いよいよグローバル人材競争がはじまった

いよいよグローバル人材競争がはじまった


 
 日本は、少子高齢化のためこの先ますますマーケットが縮んでいくことは確実。それなりの企業は海外に展開するしかないが、これまでは、日本人を数名~数十名幹部として派遣し、現地社員を雇って運営してきた。しかし、そのやり方では追いつかなくなってきた。

 
 日経新聞13年1月29日トップ記事を抜粋してご紹介します。


 イオン、外国人採用1500人
 来年度 幹部候補アジアから
 20年度の日本本社 正社員の5割に


(前文抜粋)
 イオンは2013年度に外国人採用を拡大する。アジアを中心に過去最多となる約1500人を採る。従来は主に海外店舗の運営で外国人を活用してきたが、幹部候補として採用・育成する。日本本社の人材の多様化を進める狙いもある。
 良品計画が13年度に日本本社での新卒の約半数をアジア各国で採るなど小売りやサービス業で外国人採用が加速してきた。


(本文から抜粋)
 ファーストリテイリング傘下ユニクロ事業では毎年、世界で千数百人を採用しており、うち約8割が外国人。

 ソフトバンクグループは14年春入社の日本での新卒採用で、アジアや米国など海外の大学生や、海外留学経験のある日本人学生が対象の「グローバル人材」を200人に倍増する計画。海外展開の拡大に備える狙い。

 グローバル展開などを背景に外国人の積極採用にカジを切った日本企業だが、外国人側には「年功序列」など独自の人事慣行への抵抗感が強い

 語学の問題もあり、外国人を戦力化するには、人事・賃金制度の変更社員の意識改革など経営の体質転換も求められる。



...................................................................................


(感想・意見など)

 先日、アルジェリアで不幸な事件に遭遇した日揮の社員の記事を見ると、日本にいた時の給料プラス月額約50万円の駐在手当が支払われていたようである。また、何カ月かに1度、ある程度まとまった日数の休暇と日本との往復交通費が発生する。確か日刊工業新聞だったと思うが、別の会社の社長が、社員を1人海外に派遣すると、別に1ヵ月大体100万円の費用がかかると言っていた。これでは本格的に海外展開はできない。

 現地の習慣や事情に通じていて、日本のこともある程度理解している幹部候補者が求められている。だから、秋田の国際教養大学や国際基督大学(ICU)、立命館アジア太平洋大学(APU)、早稲田大学国際教養学部などの世界各国からの留学生や卒業予定者は、就職難の時代にあって、引く手あまただという。中国・大連やベトナムなど東南アジア諸国の大学には、日本語を第一ないし第二外国語にしている学生が結構いるともいう。


 日本の人事・賃金制度、就労意識(サービス残業など)は世界でも独特である。日本ほど新入社員の給料と社長の給料との格差が小さい国はない。10数年前の話で恐縮であるが、私のいた会社の親会社は世界的な日本の大企業であるが、その社長の給与より、アメリカ子会社の部長の給与の方が高かったという。

 現在は、日産のゴーン社長の出現などでかなり変わりつつあるが、アメリカ並みとはいわなくても、ヨーロッパ並みにはする必要がある。そうでないと、人材獲得競争に敗れてしまう

 このことは、普通の日本人も無縁ではない。今まで当然のように就いていた地位は、日本人であるがゆえに安泰とはいかなくなる。有能な外国人には明け渡さざるを得なくなる。そうでないと、有能な彼らはどんどん他社に転職してしまう。いよいよグローバル人材競争がはじまった。凡人には、ますますストレスフルな時代になってきた。


以上
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

最新記事
カレンダー
12 | 2013/01 | 02
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
リンク
カウンター