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スキンシップ①

スキンシップ①

 徳島新聞(共同通信配信?)12年4月29日から毎週日曜日に、「触れ合いのチカラ」と題して、桜美林大学准教授の山口 創(はじめ)さんのコラムが掲載されている。ご紹介します。



(4月29日タイトル)
生涯必要なスキンシップ


(本文抜粋)

 「スキンシップ」なんて恥ずかしくてできない」と思っていませんか。確かに日本人はスキンシップが苦手ですね。しかし人間には人間となるために一定量のスキンシップが必要です。私はこれを「スキンシップ必要量」と呼んでいます。

 サルなんて、起きている時間の実に4分の1もの時間をスキンシップ(グルーミング)しているんですよ。そうしないと、群れがバラバラになってしまうんです。

 人間は人生の中で特にスキンシップが必要な時期が二つあります。それは幼少期と高齢期です。

 親(お父さんもですよ)が子どもに触れることは、子どもの生涯に大きな影響を与えます。米国ではかつて「触れない育児法」がはやり、触れられずに育てられた子どもたちが思春期になったとき、「攻撃性が高い」「他人の気持ちがわからない」といった心の問題が浮上したことがありました。

 高齢者に触れることは、認知症の周辺症状を緩和し、人とのつながりを保つうえで欠かすことができません。

 それ以外の時期でもスキンシップは不安や悲しみを癒やし、人との「絆」を強め心身の健康を増進させるためにも、ずっと必要不可欠なんです。


     ■     ■     ■


(5月6日タイトル)
男性の方が高い満足感  


(本文抜粋)

 米国の実験では妻がストレスのかかる状況に置かれたとき、「夫に手を握らせる」「見知らぬ人に手を握らせる」「何もしない」の3条件で、それぞれ脳のどの部分が反応するか調べたことがあります。すると見知らぬ人が(手を)握っただけでも、ストレスに関係する脳の活動は弱まるのですが、夫が握るとさらに弱まることがわかったのです。

 さらに米国の研究では、「手をつなぐ」「寄り添って座ったり寝そべったりする」などのスキンシップを1カ月続けていると、特に男性の血圧が下がり仕事のストレスが軽減される効果が確認されています。それはスキンシップをすることで、オキシトシンというホルモンが分泌されるからです。

 オキシトシンは親密な人間関係を築いたり、リラックスを促したりする効果が知られています。しかし男女では性ホルモンの違いがあり、同じ効果を得るには、妻よりも夫の方がたくさんのスキンシップが必要です。
 
 通説では、女性は男性よりもパートナーとのキスや抱擁を好むと考えられていますが、日本を含む5カ国の夫婦への調査によると、そのような触れ合いに幸せや満足感を感じるのは、むしろ男性のほうが強かったそうです。

 1日5分でもいいです。毎日続けてみましょう。漢方のようにじわじわと夫婦関係が良くなると同時に、医者知らずの健康なからだも手に入れることができます。


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(5月23日タイトル)
母親の乳房をマッサージ


(本文抜粋)

 生まれた子どもが最初に親にするのは何だと思いますか?

 スウェーデンの研究では、新生児に授乳している母親の「オキシトシン」のレベルを測定。同時に、乳を吸うときの赤ちゃんの行動を観察。

 オキシトシンは、脳で作られて、出産した女性の子宮を収縮させたり、乳を出すのを促したりするホルモン。

 赤ちゃんは乳を吸っているときには手の動きを止めていますが、しばらくすると乳房を吸うのをやめて、乳房をマッサージするように動かしました

 すると母親のオキシトシンは高まり乳が出るのを促すと同時に、母親の伸びきった子宮をもとの状態に戻してあげていたのです。

 このようなマッサージは、誕生後わずか10分で始めるといいます。この世に生まれた赤ちゃんが、母親に最初にすることは、マッサージだったのです。


 オキシトシンには、もう一つの側面があります。人と親密な愛着関係を築き、リラックスを促す効果です。ですから子どもとスキンシップをして、母親のオキシトシンを効果的に分泌させることが大切です。

 そのためには、べったりと一日中密着している必要はなく、短時間の触れ合いを毎日繰り返すことが効果的です。1日10分でも子どもをきちんと抱っこして目を見て話しかけてあげましょう。

 このような短時間の「ちょい抱き」を繰り返せば、育児のストレスも少なくなり、体も健康になり、楽しみながら育児をすることができるでしょう。

 脳ではたらくオキシトシンは父親でも同じように分泌します。ぜひ父親も子どもとスキンシップをしてあげてください。


以上3回目まで。
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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