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発熱で防衛

発熱で防衛

 産経新聞12年5月9日に興味ある記事が載っていた。ご紹介します。


(タイトル)
活性酸素を増産 病原菌分解 
発熱で防衛 仕組み解明


(本文抜粋)

 人体が侵入した病原菌を退治するさいに、武器となる活性酸素を効率よくつくり続けるための新たな仕組みを大阪大学大学院医学系研究科の藤原祐一郎助教、岡村康司教授らの研究グループが世界で初めて解明した体温(約37度)以上で効果が発揮される構造になっており、発熱により感染症の進行を防ぐことと関連があるとみられる。免疫を強める薬の開発も期待できる。

 白血球の一種、好中球は、水素イオンを使って活性酸素をつくり、病原菌を分解する。このさい、水素イオンを細胞外にタイミングよく吐き出し、増産する仕組みがわからなかった。
 藤原助教らは、水素イオンの細胞外への通り道となる膜のタンパク質に着目。ヒトの培養細胞などを使い、研究を重ねた。

 この結果、タンパク質はらせん状の構造で細胞内まで突き出て伸びていることがわかった。このタンパク質2個が細胞膜内に突き出た部分で互いに絡み合えば水素イオンは放出されず、温度が上がり分離すれば水素イオンがどんどん流れ出て活発に活性酸素が生産される。しかも、その温度は人間の体温と同じ37度前後だった。


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(感想・意見など)

 11年7月17日ブログ「なぜ『これ』は健康にいいのか?」に以下のように書いた。

 
 医学には、40年以上前から関心をもっている。ここ40年でも、医学の常識は大きく変わった

・ペニシリンなどの抗生物質の発見で、医学は感染症に勝利したかと思われたが、耐性菌の出現により、そうも言えなくなってきている。

・運動中に水分を補給することは禁じられていたが、ある時点を境に、大塚製薬のまわし者のように〈ポカリスェット〉を飲め飲めと言いだした。 〈「水飲むな」信じスポーツしてたころ(北九州 学さん)〉

・手術後体力回復のためと称して数十日もベッドに縛り付つけられていたのが、十数年前から、可能であれば手術翌日からでも歩け歩けと言い出した……いわゆるエコノミー症候群や廃用症候群の防止。

・腰痛に関して、椎間板ヘルニア、腰椎すべり症、筋膜症などが原因といわれていたが、今では85%が原因不明と言われている。

・転んで膝をすりむいて出血した時など、昔は赤チンを塗ったものであるが、最近は流水で傷を洗い、傷から出てくる滲出物を保護すべきだと言いだした。

・昔は、熱が出れば解熱剤、嘔吐・下痢にはすぐ薬をだしていたが、今では発熱、嘔吐、下痢等は身体が治ろうとする自然な反応であると考え、軽度であれば、なりゆきを見守り、自然治癒力を尊重し、何がなんでも押さえ込もうということはなくなった、など。


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 今回の大阪大学の業績は、最後の項目に関連することと思われる。私が知る限りでは、現在は、場合にもよるが、38度程度までの発熱は様子をみようという方向にある。その仕組み(の一部)が解明されたという話である。


以上
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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