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原発をどうする?

原発をどうする?原発をどうする?


 
 週刊エコノミスト 12年5月15日号「闘論席古賀 茂明さんのコラムをご紹介します。


 原子力発電所事故のリスクに対する取り組みについて、世界にはさまざまな考え方がある。原子力コンサルタントの佐藤暁さんが説く原発事故リスク対策に関する「5つの哲学」は興味深い。


 第1の哲学は、nuclear freezone(ニュークリア・フリーゾーン)原発事故のリスクには一切関わりたくないから原発は作らないという考え方。オーストラリアやニュージーランドが採る哲学だ。

 第2の哲学は、suddendeath(サドンデス)他国の事故を見て、直ちに原発を止めようとする考え方。イタリアがこれに当たる。チェルノブイリの事故を見て原発を止めた。その後ほとぼりが冷めて原発建設計画がかなり具体化されつつあったが、福島第1原発の事故を見て、国民の95%が原発に反対。再度封印された。

 第3の哲学は、phase-out(フェーズ アウト)国民的議論を経たうえである程度時間をかけて原発をとめようというより現実的な考え方。ドイツやスウェーデンの政策だ。長期的な計画をしっかり作ろうとしていること、国民の間で情報を共有しながら議論しようという特色が見られる。

 第4の哲学が、no compromise(ノー コンプロマイズ)リスクに真正面からぶつかり、妥協せずに全てのリスクを封じこめようという考え方。米国がこれに当たる。フランスもこれに近い。自然災害などに対しても徹底した対策を講じる。風速130㍍のハリケーンを想定し、150人の兵士を各原発に配備する。

 第5の哲学は何か。これが哲学と言えるのかははなはだ疑問だが、untouchable(アンタッチャブル)。そう、我が国の政策だ。政治も行政も財界も学会もマスコミも哲学として原発をどう考えるかという議論が許されない。許されるのは技術論とコスト・経済論だけだ。関西電力大飯原発(福井県おおい町)再稼働の動きもこの哲学に連なる。
 第5の哲学から早く抜け出さなければならない。


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(感想・意見など)

 私は上記の3番目の考え方であるが、政府がどのようにしようとしているのかがよく分からない。

 放射能のゴミ、いわゆる「トイレのないマンション」の問題は根本的解決策がなさそうなので、長期的(20~30年先)には原発は止めるべきだと思っている。しかし、短・中期的には、国内50基の原発のうち技術面・安全面などから見て、よりましな原発は当面動かすべきである。

 この夏も電力制限が云々されている。電力は国力そのものと言ってもいい。日本の産業や経済は大変あやういところにいる。家電業界は全滅に近い。直近の大企業の決算状況を見ても、利益も雇用も海外の構図になっている。この夏も電力の使用制限が行われるようだと、いよいよ日本の産業の空洞化は加速される。政府はこの1年数カ月何をしてきたのだろう。

 20~30年先の原発廃止、代替エネルギー開発の方針を明確にし、国民の間で情報を共有しながら、よりましな原発から順次再稼働すべきである。もし万一の場合の電力会社及び政府の賠償責任も明確にしておくべきである。


以上
 

  
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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