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改革者の宿命

改革者の宿命

 産経新聞12年1月31日「改革者の宿命」と題して前横浜市長・大阪市特別顧問の中田 宏(なかだ ひろし)さんのインタビュー記事が載っていた。ご紹介します。


(タイトル)
嫌われても仕方ないと覚悟し


(前文抜粋)

 橋下徹大阪市長からの要請で、同市の特別顧問に就任した。今後は横浜市長時代の改革の経験を生かし、「大阪都構想」実現などをサポートしていく。激しい抵抗とも戦わなくてはいけない「改革派首長」の苦悩とは。


(本文抜粋)

 ――先頃、「政治家の殺し方」(幻冬舎)という本を出版されました

 中田  改革をしようとする政治家は激しい抵抗にあうという構造を書きました。場合によっては政治生命を失いかねません。なぜそういうことがおこるのかという構造を知ってほしかったんです。

 ――まずは横浜市長時代に某週刊誌で「ハレンチ行為」が報道されましたね

 中田 ありもしないでっち上げでしたが、週刊誌だけでなくワイドショーも取り上げました。放置すれば議会の審議がストップしてしまいます。でっち上げた人はそれが目的ですから。政治家が「捏造だ」と言っても信用されません。だから私は司法の場に訴え、勝訴して、そんな事実はなかったと証明することにしました。

 ――横浜市長時代はさまざまな改革に取り組み、実際に成果を挙げました 

 中田 横浜市を根本から立て直そうと思いました。市役所の経費の見直し、人員削減、手当、昇任のあり方、仕事のやり方などの見直しを行いました。
 
 業界への補助金、入札制度のあり方とかの改革は、関係業界の反発にもあいます。
 
 赤字だったバスや地下鉄も黒字にしましたが、そのためにはコスト削減だけでなく、路線の見直しもやらねばなりません。すると市民からも反対を受けます。

 財政の立て直しは好かれることではありません。

 改革をつぶすための抵抗、妨害、あげくは誹謗中傷。それでもやらなければ将来がないからやりました。そして何とか横浜市の財政を健全化することができました。

 ――改革は大変ですか

 中田 サービスを増やすとか施設を作るとかいうことは喜ばれます。しかし、市の借金を減らすというのは目に見えないし、実感がありません。市民が感じるとすれば痛みです。これはすさまじい抵抗にあいます。
 
 今の人に評価されようと思ったら、改革はできません。将来の世代に評価されればいいと腹をくくるしかないのです。

 ――横浜市長になってすぐ白髪になったそうですが

 中田 毎朝、職員と同じ時間に登庁し、夜遅く家に帰ります。家では資料を読み、原稿を書き、改革をどう進めていくかを考えていたら眠れません。神経をすり減らしていたんでしょう。市長になってすぐ髪の毛が真っ白になって、いまだに染め続けています。

 ――市長の前は衆院議員でしたが、違いは

 中田 議員は自分の持ち分の仕事をやれば成り立ちます。しかし、首長は1人で全体をみなければなりません。そこが決定的に違います。
 
 私は議員時代も一生懸命取り組んだつもりですが、市長は本当に大変でした。首長は自分自身で判断、実行しますが、責任もすべて1人で負わなければならないからです。

 ――旧態依然とやっている首長もいますね

 中田 その方が楽ですから。改革をやるか、旧態依然としてやるかは、その人の政治家としての原点で決まります。
 
 政治家が単なる職業となってしまっている人もいて、そういう人は人のいやがる仕事はしません。
 
 私だって人に嫌われたくないですが、最後はきらわれても仕方がないと覚悟しないと改革はできません。


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(感想・意見など)

 日本のほとんどすべての制度やシステムや人の考え方は、いまだに右肩上がりの時代のままである。すべてが時代遅れになっている。「失われた10年」と言われていたのが、「失われた20年」になってしまっている。国の借金は1000兆円。このままでは「失われた30年」になり、子や孫の時代には、大変惨めなことになるのは確実である。

 改革が必要である。民間は改革しなければ潰れるだけ。問題は官である。週刊現代のように「真の改革者」に執拗な攻撃を加えるのではなく、改革を応援しなければならない。それでなくても「改革者」は報われることが少ない。誰が「真の改革者」であるかを見極めて、応援しよう。

 12年1月6日のブログ「非公開大好き公務員労組」を見て下さい。


以上
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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