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「スナックさいばら おんなのけものみち」

「スナックさいばら おんなのけものみち」
「スナックさいばら おんなのけものみち」
(朝日新聞13年2月2日)


「スナックさいばら おんなのけものみち」 西原 理恵子さん (角川書店) 840円


 角川書店のPR誌に「本の旅人」というのがある。私は、毎月この雑誌が出るのを楽しみにしている。とはいえ、読むのは西原さんが書いているところだけ。それをまとめたものが本になって出た。即購入して読んだ。

 西原さんは64年に高知市で生まれた。実の父親の顔は知らない。母親はアル中だった実父と、西原さんを生む前に離婚。祖父母のいる港町に出戻りする形で3歳まで暮らした。

 「小さくてきれいな漁港で、港中の人にかわいがられた」。4歳で母親が再婚し、海から遠い団地に引っ越した。

 そこでは、「18歳で結婚して子供生んで捨てられ、20代で内縁の夫に殴られ、小さなアパートで怒りながら洗濯し、子供を本気で殴るような人生」があふれていた。

 西原さんはそこから逃れたかった。母親になけなしのお金を渡され大学受験のため上京中、可愛がってくれた義父が事業に失敗し、借金苦のため、首つり自殺した。

 西原さんは、美大生となり、成人向け雑誌にエッチな絵を描いて収入を得たり、歌舞伎町のミニスカパブで働きながら学校を出た。

 漫画家になってから、戦場カメラマンと結婚し、一男一女をもうけたが、夫がアル中になりいろいろ問題をおこしたため離婚。その後元夫はアル中を直すため入院、復縁したが、半年後にがんにて死亡。


 この本は、そんな西原さんの人生から紡ぎ出された、「生きる悪知恵」をさらに一歩進めた、おんなの人生七転び八起き編である。KARAや少女時代のようなすらりとしたお嬢さんが、なぜ東大門(トンデムン)のオバちゃんになるのか、ならざるを得ないのか、などが書いてある。

 本音満載。みんな大変なんだと慰められて、少しは生きやすくなるかもしれない。



以上
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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