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おとなしい中国

おとなしい中国


 ほとんどありえないタイトルに惹かれて、12年10月17日毎日新聞専門編集委員潮田 道夫さんのコラムを読んだ。やはり面白い。ご紹介します。



 おとなしい中国


(本文抜粋)

 中国の反日暴動に関する数々の論評の中で私が1等賞を差し上げたく思うのは、仏文学者の鹿島茂さんのそれだ。

 なにしろ見出しが「中国が日本並みにおとなしい国になる日」だから、これは読みたくなる。

 フランス革命の発火点たるバスチーユ牢獄襲撃の様子から筆を起こして、人気の歴史学者エマニュエル・トッドの分析を援用し、中国も少子高齢化が進めば自然と落ち着いた国になるという結論

 で、それはいったいいつになるのだろう。

 三菱東京UFJ銀行の経済調査室(香港)のリポート。それによれば中国は「一人っ子政策」の結果、急速に少子高齢化が進んでおり、生産年齢人口(15歳以上65歳未満)は2015年ごろにピークをつけ徐々に減っていく。

 働き盛りで金も稼ぐが消費も旺盛な人々。これが減るというのは大変なことで、日本は1995年がピーク。これを境に新車販売も百貨店やスーパーの売り上げも長期的な下降局面に突入した。

 中国の総人口が天井を打つのが、2025年と目される。日本の総人口は07年がピークだった。日本の景気がこの10年さえないのは、こうした人口要因が大きいと日銀の白川方明総裁は言っている。

 まとめると、中国は15年に働き手の数が頭打ちになり、25年に総人口も天井を打つ。そのあたりで中国も自らの限界を悟って、カドがとれてくるのではないだろうか。

 中国は15年から25年にかけて人口が屈折していく。その結果「未富先老」豊かになる前に老いた社会になる。不可避である。日本は世界史上例のない高齢社会に突入したが、まがりなりにも先進国になり年金や国民皆保険制度を作った。中国は間に合いそうにもない。

 「未富先老」回避が中国の最優先課題のはずで、「ふたりっこ」政策導入、労働参加率引き上げ、戸籍制度の改正による人口配置の適正化などやるべき課題は多い。それができないから反日で国民の目をそらすのかもしれない。


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(感想・意見など)

 
 少し悪意をもって言えば、「中国という災厄」といえるかもしれない。中華として、長い間世界の中心であったという強烈な自負。主として西欧世界が営々と積み上げてきた常識が通じない。法治の国ではなく人治の国。ルールはあってなきがごとし。共産党の意向で、ある時一夜にして国の方針が変わる。

 潮田さんのコラムにもある通り、中国は「未富先老」は不可避。13億人のうち、高齢になり働けなくなったとき、年金があり健康保険の恩恵に与れるのは3億人ほどか?あとの10億人は?(お金を貯めた人は、カナダやオーストラリアやシンガポールなどに逃げている)

 いつ破裂してもおかしくない巨大な風船が日本の隣にある。それが破裂した時、どれだけの災厄を世界中にまき散らすことか。ぜひ破裂せず、「おとなしい中国」になってもらいたいのだが。絶対に目が離せない。


以上
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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