タイで卵子提供 渡航急増

このところ讀賣新聞がこの問題に大変力を入れている。12年5月2日も1面トップ、8面、28面で「卵子提供」に紙面を割いている。ご紹介します。
(1面タイトル)
タイで卵子提供 渡航急増
昨年231人 日本人ドナー仲介も
(前文)
海外に渡り他人の卵子提供を受ける日本人が増えているなか、タイへの渡航が2011年は200人を超え、年間20人程度だった09年までに比べ急増していることが讀賣新聞の取材でわかった。
米国より安価で近いうえ、これまで主な渡航先だった韓国で規制が厳しくなったことが背景とみられる。
一方、日本人がタイに渡航して卵子を提供するケースも11年に少なくとも62人いたことが判明。タイを舞台に日本人同士を仲介する「卵子提供ビジネス」の構図が浮かび上がった。
(本文抜粋)
安価 規制緩く
讀賣新聞が、タイ・バンコクで卵子提供を手がける主要な医療機関や仲介業者を現地で取材した。
その結果、07~09年に卵子提供を受けた日本人は毎年約20人だったのが、10年は133人、11年は231人と、10年を境に急増していた。
1回にかかる費用は100万~300万円程度で、250万~600万円程度する米国に比べ安い。医療レベルは「手がける医師の多くは米国の大学で学んでおり、遜色ない」という。
安価で近いという点では従来、韓国が主な渡航先だったが、卵子の実費売買についての規制が強まり、複数の仲介業者がタイに移ったという。
卵子の提供者(ドナー)は、タイの女性のほか、仲介業者がインターネットなどで日本人を募集。取材に応じた主要な3業者だけでも10年に15人、11年には62人の日本人女性がタイに渡り、卵子提供者になっていた。
タイには卵子提供を規制する法律はないが、タイ医師会の指針で、謝礼金の伴った卵子提供を禁じている。ただし、罰則規定はなく、日本人の提供者に対しては60万~70万円の謝礼が相場とされている。
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(感想・意見など)
今年2月のNHKクローズアップ現代の放送以降、メディアがこの種の問題を取り上げることが増えてきた。大変いいことである。
私の知る限りでは、白眉は、12年4月12日のブログ「生殖適齢期」で取り上げた週刊文春12年4月12日号の記事である。
以上