電気代値上げに異議あり!

電気代値上げに異議あり!電気代値上げに異議あり!

左:日刊工業新聞12年5月29日
右:日経新聞12年5月30日


 日刊工業新聞の記事をご紹介します。


(タイトル)
東電の値上げくすぶる不満
リストラ不足、批判集中


(前文抜粋)

 東京電力の電気料金引き上げが難航している。自由化部門で4月に契約更新を迎えた約5万4000件の顧客のうち、24日時点で同意したのは4万3000件。7月実施を目指す家庭用など規制部門の値上げ審査でも厳しい声が飛ぶ。値上げの根拠を示すデータが明らかになるたび、批判や疑問を投げかけられ、ハードルは上がる一方だ。     (編集委員・大橋修さん)



(本文抜粋)

 企業や市民は東電の窮状を理解している。だが、それを素直には受け入れられない。過去、多くの企業が苛烈なリストラを繰り返してきたのに対し、地域独占で競争が少なく、総括原価方式でコストを上乗せして料金を決められる電力会社への潜在的な反発は非常に大きかった。世論は値上げの前にもっと身銭を切ることを強く求めている。

 例えば東電は人件費削減のため、社員の年収を管理職で25%、一般職で20%カット。だが、料金を審査する経産省の委員会で、埼玉県の上田清司知事から「公的資金を投入された企業はもっと減らして良い。以前の金融機関は3割から5割も減らした」とやゆされる始末。

 委員会で明らかになった収益構造に対しても議論が巻き起こった。販売電力量の38%にすぎない規制(家庭用)部門で、実に91%の事業利益を稼いでいたことだ。

 枝野幸男経産相は「東電はそのような比率になった理由を立証すべきだし、立証されない以上は問題だ」とし、自由化(産業用)部門の利益構造にもメスを入れる構え


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(感想・意見など)

 今回の東電福島第一原発の事故で、日本の電力会社が抱えているいろいろな問題が露わになった。電気は文明社会の基盤である。国際競争力を規定する重要な要素の1つである。露わになった問題点をひとつひとつ検証し、改善すべきである。

 「地域独占」に問題はないのか?

 「総括原価方式」による料金は適正なのか?原価に盛り込まれた費用に問題はないのか?


 例えば「人件費」。従来より20~25%カットしたとはいえ、賃下げ後の給与水準でも従業員千人以上の公益企業の平均以上である。しかも、東電は多くの企業が労使折半している健康保険料を企業側が73%も負担していたという。驚くべきことに、ことここにいたっても企業側が60%負担しているという。なかなか表に表れにくい「福利厚生」などめちゃくちゃ恵まれていたことが想像できる。地方では断トツの給与水準・待遇。「地域独占」で競争がない企業ならではである。

 発電所なども「総括原価方式」のためピーク時でさえ2割も過剰につくられてきたという。将来の見通しがはずれ、設備が無駄になっても、電気料金から回収できるからである。

 「広告宣伝費」や「寄付金」などもこれまでは「原価」としてノーチェックで認められてきた。政界、官界、財界、学界、原発立地地域、マスコミなどにばらまかれてきた。経済産業省ほかの官僚の天下りを大量に受け入れてきた。

 傘下に子会社・ファミリー企業を膨大に抱え、多くは随意契約で割高に発注しているという。「総括原価方式」のため値切る動機がない。この仕組みが電力会社の甘えにつながっている。あらゆる部分がズブズブである。


 東電に限らず、以上のような仕組みが諸外国に比べ割高な電気料金につながっている。競争を促進するような仕組みを上手に導入すれば、中長期的には電気料金は今より何割も安くなるはずである。そうなれば、家計も助かるし、産業競争力も強化される。この際思いきって改善すべきである



以上
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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