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エ・アロール

エ・アロール

 世界で家族のあり方はさまざまである。讀賣新聞12年10月11日「欧州新事情 フランス」欄の記事をご紹介します。



(タイトル)
育児大国 新たな家族像
新生児の56%が婚外子


(本文抜粋)

 「子育て大国」フランス。出生から19歳まで続く手厚い家族手当により、合計特殊出生率(女性が一生に産む子供の数の平均)は昨年まで4年連続2.0を超えた。西欧大国では唯一だ。

 「『とにかく増やすが国策。ユーロ危機でも、家族手当の減額は論外」。人口増を支えるのはカネだけではない。多様な家族を認める社会が、もう一つの秘密。

 飲食店員フローランスさん(29)。書籍店員の事実婚パートナー(41)との間に男の子が2人。さらに彼の連れ子で双子女児の6人家族。

 フローランスさんは育児で勤務を減らしているので、2人の手取り月給合計は約17万円だが、給与補助や育児支援として約10万円分が支給される。9月は新学期の教材費支援が加算され、21万円相当を受け取った。


 今でこそ育児大国のフランスも1980年代以降、結婚数が減り、合計特殊出生率は90年代半ば、1.66まで落ちた。苦慮した政府は99年に「民事連帯契約」を成立させ、同棲カップルも事実婚として登録すれば、正式な結婚と同じ社会保障を受けられるようにした。

 結婚をためらっていたカップルがこれに飛びつき、事実婚は2008年には13万件を突破。結婚、事実婚の合計は00年度の32万組から一昨年には44万組に増えた。「家族」が増えたことで、出生率も上がった。いまや結婚と事実婚の比率は5対4。新生児の中で婚外子は56%に達した。

 週刊誌マリアンヌの編集幹部は「子供を介して、部族のように緩やかにつながる家族が増えた」と話す。

 複雑な家庭環境が子供に与える影響を懸念する声はあるが、「子供の支援体制を整えればよい」というのが政府の方針。オランド大統領自身が「緩やかな家族」で、事実婚の元パートナーとの間に子供が4人。現在同居するパートナーは離婚した夫との間に男の子が3人いる。

 仏は19世紀末、ドイツに人口で凌駕され、戦争に敗れて以降、人口増強が「国家戦略」になった。現在、仏人口は約6300万人で、独は約8200万人。2060年には仏が逆転する見込みだ。


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(感想・意見など)

 結婚→子どもという考え方はフランスでは少数派のようである。相手が好きだから一緒に暮らして子どもを作るという考え。婚外子の差別が法的になくなったことも大きいようである。

 フランスは、何が何でも子どもを増やすということを国家戦略の中心に据え、①カネ、②子どもを産み育てやすい制度の面で改革を図り成功した。

 翻って日本民主党は何が何やら訳のわからない政党であり、いまなお不徹底ではあるが、「コンクリートから人へ」だけは正しかったように思う。

 次は自民党を中心にした内閣になりそうであるが、「人からコンクリート」に戻りそうで、これはこれで何を考えているのか訳がわからない。

 多ければいいというものでもないが、急激な人口の減少は国力を損なう。現在の急激な人口減少の責任は自民党にある。多少は反省しているのだろうか?若い人たちに莫大な借金を残し、いい就職先が少ない。ますます結婚しにくく、子どもを産みにくいというのに。


(以下、余談)

 現在のフランス大統領は上記の通りであるが、その前のサルコジ大統領は3度結婚して3男1女がいる。何番目の妻かは忘れたが、男を作って逃げられた(コキュ)はずである。

 その前のシラク大統領も何人も愛人がいたが、政治的には問題にならなかった。

 その前のミッテラン大統領は夫人との間に3男をもうけ、他に30年来のつき合いのあった女性との間に1女をもうけた。夫人にも愛人がいた。大統領就任時に記者団から女性問題について質問され、Et alors(エ・アロール「それがどうしたの?」)と応えたことは有名。それで何も問題にならなかった。


 フランス人ばかり紹介するのもしゃくなので日本男児をご紹介します。

 わがうどん県の大先輩、鳩山一郎の盟友で、1955年に保守合同を成し遂げ、現在の自由民主党を作った最大の功労者、三木 武吉 (みき・ぶきち:1884―1956)のエピソード。

 戦後、衆院選挙の立会演説会で対立候補から「ある有力候補のごときは妾を4人ももっている」と非難された。

 それに対して三木は、「ある有力候補とは、不肖この三木武吉です。正確を期さねばならんので、数字的間違いを訂正しておきます。私には妾が4人あると申されたが、事実は5人であります。ただし、5人の女性たちは、今日では廃馬とあいなり、役には立ちません。しかし、これを捨てるごとき不人情は、三木武吉にはできませんから、みな今日も養っております」と応え、聴衆からヤンヤの大喝采を受けた。
 愛妻家でもあり、妾たちも妻のかね子をたて、世話をしたという。


 アァ、偉大な郷土の先輩をもちながら、なんと不肖の後輩であることか!



(以上)
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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