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ユーロ安下のドイツ

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ユーロ安下のドイツ


 下の2つの写真は、高松市のドイツ車販売店である。中段の写真アウディ(手前)とフォルクスワーゲン(奥)の販売店で、増設工事中である。下段の写真は、フォルクスワーゲンの販売店で、中段の店と同じ国道11号線上にあり、4~5㌔離れている。いまリニューアル工事中である。アウディVWとも絶好調のようである(BMWも好調、ベンツが少しさえない?)。儲かって仕方がない。儲けの半分近くを税金で払うより、次の展開に備えて増設・リニューアルした方がいい。これは全国的な傾向ではないか?。何故そうなのか?


 週刊新潮12年10月18日藤原正彦さんの「管見妄語」を、抜粋してご紹介します。


 マヨルカ島のパブにて

 愚妻とスペインを旅した。目を引いたのは地中海に面したあるゴーストタウンだった。
 スペインではグローバルマネーによる猛烈な不動産バブルがリーマンショック後の金融危機で一気に崩壊したが、その傷跡だった。そのまま大不況に陥ったスペインは今年7月、経営不振の銀行を救うためEUから十兆円の支援を受けた。

 失業率は25%、若者のそれは50%を超す。支援の条件としてEUから要求されている増税や公務員の削減や減給をめぐり、デモが相次いでいる。


 バルセロナから飛んだスペイン領マヨルカ島の人気パブで、20代後半と見えるドイツ人カップルと相席になった。

 私が男の方に尋ねた。「スペインを助けにきたのかい」「そういう意識も少しはあった」「ドイツによる南欧諸国救済は皆が期待しているからね」「ただ多くのドイツ人は、ビーチで遊びほうけている南欧をどうして汗水たらして働く我々が助けなければいけないの、と思っている」男がそう言うと「でも私達も一週間、ビーチで寝転がっていただけだわ」と彼女が微笑みながら言った。

 私がすかさず男に言った。「でもね。ギリシャスペインが駄目だからユーロが下がっているんだ。リーマンショックから4年間でに対して4割もユーロ安になっている。これでドイツは欧州、中国などでボロ儲けしている。トヨタと同じ値段だったベンツやBMWが4割引で売られているのと同じだからね。おかげでドイツの貿易収支は真黒々だ。ギリシャスペインを助けるのは当然だ」。

 男は意外そうに「世界はそう思っているのか」と聞いた。「その通り」と私が答えると青年は困った顔をした。

 「助けなければいけない理由は他にもある。アメリカはリーマンショック後に紙幣を刷りまくり潰れかけた金融機関や自動車産業にぶちこみ救済した。しかしユーロの下、自国通貨を発行できないギリシャスペインはそれもできない。自国通貨発行権を奪い共通通貨にした、ということは富める国に貧しき国を助ける義務が生じたということだ。ドイツは破綻しそうな南欧諸国への救済に当たり、内政干渉に近い要求などぜず無条件で救済しなければいけないのだ」

 少し言い過ぎたと思った私が「でも最近米英が救済をためらうドイツを批判するのは腹立つね。巨額の投機的資金を南欧に注ぎ込んできた彼等はどこが破綻しても莫大な損失をこうむるからだ。しかし問題はそもそも誰が市場原理主義を撒き散らし、世界でバブルを引き起こし、挙句にリーマンショックを起こしたのかと言うことだ。ユーロ危機は南欧の怠惰ではなく米英が作ったものだ」カップルは深くうなずいた。

 帰り道に女房が「何でマヨルカ島のパブで講演しなければならないのよ」とイヤ味を言った。


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(感想・意見など)

 もともとユーロには無理があった。本来は、5段階評価でいうと、(最善)のドイツ(最悪)かPIIGS(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン)を同じひとつの枠ではくくれない。
 
 いまのユーロの評価がとすると、本来の実力があるドイツが、輸出において得をするに決まっている。ウハウハ状態である。

 自動車ドイツの基幹産業である。ドイツ人の7人に1人は自動車関連産業で働き、輸出の4割は自動車関連である。ドイツが、批判があるにもかかわらずアウトバーンのほとんどを速度無制限にしているのは、ドイツ車=高級車の地位を守る国家戦略である。

 私は日本車を愛好している。私が車に求めるものは①壊れないこと②経済性③そこそこの性能④好み…である。また、あまり派手な車は好まない(最近はエグイ顔の車が増えている)。日本では高速道路は最高速度100㌔である。追い越し加速を考えても150㌔も出れば十分。気持ちよく走れるほうがいい。ドイツのアウトバーンのように200㌔超で走ることなど絶対にない。最高速200㌔超の車などオーバークオリティ(過剰品質)である。

 友人知人で外車(ほとんどドイツ車)に乗っている人の感想はほぼ同じである。よく壊れる(昔ほどではないが)、修理費が高い…である。夏暑いという人もいた。①②③から、日本車にするしかないではないか。


 それにしてもユーロはどうなるのだろう?


(以上)

 
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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