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生存と繁殖

生存と繁殖
生存と繁殖
生存と繁殖

(クマゼミ)


 夏真っ盛り。最近は、クマゼミの鳴き声で目を覚ます。「シャーシャーシャーシャー」。昔はやかましく思えたものだが、最近はいとおしく思うようになった。

 うっかり配慮なく庭を歩くと、数十羽?のクマゼミが飛び立って、盛大に樹液をかけられる。しかし、こういう状態もあと半月ばかり。いまも庭のあちこちでセミの抜け殻や成虫の死骸が見られる。

 クマゼミはおもに関東以南に生息し、日本特産種とのこと。そういえば、「ジージージー」と鳴くアブラゼミをあまり見かけなくなった。クマゼミは、成虫になって約半月の間に交尾し、メスは枯枝に卵を生みつける。卵は翌年の初夏にふ化し、幼虫は土にもぐり、6~7年を土の中ですごす。

 アメリカでは、氷河期にセミが絶滅の危機にさらされ、エサ不足のため11年以下のセミは滅び、13年と17年ごとに大発生する13年ゼミ、17年ゼミが生き残った。静岡大学の吉村仁教授が素数(*)ゼミと名づけた。

 もともとはいろいろな周期のセミがいたが、素数以外のセミは交雑するため、ほかの周期と発生の時期が重なりにくい素数ゼミが生き残ったらしい。

 
 ユスリカは交尾のために蚊柱を作り、成虫は交尾を済ませ産卵を終えるとすぐに死ぬ。寿命は1~2日とか。まことにはかない。成虫は口器がなく消化器も退化しているため餌もとらない。

 ゲンジボタルは5~6月にふ化する。成虫の発光は交尾のためともいわれる。口器は退化、水をとるくらいの機能しか残っていない。1~2週間の間に幼虫時代に蓄えた栄養で繁殖活動に励む。まさに、繁殖のために成虫になる。

 
 こうしてみると生き物の二大テーマは、「生存」と「繁殖」。命を代々つないでいくためだけに生きているといっていいかもしれない。

 
 毎日新聞に載っていた川柳……「めいっぱい生きてやるぞとせみが鳴く」。
 いまも懸命にいのちを燃やしている。
 
 鳴くのはオス。選ぶのはメス(フィーメール・チョイス)。

 そういえばこういう歌もあった……「命短し恋せよ乙女」。

 
 (*)素数……1とその数以外で割り切れない数


(推薦図書)

・「そんなバカな!」 竹内久美子 (文春文庫) 490円
・「人間はどこまで動物か」 日高敏隆 (新潮文庫) 420円
・「利己的な遺伝子」 リチャード・ドーキンス (紀伊国屋書店) 2800円
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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