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ステートガバナンスの基本を学び直せ

ステートガバナンスの基本を学び直せ

 週刊ダイヤモンド 11年7月30日号 「政権〈史・私・四〉観」欄 冨山 和彦さんの主張をご紹介いたします。


(見出し)

ステートガバナンスの基本を学び直せ


(本文抜粋)

 当初は単なる組織マネジメント経験のなさが、民主党政権の大きな弱点かと思われた。それなら政権の座で苦労すれば、ある程度はOJTで学ぶことができ、時間経過とともにかなりの進歩を見せるはずである。

 しかしこれには重要な大前提がある。ステートガバナンス(国家統治)の基本原理に関して、最低限の基本が身についていることである。

 民主党には高学歴政治家が多い。……しかし、経営の世界でもそうだが、ハーバードMBAを優等で卒業しても、経営の基本を、単なる知識ではなく、自らの言動を無意識に律するレベルで身につけている人は稀有である。

 野党的立場…から評論する立場では、絶対に統治者としての基本動作は身につかない。

 日本国憲法を含む近代憲法の統治目的原理は、立憲主義である。ステートガバナンスの目的原理は人権保障、すなわち国民の自由を保障すること(自由主義)。

 その裏側にある国家の作用(権力行使や財政活動)は、必ず憲法を含む法令上の根拠を要する(法治主義)。

 「民意」や「国民感情」を持ち出して、法的な根拠のない事実上の強制力を民間企業や市民に及ぼそうとすることは、明確に反立憲主義的な行為である。みだりに民間金融機関に「債権放棄」を要請したり、電力会社に「発電所の停止」を要請したりしてはならない。

 エネルギー政策のような重大な政策課題に関して、「個人的」な思いを公式の記者会見で語ることも絶対にありえない。いずれもその行為自体が、国民の自由や権利を侵害する、あるいは影響を与えうる「権力」行為だからだ。

 行政権の頂点にある首相や閣僚が「民意」の名の下にそれを行うことは、結局、全体主義や人民独裁主義への途を開くことになる。……マキャベリが指摘しているとおり、この「無垢で善良なる動機」ほど危険極まるものはない。

 もう一つの統治原理が国民主権である。国民主権と民主制をまったく同義に語る政治家やメディアが多数いるが、これは間違いである。日本国憲法における国民主権は、……立憲主義(人権保障)と表裏一体的な統治原理構造を形成している。

 要は民主制あるいは民主主義は、立憲主義統治を実現する手段原理にすぎない。

 目の前にいる「国民」とやらの「感情」や「声」を、自らの恣意的な権力行使の正当化(≒責任回避)に使うことは厳に慎まねばならない。この自己抑制がないと、民主制というデリケートな仕組みはいとも簡単に自壊する。

 担い手のレベルでいえば、コーポレートガバナンス(企業統治)が大学生レベルなら、今のステートガバナンス(国家統治)は小学校入学も危うい幼稚な次元にいる。

 次代を担う若手政治家たちの猛省と自己鍛練を切に期待する。まずは統治権力を託される者としての権力と責任の作法、基本動作を、自らの血肉になるまで徹底的にたたき込むべし!



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(感想・意見など)

 民主党には、政権交代時多少は期待したが、全く当てが外れた。これほどひどいとは思わなかった。

 鳩ポッポの信じられない口の軽さ!!毎日新聞仲畑流万能川柳から3首

「ユキオちゃん 総理したでしょ ハイおわり」 
「誰ももう 聴いていません 鳩ポッポ」 
「引っこんで すぐに出たがる 鳩時計」

 
菅もダメ菅、アキ菅、アホ菅、デタラメ菅。

 経済(経世済民)学の初歩の初歩の「乗数効果」も知らないし、国会議員になって30年間何を学んできたのだろう。政治家は、経済学と歴史学は必須だと思う。
 尖閣諸島での中国漁船衝突事件の処理の拙さ。

 福島原発の重大事故のさなかに東電本社に自ら乗り込んで行くなど、会社であれば課長か部長クラスがやること。担当役員が限度。社長のやることではない。危機の際、一人の指導者に権力を集中させ、その指導者は司令塔から一切動かず、部下を信頼してどっしり構えていることが鉄則。そんなことも知らない。

 色々な影響を検討することもなく、菅降ろしの一発逆転を狙ってか、浜岡原発の停止「要請」?「個人的な思い」?なんじゃそれ!の連発!!ありえないことの連続!!冨山さんの言う通り、小学生以下。

 北沢防衛相は、地震当日名古屋から帰京すべく自衛隊機に搭乗していた東電社長を、非常時にもかかわらず薄汚いメンツにこだわってか、途中で引き返させた。東電はトップ不在のまま運命の3月12日を迎えた。事実なら切腹もの。

 公務員制度改革、郵政民営化は大幅に後退(組合に逆らえず?)。農政は経営規模にかかわらずバラマキ復活に逆行(票目当て?)。

 唯一評価できそうなのが、子育て支援(子ども園?)か?子ども手当は見直されそうであるが……。11年3月12日のブログでも主張したが、「子育て支援」は必須である。

 「親小沢派」反発はよく聴こえてくるが、小沢派の主張と財政的な裏付けの説明がない。

 民主党自体が学級崩壊状態。党綱領もなく、政権党ということだけでつながっている。

 
 かといって自民党もいまのままでは……。ガラガラポンに期待をつなぐしかなさそうである。
 


 
 
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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