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商売とは…①

商売とは…①
商売とは①…


 今日、おもしろい経験をした。お昼に時々行く喫茶店にカブPROで行った。どこかいつもと様子が違う。ほぼ年中無休のはずであるが、営業してるのかな?と思い、表でたばこを吸っている男の人に聞いた。営業していると言う。

 店内に入ったが、客は2組しかいない。この時間にはいつもはほぼ満席なのに。そういえば駐車場にも車が数台しかなかった。いつもは20台くらい駐車しているのに。

 軽食を注文して新聞2紙を読んだ。40分間くらい客は私ともう1組だけ。いつもの10分の1くらい。店員さんに「入ってくるとき営業していないのではないかと思った。何かいつもと感じが違うけど」と聞いて理由が分かった。店の玄関わき向かって左側にあった店名入りえんじ色の6畳大の布製の幕がなくなっている!ただ、それだけ!強風で破れたので外したという。

 ここでお昼を食べようと思ってきたほとんどの客は、車の中からさっと見て、営業していないと判断して他の店に行ってしまった(道のうしろからどんどん車がくるから立ち停まれない)。だから駐車場はガラガラ。ますます営業していないように見える。悪循環である。

 幕は予備を用意しておくべきである。また、店員の車は普段は別のところに駐車させているはずであるが、こういう時はお客様用駐車場に止めさせて、にぎわいを演出すべきである。いわゆるサクラ。

 料理店が暖簾をかかげるのは「営業中です。いつでもいらして下さい」というサインである。お店が玄関の脇に明かりを灯すのも同じ意味がある。パチンコ屋が煌々と明かりを照らし軍艦マーチなどをガンガンかけるのも、コンビニが煌々とあかりを灯すのも、本屋さんのPOPも、同じ目的である。売り上げの悪そうな店が経費を削減するため照明を落としているのを時々みかけるが、ますます売り上げは悪化するだけである。


 学生時代、京都の3つのデパ地下でおかきを売るアルバイトをした。売れても売れなくてもアルバイト代は変わらないが、売れないと退屈でおもしろくないので、いろいろ工夫をした。

 その結果、私はふつうの人の5倍は売れるようになった。別に難しいことをしたわけではない。

 ①正面切ってお客様と向き合うとお客様は嫌がるので(自分が客の立場になれば分かる)正対せず、少し忙しそうにする。②デパ地下は、何かおもしろいことはないかとぶらぶらしているお客様が結構いるので(ほとんどが女性)、この人はいけそうだなと思うと、少しくだけた感じで笑顔で声をかける。③乗ってきたらしめたもの。「いらっしゃいいらっしゃい×××堂の××ですょ…」と少し大きい声で何回も呼びかける。1人が買うとみるとすぐ10組くらいのお客様がわっと押し寄せて買ってくれる。これを1時間に2回くらいやると、ただ黙ってお客様を待っているだけの人の10倍は売れる。

 京都大丸の食品部次長からはニヤニヤしながら「うちはデパートだからもっと上品にしてもらわないと…(むにゃむにゃ)」とか言われたが、売り上げの2割を大丸にテナント料として払っていると聞いていたので、彼にとっても悪いことではなかったはずである。彼にしても、一応は言っとかないと、という感じだったように思う。

 のちに会社に入ってから、馬渕哲さとし)さんと南條めぐみさんの共著「入りやすい店売れる店」(日経ビジネス人文庫)を読んで、アルバイト時代にしていたことが正しかったことを知った。

 商売は難しいが、ある程度は法則があるようである。6畳大の幕があるかないかで客数が10倍も違ってくるのだから。


以上
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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