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がん新治療

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がん新治療
(下の4枚の写真は週刊現代13年1月26日号から)


 私の母は、約8年前に甲状腺がんの手術をした。約20年前、父が入院していたころと大きく変わっていたことがある。①医者が患者本人にがんであることを全く隠さず、あっけないほど簡単にがんの告知をしたこと。②手術後、弾性ストッキングを履き、すぐにでも歩きなさいと言ったこと。20年前、父のころは、とにかく安静にということで寝かせてばかりであった(父はこのため廃用症候群で死期を早めたと思っている)。医学も時代とともに変わっている

 母は県立中央病院の6人部屋に入院したが、むごかったのは、その内2人が30歳代の女性だったことである。何のがんかは聞けなかったが、1人は2人の幼子が、もう1人は1人の幼子がいた。1人は化学療法(抗がん剤投与)の為か、毛糸の帽子をかぶっていた記憶がある。治療が成功したことを祈らずにはおれない。

 
 新しい治療法が確立されつつあり、ある種のがんに関しては、一筋の光が見えてきた日経新聞13年2月16日の記事を抜粋してご紹介します。


 がんの放射線治療
 腫瘍狙い撃ちの技術進歩

 
 がんは日本人の死亡原因の第1位であり、日本人の3人に1人はがんで命を落としている。3大死因(悪性腫瘍、心疾患、脳血管疾患)の中でも、最も多い。

 がん治療には手術化学療法があり、そのなかでも近年放射線治療の進歩には目を見張るものがある。

 がんの完治を目的とする「根治治療」や、痛み、しびれ、まひ、気管の圧迫や閉塞、食べ物の通過障害などを軽減させる「緩和治療」などがある。

 放射線治療は、なぜがん細胞をたたけるのか放射線で遺伝子情報を伝える細胞のDNAを傷つけることで、細胞分裂時に異常を来して細胞自身が死ぬメカニズムを利用する

 ただ放射線ががん細胞だけでなく、周囲の正常細胞に大量に当たるとDNAが傷つき副作用を引き起こす。副作用や晩期傷害を起こさないために、放射線を腫瘍にピンポイントで当てる方法が研究されてきた。

 最近は「強度変調放射線治療(IMRT)」が主力で、ミリ単位で正確に腫瘍部分にだけ高い線量を照射する。

 さらに、呼吸や心臓の動きなど体内の動きに合わせて照射する「動体追跡放射線治療」、治療効果の高い重粒子線陽子線などを集中的に当てる「粒子線治療」などがある。「中性子捕捉療法」は中性子線を照射してがん細胞だけを選択的に殺せる。

 これらの治療は数年後には保険診療の対象になると聞く。


                      (東京ミッドタウンクリニック 特別外来医師 平石 貴久さん)


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(感想・意見など)

 作詞家、直木賞作家のなかにし 礼さんが、食道がんを陽子線治療で治してから、「粒子線治療」が急速に脚光を浴びだした。

 なかにしさんは、余命半年くらいであったらしい。過去に2度心臓発作を起こしているので「切る」という選択はなかったが、診てもらう医師すべてが「切るしかない」と主張した。日本では「がんは切る」が医師の常識。陽子線治療は自分で探した。千葉県柏市にある国立がん研究センター東病院に電話し、陽子線治療にこぎつけた。通院しながら30回の治療を受けた。その後の検査で、がんはきれいに消えていた。

 中村勘三郎さんとは30年来の友人。ほぼ同じ時期に食道がんを患った。「2度ほどこういう治療法もあるから」と伝えたが、彼は主治医を信頼し、手術する方法を選んだ。本当に悔しい、という。

 
 「粒子線治療」で特に効果が期待できるのは、動かない標的、前立腺がん、肝臓がん、肺がん、膵臓がん、食道がん、頭頸部がん、軟骨部肉腫など。肺や肝臓、骨、リンパ節への転移も1つだけなら画期的な治療効果があるという。

 痛みも熱さもなく、1回15分くらい、2週間、計20回くらいの治療で、通院も可能だという。ただ、現在は全額自己負担で、280~300万円くらいかかるという。なかにしさんの場合、1人の患者に26人の医師や技師などがついたという。

 粒子線治療装置の大きさは、野球場くらいの大きさで、1基作るのに80億円かかるという。現在この治療装置は、福島、茨城、群馬、千葉、静岡、福井、兵庫、鹿児島の計9病院に設置されており、13年には愛知、長野、佐賀でも稼働予定。さらに北海道、神奈川などで計画されている。

 
 上記の平石先生によると、粒子線治療以外にも色々研究されているようであり、数年後には保険診療の対象になるという。10年後にはがんの標準治療になっている可能性が高い。朗報である。


以上
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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