香東川(ごうとうがわ)の亀




香東川(ごうとうがわ)の亀
このところ天気がいい日は努めてバイク(スーパーカブPRO)に乗るようにしている。12月~2月は寒い、3月~4月は花粉症のシーズン。バイクにのるなら今でしょ。
今日、バイクに乗って香東川の潜水橋を渡っていたら、亀を見つけた。亀が2匹ひなたぼっこしている。
そういえば大分昔、この河川敷で亀を拾ったことを思い出した。甲羅の長径が20㌢くらいあった。今の家の前の家に住んでいた頃、父が池を作るといって、2㍍×3㍍、深さ30㌢くらいの穴を掘って池を作りかけていた。そこに亀を放りこんで飼っていた。竹輪とか鶏肉を与えていた。池の周りの葉っぱも食べていたように思う。慣れてくると、足音がすると寄ってくる。かわいいものであった。
かなり経ってから、やはり香東川の河川敷で亀を見つけた。今度のは甲羅の長径が12㌢くらいの小さなものであった。1匹では寂しいだろうと思って拾ってかえり、池に放りこんだ。大きいのが小さいのを追いかけ回したりして、微笑ましいものであった。
数年してから、家を建て替えることにした。2匹の亀は、飼い主に断りもなく、怪しからぬ振る舞いに及んでいたことが判明した。建て替えのため近くに家を借りて家具などを運び込んだ頃、池の周りの土から子亀が何匹も這い出てきた。
池は未完のままであったが、このころには父は池作りの情熱をすっかり失っていた。次の家では池は作らない予定であった。また、解体業者や大工など作業員が出入りして危ないので、親亀2匹と子亀何匹かをつかまえて、近くのため池に放った。
近くのため池には、何代か後の子孫が住んでいるはずである。「亀は万年」とも言う。当時飼っていた亀もいるかもしれない。
以上