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「報道の自由」が泣く

「報道の自由」が泣く

 「週刊文春」12年2月23日号の記事をご紹介します。

 誰それが淫行したなどはどうでもいいこと。通常なら報道すべきことを、何らかの圧力、買収、「配慮」などで見送ったとしたら、大問題。たかがAKBでさえこれだけの「配慮」が働いている。これがもっと大きな権力だとしたら?


(タイトル)
高橋みなみ〈AKB〉母の淫行逮捕
朝日、読売、スポーツ紙
沈黙の理由


(前文)

 小誌先週号で報じた高橋みなみの母(44)の逮捕。長男の友人だった十五歳少年と複数回のわいせつ行為に及び、淫行(東京都青少年健全育成条例違反)容疑で逮捕されていたのだが、ほとんどの新聞で報じられることはなかった。


(本文抜粋)

 時事、共同の両通信社が配信したものの、スポーツ紙は東スポを含めて全紙が見送り。その内幕を報知の芸能担当デスクがブログで綴っている。

 〈たかみな母が淫行で逮捕の週刊文春ネタでバタバタ。基本スルーで始めていたものの、時事が配信し、そのうち共同も配信してきて、さぁ困った。こっちだけでは決められないので、局次(長)に相談。こちらの事情としては、今後のことを考えてやりたくない旨伝え、社会面で共同の原稿をそのまま入れる(たかみなの名前も出ない)ことで決着しましたが、局次長から電話があり、「そっちがやりたくないなら入れなくてもいいよ」とのこと〉

 一般紙も東京版で報じたのは、日経と産経、東京のみ

 AKBを創立135周年のイメージキャラクターに起用し、ウェブで「AKB特報部」を展開する讀賣新聞や系列の日刊スポーツが「月刊AKBグループ新聞」を発行する朝日新聞では一切触れていない。

 テレビは言うに及ばず。民放幹部が語る。

 「今回は、母親が略式起訴されたことまで確認できているので、通常なら報道するケースですが、ウチの場合は編成サイドから『待った』がかかりました

 また、自粛ムードだけではなく、所属事務所サイドからの〝ご説明〟もあった


広告出稿と引き換え


 スポーツ紙のベテラン記者が語る。

 「テレビ、新聞を問わず、AKB人気の恩恵を受けていないメディアはまずありません。このため、AKBは今や各社のイベント事業部門、広告部門、編集部門それぞれに絶大な影響力を持っているのです。今回はAKBや所属事務所の機嫌を損ねないよう自粛した新聞がほとんどでしたが、百万円単位の広告出稿と引き換えに掲載を取りやめた新聞も複数あると聞きます」

 上智大学の田島泰彦教授(メディア法)が語る。

 「原発報道の時もそうでしたが、既存メディアが業界と深い関係を持ち過ぎているために、大事な事実が伝えられないという構造的な問題をはらんでいるのでしょう。これでは国民が『テレビや新聞というメディアって一体なんなんだ』という不信を強めてしまいます」

 
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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