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「0円」の魔法

「0円」の魔法

 讀賣新聞12年7月19日「解」欄、社会部次長 若江 雅子さんのコラムから。


(タイトル)
「0円」の魔法


(本文)

 数年前まで、携帯電話の本体価格は軒並み「0円」か「1円」だった。

 3~4万円するのが当たり前になった今では、あんな高機能なモノがタダで手に入る方がおかしいと思えるのだが、当時は「なぜタダか」を深く考えなかった。単に、通話料に上乗せされ、私たちが負担していただけだったのだが。

 最近、インターネット上のサービスでも「無料で高機能」が増え、公的機関まで使い始めている。

 外務省や財務省など、ウェブサイトの閲覧状況の分析に米グーグル社の無料ツールを使う官公庁は少なくない。自前のメールサービスを廃止し、グーグルのフリーメールを使う大学も増えている。いずれも自前でやったら何百万円もかかるサービスだ。だがなぜ、それがタダか、そのカラクリを考えているのだろうか。

 例えば、グーグルは利用者のメールの文面を読み取って、個々の利用者に向けた広告に利用している。国のウェブサイトへのアクセス結果からは、その時々の日本人の関心事が筒抜けとなるだろう。

 仮に1000万円かかるサービスをタダで使えるということは、提供される私たちの関心や趣味など様々な情報に、少なくとも1000万円分の価値があるということではないか。

 「携帯0円」の魔法が解けた時、私たち自身が払っていただけだと分かったように、「グーグルの魔法」が解けた時、国などが「タダ」の対価として差し出したものが何だったのか分かるのだろうか。それがとても大切なものだったと、後で気づいても遅いのに。


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(感想・意見など)

 昔から言う。「タダより高いものはない」。個人レベルであれば個人の責任であり、まぁどうということはない。国家レベルになると話は違ってくる。

 12年3月27日ブログ「鬼手」「政界汚染」でも少し触れたが、アメリカ、欧州、中国、ロシア、イスラエルなど世界の強国・大国は、エシェロンのようなものをもっている筈である。優秀な1人のスパイは数個師団の軍隊に優るといわれる。インターネット、携帯電話など空中を飛び交う電波はかっこうの情報源である。懸命に情報を取得し、分析し、利用しているはずである。

 最近の新聞でも、日本の最高度の技術情報が韓国に流れ、それがイスラエルに流れたと報道されていた。新日鉄の最高度の技術情報が韓国に流れ、中国に流れたという情報もある。

 例えば事業仕分けで、安ければ安いほどいいとはならない。ものごとによる。金をかけるべき分野は金をかけるべきである。


以上
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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