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「シェール革命」から目が離せない

シェール革命
シェール革命
シェール革命
シェール革命
(2段目:日経新聞13年2月15日)

 
 シェールガス・オイルのことが少しでも報道されだしたのはわずか2年ほどの前のこと。しかし、「シェール革命」はいよいよ本物のようである。「革命」というだけあって、今後世界のあり様は大きく変わる可能性がある


 
 まず、毎日新聞13年2月7日前国際エネルギー機関事務局長、田中 伸男さんのコラムを抜粋してご紹介します。


 シェール革命と日本

 
 国際エネルギー機関のチーフエコノミストが、世界のエネルギー情勢変化を理解しているかどうかが個人、会社、組織、国家の死命を制すると言った。

 彼が第一に挙げたのがシェール革命だ。水平掘削と水圧破砕技術によって、シェール(頁岩=けつがん)層からの石油、ガスの商業生産が北米で飛躍的に拡大している。可採埋蔵量が250年分にも伸びる天燃ガスの黄金時代の到来だ。

 数年前までは将来、液化天然ガス(LNG)大量輸入国になると考えられていた米国は、むしろ輸出国になる価格も日本の輸入価格の8分の1であり、輸入できればガス源の多様化と価格引き下げの効果が期待されている。

 米国の貿易収支赤字の6割を占める石油輸入が減れば、国内での雇用も拡大し、安い石油やガスを使って化学産業も活性化する。ガスによる電力も安くなり製造業も海外から回帰する。米国経済の競争力は飛躍的に高まる
 
 中東からの石油輸入を必要としなくなった米国が、現在のようにペルシャ湾の安全航行に責任を持ち続けるだろうか。
 中東からの石油を必要とするのは中国、インド、日本、韓国などのアジアだ。シェール革命は日本などアジア諸国に、シーレーンを守る集団的エネルギー安全保障システムをどう作るかという問題をも突きつける。



 次は、週刊東洋経済13年2月16日号を抜粋してご紹介します。


 米中欧露/シェール革命で変わる力関係
 大変貌を遂げる世界エネルギー地図

 焦る中東、戸惑うロシア
 変わるエネルギー勢力図

 
 世界随一の天然ガス輸入国である米国でのシェール革命によって世界のエネルギー地図が大きく変わろうとしている。シェール革命によって情勢は一変した。米国は16年にはLNGの純輸出国となる見通しだ。

 あおりを受けたのが、米国への輸入を当て込んでガス生産能力を積極的に拡大していたカタールなどの中東諸国である。余ったガスは欧州へ向かい始め、今度は欧州でガスが余るようになった。

 この痛手を受けたのが、世界最大のガス産出国であるロシアだ。従来、欧州はロシアの独壇場だった。虎の子であるガス事業の衰退はロシア経済低迷に直結する。困り果てたロシアが次に向かったのは、東アジア。中でも中国に期待を寄せたが、シェールガスの埋蔵量が豊富とされる中国は買いたたきに出る。

 そこで、ロシアが次の標的と見ているのが日本だ。ただ日本はもともとカタールなど中東から大量にLNGを輸入しているほか、豪州でも複数のガス田開発プロジェクトを抱えている。ここにロシア産ガス、さらにカナダに加えて、米国産ガスの輸入が解禁されれば、世界各国から日本へLNGが殺到する可能性がある。取引国が増えるようになれば、価格交渉力が改善するとの期待もある。


 アジアでは今後、中国も注目プレーヤーとして浮上しそうだ。
 中国には大量のシェールガスが眠っているとみられているが、これまでのところ実績は乏しい。一つには技術的な問題がある。「欧米の石油会社などは、盗まれるとの懸念から中国に技術移転をしたくない。そこで中国勢は米国やカナダで鉱区権益を取ったが、両国では契約上、中国人技術者は現場立ち入り禁止になっている」(エネルギー・環境問題研究所の石井彰代表)。

 技術漏洩を恐れる欧米企業の抵抗感は根強く、最終的には「技術を持つ米国企業と合弁を作るなりして、地道に自国で開発するしかないのではないか」(帝京平成大学・須藤繁教授)。


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(感想・意見など)

 中国にはシェールガスの世界一の埋蔵量があると言われている。しかし、①技術の問題②シェールガス層が米国に比べかなり深い③地層が褶曲(湾曲)していて水平掘りが難しい④大量の水が必要だが中国のガスは盆地や砂漠などに多く分布していて水資源が不足している、などの問題があると言われている。

 中欧、東欧(ポーランド、ウクライナなど)では、資源のロシア依存脱却を狙って、盛んに開発が進められている。フランスは、ガスの埋蔵量は多いと言われているが、採掘時の環境汚染の恐れから、法律で開発を禁止している。

 「シェール革命」から目が離せない


以上
 
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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