FC2ブログ

Beフラット

Beフラット
Beフラット



 ノンフィクション作家の中村 安希あき:33歳?)さんは、2009年『インパラの朝』(集英社)で颯爽とデビューし、開高健ノンフィクション賞を受賞した。私の知る限りその次に世に出した本が、この『Beフラット』(亜紀書房)1575円である。

 その中村さんのインタビュー記事が高知新聞(共同通信配信)13年3月19日の「政治劣化考」欄に出ていた。私と問題意識は共通している部分が多い。抜粋してご紹介します。



 財政破綻待ち…ですよ
 フラットな社会願う


 ―若手国会議員18人にインタビューした著書「Beフラット」で、「暗い気持ちになった」と書いている。

 「政治家として何をやりたいか、よりも政治家として生き残ることの方に力点があった。これをやりたい、ということが明快だったのは2,3人。他の人は精神論、抽象論だけだった」
 「日本の現状をきちんと認識して、社会保障や税の制度をどう設計し直していくかグランドデザインが必要だが、そもそも現状を認識できている人が少なかった」

 「25歳から34歳までの男性就労者のうち、年収299万円以下は35%、非正規で低所得の人が増えている。バブル後の就職氷河期に遭遇したロストジェネレーション世代が50歳代になってくると結構、恐ろしい」


 ミゼラブル

 ―今はまだ、表面化していない。

 「精神疾患を抱えている方とか引きこもりの方も相当いる。なぜ表面化しないかというと恥と考えることを表に出さない隠蔽型社会だから。私も派遣労働のころ、しんどかったが、言えなかった。一方、国も借金によって既得権益層に分配することで、体面を保っている。しかし、いずれ借金もできなくなり、歳出を半分に切らなければならなくなる

 ―確かにそういう認識は希薄かもしれない。

 「末端の方々の犠牲と借金による既得権益層への分配で隠してきた矛盾が表面化した時、治安の悪化や暴動のような社会不安につながっていくという危機感がない。そういう国を私は見てきた」

 ―野田前政権は消費税率引き上げを決断した。

 「消費税増税は仕方ないと思う。しかし、一番の問題である年金制度に手を付けていない。年金をもらっている年配の有権者は最大の票田。ロスジェネ世代より上の退職間近の世代も『おいしい年金』は手放したくない。結局は、変わらないだろう」

 「政権も現状維持の自民党に戻った。『財政破綻するなら早くしてほしい』というのが今の私の感覚。このままズルズル、中途半端な延命措置をしていって55歳ぐらいになった時、破綻して、苦しみながら払った国民年金もパーになり、荒れ果てた社会に放り出されるなんてことになるのは勘弁してほしい」


 成長知らず

 ―破綻待ちのように聞こえるが。

 「破綻待ち…ですよ。今、破綻したら大変なのは(正社員の)あなたです(笑)。フリーの私は変わらない。腹いせで、破綻を願っているわけではない。平らに、フラットな社会にしてほしいということ。機会の平等と失敗した時の最低限の保障、正規と非正規、老若男女間の障壁のない雇用システム、自由でやり直しのきく教育制度、身の回りのことは地域が決める地方分権が必要だ」

 ―経済成長で立て直すという意見もあるが。

 「政治家も有権者も『景気回復を』『経済成長を』というが、私が生まれた時には成長は終わっていたし、景気がよかった時代もない。そういう言葉自体に違和感を覚える。現状を認識して、制度設計できる政治家が半数を超え、日本が破綻せず、軟着陸するのが一番望ましい。しかし、そうはならないとも思う」

                                    (共同通信編集委員 柿崎明二さん)

.....................................................................................


(感想・意見など)

 中村さんが「Beフラット」でインタビューした若手国会議員18人のうち中村さんが評価している2,3人とは、山内康一さん(みんなの党:北関東)、小川淳也さん(民主党:四国)、櫛渕万理くしぶち・まり)さん(民主党)である。あとは山尾しおりさん(民主党)か津村啓介さん(民主党:中国)。自民党議員もいたが、信じたくはないが、実に程度が低い。

 私の考え方は、中村安希さんや小川淳也さんに近いが、何はともあれ、自民党が政権を取り戻し、アベノミクスが走り始めた。「国土強靭化」には反対であるが、走り始めた以上アベノミクスに賭けるしかない。20年間デフレから脱却できなかった以上、今までと違ったやり方でやってみる価値はある。恐らくこれがほとんど最後のチャンスである。アベノミクスが失敗すれば、いよいよ財政破綻が現実味を帯びてくると思われる。


以上
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

最新記事
カレンダー
02 | 2013/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
リンク
カウンター