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急性精神疾患

急性精神疾患
急性精神疾患



急性精神疾患


 AERA12年4月9日号養老孟司さんのコラムから引用する。

 「意外に思われるかもしれないが、精神疾患も急性に発病することが少なからずある統合失調症はその一例で、昨日までなんでもないように見えたのに今日になって突然……ということは普通に起き得るトイレから出てきたら世界が変わっていた、という世界なのだ。」


 
 こういうことは全然知らなかった。ホントかなと思っていたら、日経新聞に12年9月27日から何回かにわたって、「患者の目」欄で自身の経験を語っている人がいた。芥川賞作家の絲山 秋子いとやま・あきこ)さんである。抜粋して引用します。

 
 「作家を志したことは一度もなかった。住宅設備メーカーで定年まで働くつもりだった。そううつ病(双極性障害)。入社9年目に発症し、今も付き合いが続くこの病気が転機となった」

 「発症は突然だった」「ある日、お客さんのもとへ車で向かった。到着後さあ降りようとしたところで、なぜか体が動かなくなった

 「前触れは何もなかった。原因の見当もつかない。聞かれても困ってしまう。それでも『これはおかしい。何かの病気では』と考えるようになった。会社近くの内科で病状を説明し、精神科を紹介してもらった

 「医師の勧めで休職した。自宅療養。しばらくすると、躁の症状が表れ、診断がそううつ病になった。治療を変えると良くなり、4カ月で復職。ひたすら働いた」

 「成績は好調だったが、生活は乱れ、3日間食事をとらないこともあった。睡眠は1~2時間。それでも躁のため疲れは感じない。かまわず働き続けた。こんな状態が3カ月続いたある日。『死のう』という感情が沸き上がった

 「そううつ病の問題の本質は『正しい判断ができなくなり、決断を間違うこと』。自分の場合、特に躁状態の時のことを振り返ると、後悔することが多い」

 「自殺未遂を経験し、入院生活に入った。『ここならば間違ったことをしようとした時、誰かが引き留めてくれるはず』。自分が何をするか分からないという怖さから解放され、安心できた

 「退院後すぐに小説を書き始めた。休職期間が終わった2001年に退職うつは年2回、躁は数年に1回の頻度で発症する」

 「40代にもなれば、ほとんどの人がそれぞれ調子の悪いところを抱えているはずで、そういった症状の一つだと考えている。悪化しないように事前に対策を取ることはできる自分の中で『そろそろ危ない』と感じる指標もわかってきた

 「病気を公表しているのは仕事をスムーズに進めるために都合が良いからだ。担当者には率直に伝えている。病気と付き合いながら作家をつづけるための要諦だ」


以上
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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