問販売などの業者と渡り合った。

 仕事のスタートに、幸運なことが三つあったという。

 「新設の窓口だから『前例に従う』必要がなかった。それに、相談員の所属が生活環境課だったので、ゴミ、、騒音など、いろんな苦情が持ち込まれる。住民の困りごとを知ることができました

 「何より良かったのは上司ですね。『市民に相談に来てもらうのが君の仕事だ。大事だと思うことはやりなさい』と言ってくれました」

 相談を集めるルートを増やすため、上司とともに庁内へ〝営業〟に回った。各課が対応に困っていることを尋ね、どうすれば連携できるかを探った

 その上司は評した。「たいていの職員は釣り糸を垂らして、かかるのを待っている。おまえは底引き網みたいにガサッと集めるんやなあ


                *


 公務員には、何かと風当たりが強い。

 「人のためだけに働けるのが公務員。こんなにやりがいがあって面白い仕事はないですよ。よけいなことはするなと言う人もいるけれど、失敗を恐れて何もしなかったら、それが失敗になる。市役所は要らないと思われてしまう市民生活を応援するためなら、やってはいけないことはないんです

 〈市役所には命を守るサービスが整っています。市役所には、そのサービスを届ける義務がある

 「必要と思ったことは1回であきらめずに何度でも言い続ける。自分のためではなく人のためだからこそ、くじけずにやれるんです


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 朝日新聞15年12月29日香川版の記事を一部引用します。

 高松市では、大西秀人市長が庁内放送で仕事納めのあいさつをした。

 近年相次いでいる職員の不祥事については「コンプライアンス意識の向上公務員としての自覚の醸成業務内容の理解と適切な執行態勢の構築、及び職員風土の改善に取り組み、市民の信頼回復に向け引き続き取り組んでいただきたい」と職員に呼びかけた。


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(感想・意見など)

 私は高松市役所をほとんど見放している。民間で長年経営管理、経営企画に携わってきたが、民間ならとっくに倒産していると断言できる。大西市長は数々の問題点をよく把握しているが、2期を過ぎても改善されていない。市長としての仕事ができていない。

 これが民間なら、フォルクスワーゲンを見放して、トヨタやホンダに乗り換えられる。東芝を見切って日立に変えられる。出来るものなら乗り換えたいが、役所は始末に負えない。共産主義国家が全て破綻した所以である。


 高松市役所職員の2013年平均年収は約643万円である(総務省HP)。健康保険料、厚生年金保険料の市負担分、厚生費、退職金見積金などをプラスした一人当たり人件費は、おそらく1.4倍の約900万円くらい。年間休日125日(+有給休暇20日)。転勤なし

 民間企業の2013年平均年収は四国で約350万円、全国で約414万円である(国税局HP)

 私がよく行く個人営業の喫茶店が3・4店あるが、規模がよく似ている。従事者は親子、夫婦、姉妹、友人など3人。1日客数40人~80人。平均客単価約700円。年間営業日300日以上(年間休日60日くらい)。一人当たり平均年収は150万円~220万円くらい。


 生水さんのような人なら1千万円以上払っても少しも惜しくはないが……。


以上


役所の仕事の仕方

役所の仕事の仕方
 船戸結愛(ゆあ)ちゃん(5)
役所の仕事の仕方
 産経新聞18年6月7日
役所の仕事の仕方
 四国新聞18年7月16日
役所の仕事の仕方
 讀賣新聞18年10月4日

 香川と品川の児童相談所だけでも6・7人は関わっていたと思われる。内1人だけでも適切な判断をしていれば、結愛ちゃんは救えたと思われる。残念でならない。

役所の仕事の仕方
 四国新聞18年11月15日

 「安全確認後回し」しちゃあイカンでしょう。それが第一。結愛ちゃんをひと目みただけで深刻な状況が分かったはず。

役所の仕事の仕方
 朝日新聞18年11月16日
役所の仕事の仕方
 四国新聞18年11月16日
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役所の仕事の仕方
 サンクリスタル高松(1・2階が高松市中央図書館。3階は菊池寛記念館)
 恐らくもう4・5日で葉っぱはすっかり散ってしまう。
役所の仕事の仕方
 サンクリスタル向かいの香川県立盲学校のハゼの木。
役所の仕事の仕方
 この近辺は落ち葉だらけ。




