something difference

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 世の中モノが溢れている。ひとつひとつのモノにはそれに関わった人たちの思いがこもっている。しかし、ほとんどのモノは一生自分には関係がない。溢れるモノにうんざりしているが、中にほんの少しだけ、こだわりたいモノが出てくる。どうしてなのかずっと考えている。


 
 週刊東洋経済13年2月23日号にヒントがあった。抜粋してご紹介します。


 私が「い・ろ・は・す」を20億本売った理由
                    日本コ・カコーラ 小林 麻美あさみ)さん


 異例の新製品発表会。ミネラルウォーターに有力ブランドがなかった日本コカ・コーラが新製品を発表する――。2008年秋のことだ。だが壇上で掲げられたのは、無地のラベルが巻かれたPETボトルだけ。ブランド名すらない。マネージャーの小林麻美さんは冷や汗が止まらなかった。


 ほっとしました。「ベコベコッ!」と、発表者が空のボトルをひねると、PETボトルがクシャクシャに潰れ、会場から歓声が上がったのです。エコの可視化に成功した、と自信が持てました。しかし、ミネラルウォーター「い・ろ・は・す」の発売(09年5月)まで、半年ほど。新型PETボトルは大好評だったのですが、名前さえ決まっていなかった。

 それでも、「既成概念を打ち破るブランドにする」、これに一貫してこだわりました。新ブランドで勝負するならがよいのは当たり前。強いコンセプトがないと勝ち残れません。技術部門が提案してくれたのが新ボトル。従来品より使用資源が4割も少なかった。環境というコンセプトはCSR部門からもらいました。

 軽量ボトルエコのキーワード。それからが長かった。「話し合う場所を変えよう」と、クリスマスイブの日に休暇をとっているメンバーの家に押しかけました。そうしたら、席を離れていたメンバーが「すー」と言って話し合いの席に戻ってきたんです。物事の基本の「いろは」や環境によい「ロハス」を使いたいというアイデアはあったのですが、そこで初めて結び付いたのです。デザイン広告は斬新さを徹底。従来、水のイメージカラーは青系ですが、エコを押し出すため、あえてにしました。

 「他製品と似たやり方では、同評価しか得られない。徹底した選択が最大の効果を生む」と確信していました。

 幸い、戦略は当たりました。みかん味やりんご味のフレーバーウォーターも好評で、累計では20億本を超えるヒットになりました。


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(感想・意見など)

 私も、コンビニでミネラルウォーターを買う時、「い・ろ・は・す」を買っている。何げなく手を出しているが、分析してみると、はもちろん、ベコベコッ!と潰れる薄いPETボトルはごみ捨て担当者として嬉しいし、うす緑色の清新なイメージカラー、無印良品に通じるような簡素なデザイン、「い・ろ・は・す」というネーミング、などが好きである。それらが相まって好ましいイメージが私の中ででき上がっていて、ほとんど無意識に、各種のミネラルウォーターの中から「い・ろ・は・す」を選んでいる。

 その他にも、広告宣伝、スーパー、コンビニなどでの棚割価格、一流メーカーである安心感(ブランド)、なども考えられる。

 売る側の小林さんらは、それらをひとつひとつ徹底的に吟味、選択して、ひとつの商品をつくり上げている。「何か他とはちょっと違うもの、優れたもの、新しいもの」を日々探して。そのひとつひとつのちょっとした差の総体が、お客様に支持され、結果的に大きな売り上げの差として表れてくる。

 このことは、あらゆる商品サービス、あるいはについて言える。


以上
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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