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経団連シュミレーション

経団連シュミレーション

 讀賣新聞12年4月17日の記事をご紹介します。


(タイトル)
「2050年、日本のGDP 9位転落も」
財政再建 急務に


(前文)

 経団連の研究機関、21世紀政策研究所(森田富治郎所長)は16日、2050年までの日本と世界50か国・地域の長期経済予測を発表した。

 少子高齢化が進む日本経済の行方に危機感を示し、効果的な成長戦略や財政の立て直しなどに早急に取り組まなければ、経済一流国の座から転落しかねないと警鐘を鳴らした。   (経済部 山本正実さん)


(本文抜粋)

■30年からマイナス

 同研究所「グローバルJAPAN特別委員会」は、日本の名目国内総生産(GDP)が約20年前の水準にとどまり、財政や社会保障が危機的な状況にあるとの現状認識を踏まえ、「2050年シュミレーションと総合戦略」をまとめ、課題を克服するための政策を提言した。

 人口減が本格化する30年代以降、技術進歩で伸びる生産性が他の先進国並みになっても慢性的にマイナス成長が続くという厳しい内容だ。

 約1億2700万人の総人口は、50年には2割以上少ない約9700万人になる。労働力人口(15~64歳)は約3割少ない約4400万人になり、高齢者1人を約1.3人の現役世代で支える超高齢社会を迎える。

 働き手が減れば、製品やサービスを買う力が弱まる。高齢者が貯蓄を取り崩せば、金融機関が企業の設備投資に貸し出すお金も減る。


■提言

◆人材・自由貿易

 少子高齢化で働き手が減る中、女性や高齢者の就業を増やす必要がある
 提言は、「北欧諸国の水準まで30~40歳代の女性の労働力率を高めることができれば、少子高齢化による悪影響をかなり相殺できる」とした。
 オランダのように、短時間とフルタイムを柔軟に選択できる仕組みを導入するよう求めた。
 グローバル競争が激しくなる中、時代の変化を先取りする個性的な人材の育成なども急務だとした。

 国内市場が縮小する中、中国やインドなど新興国の需要を取り込めるかどうかがカギになる。TPPは日米安全保障を裏打ちする意味もあることから、TPPを中心にした自由貿易の加速を求めた。

 TPP参加に向けて必要な農業改革は「意欲的な農家に限定した支援策を打ち出す必要がある」と強調した。

 新幹線の運行システムや水道の運営機構などのインフラ(社会基盤)を海外にパッケージで売るビジネス展開も求めた。


◆エネルギー

 東京電力福島第一原発の事故を受け、電力不足が経済活動の足かせになっている現状に危機感を示し、エネルギー政策の抜本的見直しが必要だと訴えた。太陽光などの再生可能エネルギーの発電コストはまだ高く、電源構成の見直しは、国民負担の電力の安定供給などの配慮して「時間をかけて解決するしかない」(鶴光太郎・慶大教授)とした。

 原発の再稼働については、「判断基準として炉齢を重視すべきだ」と指摘し、冷静な稼働判断を行うよう求めた。
 老朽化した原発は原則廃炉にしていくプロセスを強化すべきだとした。


◆財政再建

 悲観シナリオに陥る事態を避けるには、財政健全化が待ったなしだ。
 政府は、15年度までに消費税を10%に引き上げる目標だが、財政再建をさらに進めなければ、政府債務は50年にGDPの約6倍に膨らむと試算した。もし財政破綻が起きれば、成長率は大幅に落ち込む。

 提言は、政府方針通りに20年度までに基礎的財政収支を黒字化して債務残高のGDP比を安定的に下げるには、16年度以降の10年間で、消費税率に換算すると24.7%の財源が必要で、単純計算で消費税率を34.7%にする必要が生じると指摘した。

 日本で財政健全化が先送りされてきたことを問題視し、政府の責任で税制改正を行うことができるイギリスの仕組みを検討すべきだとした。

 税財政改革を実行すれば、社会保障制度に対する国民の不安解消につながり、個人消費の拡大なども期待できると分析した。


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(感想・意見など)

 上記は経団連の研究機関によるシュミレーションである。ある種のバイアスがかかっているにしても、ぞっとするシナリオである。しかし事実として、日本はこの20年間停滞し続け、借金を膨らませ続け、国際的な地位を低下させ続けてきた。そして今は、間違いなく、崖っぷちにいる。今までのやり方を続けられないのは明白。改革を先に延ばせば延ばすほど、事態は悪化する。

 この期に及んでも国会では、相変わらず、党利党略による足の引っ張り合い(防衛相、国交相の問責など)に終始している。目先の小事を捨てて、20年30年先の大事を見据えて、政(まつりごと)を行ってほしい。


以上
 
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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