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「日本が融けてゆく」 ★★★★☆

「日本が融けてゆく」

 「日本が融けてゆく」 古賀茂明さん×須田慎一郎さん (飛鳥新社) 1680円


 バブル崩壊後の「失われた20年」、この体たらくはいったいどうしたことだろう?ここ20年、日本経済はまったくと言っていいほど成長していない。

 むしろ、国と地方あわせた国債・公債の残高は、間もなく1000兆円になろうとしている。崖っぷちにいる。国際的な地位もどんどん低下している。

 なぜこんなことになってしまったのだろうか?

 やはりここ20年に及ぶ日本の低迷は、官僚機構が機能不全に陥ったからではないだろうか。このままではいけない。今までと同じやり方、仕組みでは展望は開けない。時代に合わなくなっている。ではどうすればいいのだろうか?この点を掘り下げたのが本書である。


 11年7月25日のブログ「日本中枢の崩壊」で書いたように、私は、古賀茂明さんの本を「日本中枢の崩壊」(講談社)⇒「官僚の責任」(PHP新書)と読みすすんだ。

 前記2冊を読んだ方には、この本を読むことを是非お薦めしたい。また、読んでいない方にも、この本だけは是非読んでいただきたい。

 フリージャーナリストの須田慎一郎さんとの対談形式になっているので、読みやすい。また前記2冊で書かれたことの背景説明や裏話が満載で興味がつきない。すべて実名である。

 例えば、ダイエーが産業再生機構入りをする直前に高木社長が行方不明になったということは知っていたが、まさかこういうことになっていたのか、とか、自民党の甘利明行革担当大臣と人事院の谷公士総裁の怒鳴り合いの喧嘩の背景とか、渡辺善美さんが自民党を割ってみんなの党を作ったときの涙のわけとか、官僚が自分たちに都合の悪い政策・法律などを骨抜きにするやり方などなど。おもしろい話が満載である。


 公務員制度改革は、ワンオブゼムのテーマではなく、すべてのテーマのベースである。公務員制度改革をやりとげなければ、東日本の復旧・復興にしても、ザルに水を注ぐようなもの。民間は激烈な環境の変化に対応してきたが、公務員は、戦後60年間ほとんど変わっていない。旧態依然。日本再生の足を引っ張りつづけている。

 日本丸という大型船のキャビンにいる人たちは、自分たちが属する互助会の利益のことしか考えていない。ここを変えなければならない。公務員制度改革は必須。「公務員が国民のために働く仕組み」に変えなければ、日本の再生はない。
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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