 役所の仕事の仕方


 シルバー人材センターのいい加減な仕事に対して、公務員歴何十年かの近所の女性の言ったことが気になっている。「ほんと役所はいい加減やからねぇ」

 最近は鳴りを潜めているが、少し前、高松市公務員の不祥事が続発した。どれも仕事の基本ができていなかった。上司や先輩が部下や後輩、後任者に仕事をキチンと教えていなかったり、引継ぎができていなかったり、指導・監督ができていなかった。摩擦を恐れてルールがおざなりになっていた

 私も実際、ある人から、先任者がキチンと仕事の引継ぎをしてくれないし、分からないことを聞いても教えてくれないという悩みを聞いたことがある。


 東京都目黒区で今年3月、両親から虐待を受けた船戸結愛ちゃんが死亡した事件でも同様のことが言える。

 テレビで香川県の担当課長が言っていたが、香川県西部子ども相談センター(丸亀市)は、経験年数の浅い人が多かったらしい。そもそもそういう人事をしたこと自体が問題

 理想を言えば老・荘・青が揃っていることが望ましい。所長が職歴20年以上のベテラン、係長(主任)が10年以上の中堅で、経験の浅い新人を計画的に教育・指導・監督すべきである。

 仕事の基本として、こういう評価が必要な仕事にはチェックシートが必ずあるはずである。例えば、健康診断の場合、基準値があって、それとの乖離度でABCなどで評価している。

 実際、児童相談所には、リスクアセスメントシートなるものがあるそうである(あって当たり前!)。結愛ちゃんの場合は、担当者が、虐待の危険性を5段階のうち真ん中の「中度」としていた。

 担当者はアセスメントシートを作成せず、自らの勝手な主観で適当に「中度」としていたようである。基本のキができていない。評価の客観性が疑われる。このセンターでは誰もがアセスメントシートを作成していないのか?アセスメントシート作成の結果5段階評価の「4」や「5」になれば、仕事が増える。「中度」にしておけば、仕事は増えることはなく、快適である。

 仕事にはダブルチェック、トリプルチェックが必要である。今回の場合、係長(主任)や所長は仕事をしていない担当者がアセスメントシートを作成していないのを放置している。ダブルチェック、トリプルチェックになっていない。3人が3人ともズルズルで、適当に仕事らしきものをしているだけである。それで高い給与をもらっている。

 その後、船戸一家が東京都目黒区に引越したが、品川児童相談所には評価の根拠となるアセスメントシートもあざが写った写真も送っていない係長(主任)も所長もよくそれを許したものである。香川県西部子ども相談センターの恥を品川児相に晒すようなものである。


 品川児相も引継ぎ資料の中ににあって当然の評価の根拠となるアセスメントシートとあざの写真を香川側に要求すべきであった根拠なき引継ぎ資料にあった「けが自体は軽微なもの」との記述にとらわれ、緊急性が高いケースと判断しなかった

 本来は三現主義をとるべきであった。体裁を整えることを優先する(形式主義)よりも、「現場・現物・現実」に当たるべきであった。少々無理をしてでも結愛ちゃんに会うべきであった。ひと目で状況は分かり、救えたはずである。

 東京都の家庭支援課長は「見直すチャンスは何度もあったのに最後まで変えられなかった。軽微という見立てに引きずられ続けた」と言っている。両親との摩擦を恐れ、引継ぎ資料にあった「軽微」の二文字にすがった結果は無残なものであった。


 唯一まともだったのが、結愛ちゃんを診た病院である。この病院は、香川側の担当者に容易ならざることと告げたようである。また、目黒区に移ったと聞いて、わざわざ品川児相に電話で診療情報を伝えたという。極めて異例なこと。通常はそこまでしない。香川の病院もそれは知りながらもそうせざるを得なかったと思われる。

 品川児相は、病院が異例なことをするからにはそれなりの理由があると察して、すぐ動いておれば結愛ちゃんは救えたはずである。かえすがえすも無念極まりない。


 (合掌)

 
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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