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高知白バイ事件④

高知白バイ事件④
高知白バイ事件④



 
 最近は警察官の犯罪が新聞に載らない日はありません。私は、最近になって特に警察官の犯罪が増えたとは思っていません。昔からあったことです。昔は隠蔽していただけです。今は内部告発も多く、あとになってばれると、庇った上司、仲間まで罰せられるようになったため、隠しきれなくなっただけです。

 06年3月の「高知白バイ事件」は、警察は己の犯罪を隠蔽するためここまでやるか、検察、裁判所は同じ「官」をここまで庇うか、という見本のような事件です。

 11年10月30日、12年11月15日、13年2月24日ブログに続いて第4弾。サンデー毎日13年3月17日の記事を抜粋してご紹介します。


 高知白バイ事件 再審請求の異様
 「新鑑定書」は警察の証拠捏造を暴くか!
 「スリップ痕は、液体などで人為的に偽造したと言わざるを得ない」と〝仰天〟鑑定


 高知市で7年前、白バイがスクールバスに衝突。隊員が死亡し、バス運転手は業務上過失致死罪で有罪になった。だがここにきて、高知県警による証拠捏造の可能性が濃厚とする新鑑定書が出た。 
                                  ジャーナリスト・粟野仁雄さん


 2006年3月3日、高知県吾川郡春野町(現在は高知市)。卒業旅行の仁淀中学の生徒と引率教員計24人を乗せた片岡晴彦氏(59)は、国道の交差点で右折の機をうかがっていた、その時、キューンという音とともに、白バイが前部右側に激突。倒れた白バイ隊員に駆け寄るや、別の白バイが到着。あっという間に警官だらけになり、生徒や教員は遠ざけられた。

 26歳の隊員は死亡、業務上過失致死罪で片岡氏は起訴された。

 1審(高知地裁)で高知地検は「片岡被告が右側を確認せずにバスを発進、衝突で慌てて急ブレーキをかけたが、1㍍近く白バイを引きずった」と主張。審理の終わりごろになってバス前輪の後ろに黒っぽい2本のスリップ痕の写真と、白バイが引きずられた痕跡とされる引っ掻き傷の写真などを証拠提出した。

 だが、バスに載っていた同中学の女性担任は「バスは停止していた」、校長は「バスの後ろに車で停車していたら前前方からすごい勢いで物体がバスの前に突っ込んだ。バスは全く動いていない」と証言。事故直前の白バイに抜かれた軽四の男性も「(白バイは)100㌔くらいで黄色の点滅信号に突っ込んだ」と証言し、証人採用されなかった生徒たちも同様の証言をした。

 だが片多康裁判官は「反対走行中、事故を目撃した」とする別の白バイ隊員の「バスは時速5㌔か10㌔くらいで進んでいた。白バイは60㌔(法定速度)だった」との証言だけを認定。07年6月、禁固1年4月の実刑判決を下した。

 ところが、摩擦熱で溶けたゴムが路面にこびりつくスリップ痕が間もなく「乾いて」消えていたことがわかった。公判で片岡氏の最初の弁護人は「完全な証拠捏造。刷毛をコーラにでも浸してスリップ痕を描いて写真を撮るのはプロなら容易」としたが、1審は「野次馬やマスコミの中で証拠偽造は不可能」と否定した。

 片岡氏は控訴したが、高松高裁(柴田秀樹裁判長)は30分で結審し、「ブレーキ痕は一部不合理な点がある」としながら棄却。08年8月、最高裁は上告棄却。片岡氏は交通刑務所に1年4カ月収監され、3年前の出所後に再審請求した。


 「もう再審しかありません」

 再審開始の可否を決める裁判所、検察、弁護側の三者協議が重ねられる中、今年2月、弁護側請求で鑑定していた写真解析の第一人者、千葉大学の三宅洋一名誉教授の鑑定書が高知地裁に提出された。それは県警の〝証拠捏造〟を示すものだった。

 ①タイヤとアスファルト面の摩擦によるゴムの痕跡は、見られない。タイヤの痕跡に生じるはずの溝がないなど極めて不自然。ブレーキ痕と称している痕跡は液体などにより、人為的に偽造したと言わざるを得ない。バスが動いていたことにするために、液体などでスリップ痕を描いた。事実なら警察の恐るべき犯罪である。

 ②ガウジ痕様の痕跡は機械的な衝撃で、アスファルト面がえぐれる現象。道路の改修が行なわれるまで風雨にも耐え、長期間ほぼ変化しないとされるが、ガウジ痕と称して、白いチョークでマークされている文様にはアスファルト面のえぐれはない。

 ③警察から提供されたネガフィルムには複製時についたと思われる線が入っているが、それならオリジナルではない。県警が裁判所に提出した現場検証時に使われたとするネガフィルムが実は合成写真を作った際のフィルムだった可能性も否定できない。

 ④(片岡氏がバスの運転席にいる写真について)通常撮影ではありえない画像。画面中の不自然な線などから合成された画像がある。
 ――片岡氏立ち会いの現場検証写真が合成の可能性もあるという。しかも、写真に写る路線バスの通過時間は片岡さんが土佐署に連行されていた時間だった。

 「交通事故の鑑識で、当然撮影すべきブレーキ痕跡が前輪だけ。後輪をなぜ撮影しなたったのか」と鑑定書で疑問を呈する。


 同氏に資料提供した香川県在住の交通事故鑑定人の石川和夫氏は「スリップ痕は通常後輪につくのに、後輪側の写真がない。必ずつくはずのタイヤの溝の跡もない。素直に見れば捏造は一目瞭然です」と会見で話した。

 さらに提供ネガフィルムの製造年月日が事故より後だった可能性すら浮上している。


 当の片岡氏は憤る。「三宅さんの鑑定で白黒ついたと思います。(再審開始決定しなければ)司法は崩壊だと思います」と語り、生田暉雄弁護団長は「誤認逮捕とかの問題ではない。警察の犯罪です。もう再審しかありません」と言う。


 「県警がここまでやった理由は、公道での暴走訓練がバレかけたためでは」と見る人は多い。現場付近の住民は「道路は広く白バイの格好の練習コースでした。サイレンも鳴らさずすごいスピードで走っていて怖かった」と振り返る。

 事件を追及する土地改良換地士の小松満裕氏(63)は、「高台から公道訓練をビデオ収録していたから、素早く大勢の警官が駆け付けられたのでは」と推測する。

 片岡氏は「このままでは『バスは動いていなかった』と言ってくれた生徒さんが嘘をつき、法廷証言してくれた人が偽証したことになる。彼らのためにも闘います」と決意を語った。


以上
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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