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30年先行くオランダ

30年先行くオランダ
30年先行くオランダ



 
 毎日新聞13年1月6日のオランダの働き方についての記事を抜粋してご紹介します。



 
 30年先行くオランダ
 パートの権利保障「働き方」多様に


 この先、日本人の働き方はどう変わっていくのか。正規、非正規、終身、短期雇用、男と女、学歴、社歴主義――にとらわれない平等が生まれるだろうか。オランダを訪ねるとこう言われた。
 「日本はまるで30年前の私たちのようね

 30年前、80年代初頭のオランダは「男は仕事、女は家事と育児」という観念にとらわれていた。85年当時の女性の労働参加率は35%にすぎず、当時53%だった日本よりも低かった。この数字は2011年、70%にまで跳ね上がった。

 日本の約8分の1、人口1700万人ほどの小国ながら、EU加盟国で6位の経済規模があり、最高の投資格付け「AAA」を保持するオランダで何が起きたのか

 80年代、天然ガス輸出に依存する産業構造が、資源価格の下落で行き詰まり、長期不況で失業率が10%を超えた。賃金抑制を目指したい経営者側と、雇用維持を図る労組が激しく対立、政府の仲介で話し合いを重ねた結果、1人当たりの労働時間を減らす「ワークシェアリング」を取り入れることで双方が合意。「痛み分け」という苦肉の策。

 その後、パートタイムへの失業給付(90年)、ボーナス支給や職業訓練(96年)などの新制度を創設。00年には従業員が労働時間を自分で変更できる「労働時間調整法」を取り入れたことで、働き方も、人びとの意識も変わった。


 女性会社員、ランズドルプさん(42)。毎週水曜日は、勤めている貿易会社を午後0時半に退社する。買い物や家事を済ませた後、学校から戻った娘と夜まで居間でくつろぐ。

 9年前、「仕事ばかりで家族を全く顧みない」夫と別れ、シングルマザーとなった。水曜日以外の日は会社の仕事を午後3時に終え、家でドイツ語と英語の翻訳も手がけている。「会社勤めは安定収入を得るためには大事。でも、娘や病気がちの母親の面倒をみる時間が私には必要。今の仕事と暮らしのバランスが自分にとってベストです」。

 彼女のように、勤務時間や勤務日を短縮して働くパートタイム労働は、オランダでは珍しくない。

 OECDの調べでは、オランダで働く人の37%が週30時間未満の勤務だ。日本の21%、欧州平均の17%よりもずいぶん多い。短時間労働で十分な収入が得られるのか。 


 80年代から労働改革を続けてきたオランダでは96年、パート、フルタイムで時給や待遇に差をつけるのを法律で禁じた同一労働に同一賃金が支払われ、手当や昇進、福利厚生も長時間働く正規労働者と同じ権利が保障された。これを機に、働き方の選択肢が一気に広がった。

 日本では、パート労働者のほとんどが非正規職員で、正社員と同じ仕事をしても、有期雇用や安易な解雇、厚生年金への未加入など歴然とした差別があるが、オランダにこれはない。


 アムステルダムの病院事務、ホーヘさん(27)も1日8時間、週4日のパートだ。病院では医師や看護師など専門スタッフの75%がパート。患者の担当医を複数置くなど、1人に負担をかけない仕組みが徹底されている。

 ユトレヒト大のスキッパー教授(労働経済学)は「同一労働同一賃金」の最大の効果は「高学歴の女性が労働市場に供給され、国の生産性が大幅に高まった点」と言う。

 オランダの労働時間1時間当たりの国内総生産(GDP)は、日本の約1.5倍


 30年かけて変わったオランダの今に、私たちの未来の一つの姿がほの見える。


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(感想・意見など)

 合計特殊出生率が1.57になって「1.57ショック」と騒がれたのは1989年である。今から20数年前である。その10年も前から少子化は問題視されていた。あの時適切な対策が執られていたならば、今年の成人式を祝った成人はずっと多かっはずである。それどころか、今や1.3台であの時よりもむしろ悪化している。

 責任の多くは、自民党にある。当時も、「自助」とか「日本的美風が壊れる」と言って、「公助」「共助」に反対する自民党議員が多かった。見果てぬ夢である「伝統的家族への回帰」を求めた結果、生ぬるい対策しか打たず、その結果がこんにちの少子化である。結果は明白。「腹を切れ!」と言いたい。


 年末年始、討論型のいい番組が多かった。12月29日Eテレ「中高年は見た!ニッポンのジレンマ」、12月30日NHK「そこが知りたい!新政権で日本は変わるのか」、1月1日テレビ朝日「朝まで生テレビ!元旦スペシャル」、同、Eテレ「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」など。

 テレ朝「朝まで生テレビ」で、自民党の片山さつき議員が、20年前の自民党議員と同じようなことを言っているのを聞いて、絶望的な気持ちになった。自民党とは、日本人を減らすことを党是としている政党なのか?ここ30年をみていると、そうとしか思えない。

 13年1月7日讀賣新聞報道でも、自民党の高市早苗政調会長クオータ制導入に疑念を呈している。2人とも数少ない有力女性議員であるにもかかわらず。

 日本がこの30年、この問題で大失敗してきたのは事実。そのベースには自民党的な考え方がある。ならば、その考え方をあらためるほかない!一方、諸外国では成功している事例がある。働きやすく、子どもを産み、育てやすい国に。謙虚に諸外国のよき事例に学ぶべきである。

 
 12年12月11日ブログ「こういう国もある…オランダ」も見て下さい。


以上
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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