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上水道事業に外資が参入

上水道事業に外資が参入

 日経新聞12年3月3日一面に大変興味深い記事が載っていたのでご紹介します。



(タイトル)
最大手 仏ヴェオリア
上水道事業外資が参入
松山市委託、48万人に供給


(本文)

 世界最大の水道会社仏ヴェオリア・ウォーターは日本の水道市場に本格参入する4月から松山市の水道事業の運営・管理を始める。外資が単独で上水道事業を包括受託するのは初めて。

 日本の水道事業は大半を自治体が運営しているが、財政難から老朽化した設備更新が難しくなっている。グローバル展開し、低コスト運営に強みを持つ外資の参入で、民間委託による収支改善を目指す動きが加速しそうだ。

 松山市の人口の9割強に当たる48万人に水を供給する事業を2017年3月末まで請け負う。浄水場やダム、配水池の運営や保守などで、受託金額は5年間で約13億円。

 同社はIT(情報技術)を活用し、携帯端末で点検データを管理するなど人手に頼らない運営ノウハウに加え、世界的な調達網を生かした低コスト体質が強み

 松山市が予定していた価格より2割安く提案し、受託した。従来は三菱商事などが出資するジャパンウォーター(東京・千代田)が請け負っていた。

 欧州では水道の民営化が進んでおり、日本でも02年に改正水道法が施行され、民間が水道の運営を請け負えるようになった。しかし、企業が包括受給したケースは全体の1割に満たない。

 日本の水道市場は2兆~3兆円とみられる。高品質だがコストが高く、効率化の余地は大きい

 衛生・安全への要求水準が高い日本では、これまで海外勢の市場開拓が遅れていたが、松山市の事例を踏まえて「水メジャー」が今後、攻勢をかける可能性がある



ヴェオリア・ウォーター
 世界約70カ国に進出し、水道や下水道施設の建設から料金徴収まで総合的に手掛ける「水メジャー」最大手。売上高は約120億ユーロ(約1兆2960億円)のフランス企業。


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(感想・意見など)

 「水メジャー」にはそのほかにも、仏スエズ、英テムズウォーターなどがある。

 世界における上下水道事業の市場規模は、新興国の経済発展により、まもなく100兆円にも拡大する見込み。その新興国の多くはアジアにある。

 日本は、企業の個々の技術力は世界トップクラスであるが、長らく公的セクター(地方自治体)が事業を担ったため、民間企業に事業運営のノウハウが蓄積されていない。有望超巨大な世界マーケットを前に、これが世界進出の障壁になっているここでも非効率・不合理・高コストの公的セクターが邪魔をしている。
 
 高い人件費、多い人、権利ばかり主張して義務を果たさないユルユルの職場風土、「改善」「効率」とは無縁の職場風土、などなど。11年3月26日のブログ「高松市上下水道事業…」を参照して下さい。

 公的セクター企画・監督のみに絞り(人数は今の1割程度?)、施行・運営・管理などは民間に委託すべきである品質はそのままに、コストは半分で済むはずである。


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(追記)

 12年3月10日の毎日新聞日経新聞から

  「大阪市の橋下市長は、9日大阪市水道局を民営化し、国内外の水ビジネスに参入する構想を披露した」

 「橋下市長は『水道は一番将来有望なビジネス。公務員という身分が外れれば収益が上がる業務はたくさんある』と意欲を示した」

 「『自治体の水道は親方日の丸で現状維持で大丈夫だという意識が強すぎる』と民営化の必要性を強調した」


以上
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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