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中華人民共和国―赤い貴族

中華人民共和国―赤い貴族


 朝日新聞12年9月4日から7日まで「紅の党」欄に中華人民共和国の赤い貴族の実態の一部が紹介されている。


 コネ人事の横行、「中国数千年の伝統」

(9月4日本文抜粋)

 北京大学の1人の大学院生が2008年から2年間、中国河南省南部の街でインターンをした。

 大学院生の名前はヒョウ?)軍旗。馮はそこで、コネが幅をきかせる地方の中国共産党幹部の人事の現状を調べ、論文「中県幹部」にまとめた。昨年、中国紙の南方週末がこれを報じ、大きな反響を呼んだ。

 中県は仮名であり、実際には、人口約80万人の新野県のこと。県の主要幹部は情実人事について「数千年来の(中国の)政治の伝統だ」と馮に話したという。

 論文は、県の幹部161人に取材した結果、県にいる約千人の上級幹部のうち、親族に同レベルの幹部がいる人は、全体の半数近い450人に達した、としている。中には24人もの上級幹部を抱える一族もあったという。

 浮かび上がってくるのは、権力を握る党幹部たちが、身内を要職に引っ張り上げるという構図だ。

 「官僚の世界では、能力は(昇進のための)参考情報に過ぎない。大事なのはコネだ」。30代の若手幹部は馮にこう言い切った。

 共産党の支配は、血縁や地縁といったコネを重んじる伝統と共に続いてきた。

 
 有力者との関係「最大の力であり、保険」

(9月5日本文抜粋)

 3年前まで湖北省のある県の副県長だった男性が、県幹部選考の仕組みについて説明してくれた。

 新たな幹部を補充する必要が生まれた時、まず動くのは、県党委員会の組織部。その後、候補者が適任かどうかを問う投票が党内で行われる。投票結果は、県党委の常務委員会に報告される。

 この常務委員会が、人事を決める。「常務委員会では、コネがものを言う。有力幹部の子弟が選ばれなかった例を、私は見たことがない」

 現地調査の経験が豊富な学者は「有力者を敵に回して得することなどない。いつか自分がその人物の世話になることがあるかも知れない、と考えるからだ」。

 中国外務省幹部を父親に持つ党員は「中国では『関係(コネ)』こそが、淘汰を生き残る最大の力だ」。このコネが自身の地位と財産を守る「保険」なのだと強調した。      (北京=林望さん)


 カナダは天国 6億円の豪邸に華人集う

(9月6日本文抜粋)

 カナダ・バンクーバーの湾を望む高級住宅街。丘の上の豪邸で、内覧会を兼ねたパーティが開かれていた。

 約580平方㍍(176坪)の敷地に建つ2階建ての物件は、約800万カナダ㌦(約6億4千万円)。乗用車が5台止められるガレージのそばには専用プールがある。

 内覧会を主催した不動産会社の孫社長は「招待客約100人のうち70%は中国人」。近隣住民は富裕層の白人ばかりだったが、「今は中国人がいなければ商売にならない」。

 記者は、中国で権力をほしいままに使って得た富を懐に入れ、海外に移民する党幹部やその家族がカナダに多くいると聞き、この街に取材にやって来た。

 カナダは、移民を目指す中国人にとって「天国」。80万カナダ㌦(約6400万円)の投資などをすれば移民できたためだ。1990年代、香港の中国返還を嫌って、多くの香港人がバンクーバーに移住した。2007年ごろからは中国からの移民が急増した。いまや人口の2割にあたる40万人の華人が暮らす。

 バンクーバーで不動産業を営んで20年以上になる華人の男性。「党や政府の幹部の多くは、まず妻と子供を移民させる」「幹部だからこそ分かっている。彼らにとって中国は、安全ではないということを」。

 コネがものを言い、出世競争も激しい中国の党や官僚組織では、地位が高くなるほどリスクが高まり、政敵に弱みを握られれば、すぐに逮捕されかねない。後ろ盾の権力者の失脚は、自らの転落を意味する。

 華人ジャーナリストは「彼らが家族を海外に移すのは、保険を買うようなもの」と話す。

 そうした幹部の家族たちは、「天国」で目立たないように暮らしていた。


 幹部の家族 他人と触れ合わず口数少なく

(9月7日本文抜粋)

 世界の富裕層が移民してくることで知られるカナダ・バンクーバー。約40万人に上る中華系住民の多くは市南部のリッチモンド地区に集まるが、中国共産党の幹部の家族はこうした場所にはあまり住まない。

 彼らが好むのは、森や街路樹に囲まれ、プライバシーが保たれた地区だ。

 「彼ら(幹部やその家族)に共通しているのは、他人とあまり触れ合わず、自分の信頼できる小さなサークルでしか行動したがらないことです」「事業に成功した人は仕事について語りたがるが、幹部の家族は口数が少ない」

 中国でわいろなどで不正に稼いだ資産を、家族とともに海外に移す幹部は後を絶たない。幹部だけが中国に残るため、中国語では「裸官」(裸の官僚)と呼ばれる現象だ。

 庶民の厳しい視線を受けて社会問題となっており、党指導部も危機感を強めている。

 党内の検査部門は昨年、「裸官」幹部がどれくらいいるかについての調査をした。しかし、その数は今も公表されていない。

 香港誌・鳳凰週刊は、党関係者の話として、「公表しないのは、(あまりにも数が多く、社会への)影響が大きいからだろう」と伝えている。       (バンクーバー=奥寺淳さん)


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(感想・意見など)

 中国では、党幹部・政府高官で、わいろなどで不正に稼いだ資産は、多い人で数千億円にものぼるといわれている。数百億円程度はザラとか。人数も圧倒的に多い。いい悪いではなく、日本人では考えもつかないスケールである。

 いま、次期最高指導者といわれる習近平国家副主席(59)がクリントン米国務長官ほかの外国要人との会談を相次いでキャンセルして10日以上経つといわれている。中国政府は習氏の動静について何も説明しないため、暗殺説、交通事故説、病気説ほか様々な噂が飛び交っている。一体何がどうなっているのか?

 隣人は換えられない。できるだけ正確な知識を持つべきである。


以上






 
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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