すべては想定されていた

すべて想定されていた

東日本大震災から20日が経過した。福島原発の事故はいまだに予断を許さない状況にある。
 
 毎日新聞11年3月29日 西部報道部 福岡賢正さんの記事をご紹介します。

(見出し)

すべては想定されていた

(本文抜粋)

 ≪最大の水位上昇がおこっても敷地の地盤高(海抜6m以上)を超えることはないというが、1605年東海・南海巨大津波地震のような断層運動が併発すれば、それを超える大津波もありうる≫

 ≪外部電源が止まり、ディーゼル発電機が動かず、バッテリーも機能しないというような事態がおこりかねない≫

 ≪炉心溶融が生ずる恐れは強い。そうなると、さらに水蒸気爆発や水素爆発がおこって格納容器や原子炉建屋が破壊される≫

 ≪4基すべてが同時に事故をおこすこともありうるし(中略)、爆発事故が使用済み燃料貯蔵プールに波及すれば、ジリコニウム火災などを通じて放出放射能がいっそう莫大になるという推測もある≫

 「すべて岩波書店の雑誌『科学』の97年10月号に載った論文『原発震災~破滅を避けるために』から引いた。筆者は地震学の権威、神戸大の石橋克彦氏。つまり今回起きたことは、碩学によって14年も前に恐ろしいほどの正確さで想定されていたのだ」

 「石橋氏はその後も警鐘を鳴らし続け、05年には衆院の公聴会でも同様の警告を発している

 「05年の公聴会で石橋氏はこうも警告している。日本列島のほぼ全域が大震災の静穏期を終えて活動期に入りつつあり、西日本でも今世紀半ばまでに大津波を伴う巨大地震がほぼ確実に起こる、と」


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(感想・意見など)

 14年前に恐ろしいほど、今回の福島原発事故を言い当てている。もう少し石橋氏の言葉に耳を傾けていればと悔やまれる。東北・関東の太平洋岸500~600㎞に巨大防潮堤を築くのは現実的ではないとしても、原発の周囲数㎞に巨大防潮堤を築くのはそれほど難しいこととは思われない。外部電源、ディーゼル発電機、バッテリーなどの補機類もそれなりの対応をしていれば、今回のような事態にはならなかったと思われる(東北電力女川原発の例がある)。

 恐らく数百億円の投資を惜しんだために、十兆円単位の損害を発生させた。勿論、お金に代えられない損害もある。東京電力の存廃すら云々されだした。こと原発に関しては、500年、1000年に一度の災害であっても、有史以来のあらゆる災害に備えるべきである。

 東海・東南海・南海地震が予想されている今から備えておかなければならない
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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