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個人情報の暴露

個人情報の暴露
(気仙沼:陸に打ち揚げられた漁船)

 かねてから疑問に思っていたことがある。大相撲の八百長が、力士の個人メール記録によって暴露されたという問題。最近では、島田紳助さんの百数十通の個人メールが、暴露・週刊誌などに掲載された。

 個人のメールの中身を、なぜ新聞社や週刊誌の記者が知ることができるのだろう?個人情報保護法上の問題はないのだろうか?誰がどんな意図をもって漏らしたのか?大変怖い話である。

 ドコモやauやソフトバンクが直接情報を漏らすはずはない。そんなことをしたら、誰もその通信会社を利用しなくなる。自分で自分の首を絞めることになる。アメリカがエシュロンで傍受した情報を、そんなつまらぬことに利用する筈もない。となると、あそこしか考えられないと思っていた時、週刊現代の記事が目に入った。

 11年3月4日のブログ「司法がおかしい!」、11年9月13日「完全黙秘」などにも関連する話である。ご紹介します。


週刊現代 11年10月29日号「ジャーナリストの目」青木 理(おさむ)さんの記事

(タイトル)

暴力団より恐ろしい
権力装置の
「情報収集能力」


(本文抜粋)

 新聞協会賞の今年度受賞作が先ごろ決まった。東日本大震災に関する地方紙の報道なども幾つか選ばれる中、文句なしのスクープとしてトップ受賞作に位置づけられたのは、毎日新聞の「大相撲八百長問題を巡る一連の報道」である。

 (相撲界の)大嘘を突き崩す「八百長メール」を入手し、今年2月2日付の朝刊一面トップで特ダネとして報じ、関与力士の大量追放や本場所の中止といった異例の事態に追い込む大反響を巻き起こしたのだから、受賞は当然。だが、心にどこかひっかかりが残る。

 今回、毎日新聞は複数の力士間でやり取りされた携帯メール記録を入手(略)、情報源はどこかといえば警察である。警視庁が力士の野球賭博を捜査する中で押収したものであり、それも賭博事件の本筋とは直接関係ないメール記録だ。

 強制捜査権を持ち、巨大人員を全国津々浦々に配する警察という権力装置の〝情報力〟は、やはり凄まじい

 
 〝紳助問題〟だってそうだ。島田紳助と暴力団幹部の親密交際を浮かび上がらせたのも、同じく警察が事件捜査の過程で押収した携帯メールであった。

 発端となったのが警察情報だったことは、常に念頭に置いておいた方がいい。同時に、その狙いにも想いをめぐらせるべきだ。特に後者(島田紳助問題)は、警察が全国で主導した暴力団排除条例の地ならし的役割を間違いなく果たしている。この条例の背後には、天下り先の確保を含む警察権益拡大に向けた警察官僚の思惑が垣間見える。

 「警察と情報」という観点から見るなら、公安警察の動きはさらに薄気味悪い。たとえば、警察庁警備局が90年代の末ごろから運用を開始した秘密組織がある。「I・S(アイエス)」と呼ばれ、与野党を問わぬ幅広い政治関連の情報とメディア動向情報の収集を主任務としている

 冷戦構造の崩壊以後、ヒマになってダブついた公安警察の人員を〝有効活用〟する一方策らしいのだが、公安といっても警察組織である以上、犯罪と無関係な情報の収集は法的にも問題だろう。

 こうして公安警察が手に入れた情報を、たとえば警察が気に食わぬ政治家を追い落とすために使ったらどうなるか。下手をすれば、政治が警察の意に添ってコントロールされてしまいかねない。

 ただでさえこの国は、警察や検察といった「お上」に弱く、警察や検察が動き出すと、新聞やテレビをはじめとするメディアもここぞとばかりにそれに便乗する癖がある

 相撲の八百長も、薄汚きタレントも、暴力団にしても、強く非難されるべき対象だと思う。しかし、強大極まりない公権力装置には、それ以上の注意を払った方がいい
 
 善人面して「正義」をかかげても内実と思惑は相当不純で、暴走した際の悪影響が桁外れだからだ
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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