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抜け参り

抜け参り

 江戸時代の「伊勢参り」「お陰参り」「抜け参り」「御師(おし/おんし)」などに興味がある。

 12年4月28日毎日新聞「余録」欄で「抜け参り」に触れている。しかも勝海舟の父、勝小吉(こきち)の話である。ご紹介します。

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  勝海舟の父、小吉は14歳の時に家出して上方へと向かった。当時は抜け参りといって親や雇い主にだまって伊勢参りの旅に出る子供が多かった。家の金をくすねて飛び出した小吉だが、浜松で盗っ人に身ぐるみすべてを盗まれてしまう。

 同情した宿の亭主は裸同然の小吉に柄杓(ひしゃく)を渡し、街を回るようにいう。柄杓は伊勢参りの無銭旅行のシンボルで、1日街を回った小吉に人々は米や麦5升と銭130文をめぐんでくれた。伊勢では江戸の大店(おおだな)から抜けて来たと言うだけで御師の館で接待してくれた。

 柄杓さえあれば何十日も子供が見知らぬ土地を無銭旅行できた国など世界にもほかにあるまい。小吉はその後に病気やけがをしたが、4カ月後に江戸の家に戻っている。主筋の旗本も出奔をとがめるでもなく、「まずまず帰ってめでたい」とおおらかなものである。


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・関連ブログ12年2月18日「御師(おし/おんし)」、12年3月12日「BRUTUS『旅に行きたくなる』から」を見て下さい。

・息子の海舟も面白く興味深い人物であるが、父の小吉も別の意味で面白くめちゃくちゃな男である。遺言は「決して俺のまねをするな」である。
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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