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逃げ切らせない!

逃げ切らせない

 
 毎日新聞11年12月14日「水説」欄 潮田 道夫専門編集委員のコラムをご紹介します。


(見出し)
逃げ切らせない


(本文抜粋)

 あろ県庁幹部職員だった人の年金月額を聞いて驚いた。45万円だという。年間540万円ということになる。

 来年、12年はいわゆる団塊世代が65歳に突入していく年その多くが年金生活を始める。人によるが、それなりの金額の人が多い。若い世代からは、公務員はもとより、いまの退職世代全体が特権階級にみえて仕方ないだろう。

 
 40歳代の旧経済企画庁のエコノミストらしき人が、「官庁エコノミストのブログ」で、折々の経済問題の解説をしている。「21年度社会保障給付と全国消費実態調査に見る手厚い高齢者への給付」。世代間の不公平を考える上で、非常によいデータ。

 「高齢者」向けと「家族」向けの政策支出が、それぞれ国内総生産の何%かを国際比較してみると、日本は高齢者向け9.12%家族向け(つまりは子育て世代)0.79%と、高齢者に手厚い
 
 「高齢者向けは高度福祉国家スウェーデン並み家族向けは低福祉国家米国をちょっと上回る程度」である。

 ジニ係数という格差の大きさを示す指標があり、ナマの数字では日本が独仏などより小さい。しかし、課税や社会保障給付が行われた後のジニ係数は逆転する。

 つまり、日本の所得再分配政策は先進国の中でとても貧弱。しかも、それは高齢者に手厚く子育て世代に薄い世代間の不平等がひどい

 
 日本は高齢者世代が政治を牛耳るシルバーデモクラシー」の国になっている。20歳代や30歳代の若い世代の投票率は衆院選でも40%程度。60歳代以上は80%ぐらいはいくから、人口以上の比重となる。政治は引退世代の歓心を買う方向に走る。

 引退世代の関心は「逃げ切りである。生きている間、増税なしで現状の医療・年金を維持してもらうこと。若い世代は先々大変だろうが、まあ、なんとかやってくれ、と。

 政治の役目はむざと「逃げ切り」させないことだ。年金にせよ福祉にせよ、世代間のバランスを是正し、若い世代に手厚いものにしないといけない。

 「逃げ切り世代」から夜具の一枚もはぎ取って、赤ん坊にかぶせてやるべきなのである


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(感想・意見など)

 「世代間格差」は、潮田さんのいう通りである。是正されなければならない

 
 もう一つ是正されなければならないのは「官民格差」である。潮田さんのコラムのもあるように、元県庁幹部職員の年金月額が45万円というのは驚くべき金額である。

 週刊文春11年12月1日号によると、経営コンサルタントの北見 昌朗さんが東京電力の給与を調査したところ平均年収845万円(社会保険料や退職見積金などを加えた人件費だと恐らく@1100万円以上)、退職者の企業年金も月額40万円にものぼるという。電気料金が諸外国に比べて2倍近くもするはずである。

 東京電力に限らず、競争にさらされることなく地域独占の恩恵を受けている公益企業体は、給与などの具体的な数値をすべて公表し、是正すべきである。

 
 先日「官民格差」について、新しい事実を知った。在職老齢年金(60~65歳)についてである。

 民間のサラリーマンが加入する厚生年金では月額28万円超で年金が減額されるにもかかわらず、公務員の共済年金では月額46万円まで満額支給されるという。なぜこんなことが許されるのか。

 ことほど左様に、国家公務員の1人当たり人件費が1000万円超(注)など、給与、退職金、健康保険、年金、公務員宿舎、休暇、雇用(仕事がなくても首を切られない)、天下り等々、いちいちすべてが、ごく一部の民間企業を除いて、公務員が圧倒的に優遇されている。1000兆円もの借金があるにもかかわらずである民間企業に例えるとほぼ破産状態。民間企業では考えられないデタラメさである

 
 人事院なども全くデタラメ!99%以上役人で構成されている。第三者機関でも何でもない。いままた、公務員の定年延長を画策中。しかも60歳前年収の7掛けにすべきという。1000万円の人だと700万円。民間ではあり得ない!若い人はますます仕事がなくなるし。自分たちさえよければいいという我利我利亡者の集団早く潰すべきである。

 
 日本は、憲法の三原則のひとつ、国民主権(主権在民)が守られていないいまだに「官尊民卑」の国である。早急に是正すべきである


 ブログ「てっちゃん 雑文集 公務員」を見て下さい。

 (注)11年11月21日ブログ「公務員人件費1000万円!―国会会議録から」を見て下さい。
    政府が、国家公務員@1043万円、地方公務員@933万円と国会で認めています。


                                        以上
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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