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検察は証拠の事前全面開示を!

検察は証拠の事前全面開示を!
(朝日新聞11年12月3日の記事)


 検察は、証拠を公判前に(事前)全面開示すべきである。自らに不利な証拠を隠したり、捏造したり、改竄するべきではない。

 証拠は、莫大な税金を使って集めた公共財である。例えば、ある事件に1年間50人の警察官・検察官が専従したと仮定すると、人件費に限っても、公務員の平均人件費@1000万円×50人=5億円!証拠は警察・検察の私物ではない。おおやけの財産である。
 
 また、被疑者だけでなく、参考人の取り調べも可視化(録音・録画)すべきである。福井事件では、警察が覚せい剤事件で捕まえていた元暴力団組員に減刑を取引材料に目撃情報を求めたり、取調官が証言を誘導した強い疑いがもたれている。

 名古屋高検は5日、名古屋高裁の福井女子中学生殺害事件の再審決定を不服として異議を申し立てた。この検察の判断は、一般人として信じられないものである。検察不信がますます募ってくる。

 
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 朝日新聞11年12月3日の連載記事「真相  福井事件再審 下」をご紹介します。

(見出し)
不利な証拠「隠す」検察


(本文抜粋)

 「弁護人の求めには応じられない」。2007年6月、検察側は書面で弁護団の要求を突っぱねた。

 福井市で1986年に女子中学生(当時15)を殺害したとして服役した前川彰司さん(46)が再審請求してから、すでに約3年がたっていた。弁護団は無実の立証のため、過去の裁判で検察側が出さなかった解剖写真や目撃者らの供述調書を出すよう求めていた。

 一歩も譲らない検察側に対し、当時の名古屋高裁金沢支部の裁判長が異例の勧告書を出す。裁判長は存在を確認すると、次は提出を求めた。

 それでも、検察側は「閲覧させるが出さない」と抵抗したが、裁判長は「不十分」。08年夏以降、解剖写真や調書など約100点が開示され、弁護団の立証作業がようやく本格化した。

 そして先月30日。高裁金沢支部は「未発見の凶器」の存在を指摘した解剖写真の分析結果などを踏まえ、再審開始決定を出した。


 証拠開示の動きが広がるなか、昨年9月には静岡で一家4人が殺害された「袴田事件」(66年)の第2次再審請求で、犯人の着衣とされる血の付いたズボンに関する捜査報告書など46点が開示された。

 だが、現状では十分といえないとの見方もある。

 福井の事件では、証拠開示制度の導入後だったにもかかわらず、検察側は解剖写真や目撃証言の変遷がうかがえる供述調書を出すことを渋り続けた。

 弁護団が「証拠隠し」と批判した対応によって、04年7月の再審請求から開始決定まで7年4ヵ月の月日が費やされた。

 元裁判官の木谷明・法政大法科大学院教授は「現行の仕組みでは、強大な捜査権限を持つ検察がどんな証拠を集めたのか被告・弁護側には分からない。検察にとって不利な証拠も含めて全て法廷で明らかにさせることが、迅速で正確な裁判につながる」と話す。
 
冤罪を生まない刑事裁判のあり方が、改めて問われている。  【平賀拓哉さん、荻原千明さん】

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 「てっちゃん 雑文集 司法」をご参照下さい。


                                        以上

 

プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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