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セブン-イレブンの商品開発

セブン-イレブンの商品開発

 日本経済新聞12年7月17日「私の課長時代」はセブン-イレブン・ジャパン井坂隆一社長である。抜粋してご紹介します。


 井坂社長(54)は1988年、商品本部のシニアマーチャンダイザー(SMD)に就いた。

 月曜から金曜の昼食時、新商品発売の最終判断を下す「役員試食」が開かれます。鈴木敏文会長をはじめ幹部に新商品をプレゼンテーションし、批評を受ける。

 SMDはひとつの商品カテゴリーに責任を持つ立場。毎日がまな板の上のコイ。

 鈴木会長は一切妥協がありません。試食して担当者を厳しく叱責し、その間は他の役員はしーんと静まりかえります。

 ■ 99年1月、「冷やし中華事件」が起きる。

 試作品を一口食べた鈴木会長が「とんでもない」と激怒。何度改良してもOKが出ず、役員試食会で11連敗。夏に人気の冷やし中華を販売できなければ加盟店のクレームも必至。会長に訴えても「いいじゃないか。まずいものを出すより」とけんもほろろ。そこで会長が一番おいしいと思う冷やし中華の店を聞き出し、麺やつゆをもらって帰りました。

 名店の麺を前に、ふと思いつきました。例えば縦軸に硬さ、横軸に弾力を取って数値化できないか。協力メーカーから「計測できる機械がある」と聞き、測ってみると名店はグラフの右上、我々は左下。全く違った。

 ■ 味の「見える化」が開発手法を換えた。

 粉や水、卵といった素材の配合、ゆで方を見直し、名店の数値に近づけました。「今までとは違う」と自信を持って役員試食に臨み、グラフとともに説明しました。「これならいい」。ギリギリで4月の発売に間に合いました。

 「これか」と道を見つけた思いでした。それまでの商品開発は担当者の勘とアイデア頼み。そうではなく目標とする品質を設定し、定量的に分析すれば、開発に携わる多くのプレーヤーに理解してもらえる。この開発手法はその後、看板商品となる「セブンプレミアム」などにも引き継がれていきます。

 ■ リーダーに必要な資質をたたき込まれた。

 役員試食を通らず、チャーハンが1年8ヵ月も店頭から消えたこともあります。でもそこからアイデアが生まれる。週1回、和洋中の料理専門家を招く勉強会を始めました。開発チーム数十人でプロの技を学び180度の高温でごはんをいためる大型鍋などを考案していった。

 昨日の延長戦上のものづくりはしない。それを実現するには、経営陣はもちろん、現場のリーダーが高い志を持ち、具体的なゴールをチームに示さなければなりません。


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(感想・意見など)

 絶えざる変革。今日は昨日より必ず上を目指す。そうしなければ、競争に敗れてしまう。

 セブンの日販額は平均60万円とか。同じように努力している筈なのに、ローソン、ファミマ、サンクスなどは50万円に届かないと言われている。

 残念ながら、四国はセブンが進出していない数少ない地域。セブンが東京江東区豊洲に第一号店を出店したのは1974年5月。まだ40年足らずの業態。ほとんどセブンが切り拓いてきたといって言い過ぎではない。コンビニの年間売上高は10兆円をうかがう勢い。6兆円の百貨店を抜き去り、12兆円のスーパーを追っている。

 どういう訳か、東京、広島、福岡に住んでいた頃は、セブンを贔屓にしていた。全般的に品質が高かったように思う。東日本大震災でコンビニはなくてはならぬインフラとしての自信をつけた。セブンはまだまだ出店する気である。2年内に四国に上陸すると期待している。


以上
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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