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国家とは?

国家とは



 私は、社会学部出身である。週刊現代13年8月10日号「佐藤優(まさる)の人間観察(ヒューミント)」欄を読んで、久しぶりに、国家とは、社会とは、などを考えた。

 抜粋してご紹介します。


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 菅直人元首相が安倍晋三首相を訴えた。7月17日付「朝日新聞デジタル」の記事を引用しておく。
 〈民主党の菅直人元首相は16日、国会内で記者会見し、東京電力福島第一原発の事故対応を批判した安倍晋三首相のメールマガジンの記述に名誉を傷つけられたとして、記述の削除と謝罪、約1千万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしたと発表した〉

 筆者(佐藤)は、菅氏の告訴に対して強い違和感を覚える。それは、根本的な発想が、個人の名誉という社会で起きている事柄の判断を、裁判所という国家機関に委ねているからだ。国家と社会は、本質的に異なる存在だ。

 マックス・ウェーバーやレーニンが強調しているように、国家とは暴力を独占する機関だ。税金を払いたくない人でもそれが許されないのは、国家に強制徴税権があるからだ。ちなみに脱税を取り締まるのは、警察ではなく、特捜検察だ。脱税は、政治家や高級官僚の犯罪と同様に特捜検察が乗り出さなくてはならないほど、国家の根幹にかかわる問題なのである。

 国家は抽象的な存在ではない。具体的な官僚によって国家は運営されている。労働者、資本家、地主など社会のすべての人々から徴収した税金で生活する官僚は、独自の階級を形成している

 「代表なくして課税なし」というのは近代民主主義の大原則だ。これは社会の代表である選挙によって選ばれた国会議員が国家=官僚の恣意的権力行使を抑えるためのメカニズムである。

 菅氏も安倍氏も選挙によって選ばれた国会議員だ。菅氏はマスメディアにおける発信力もあるので、そこで安倍氏と論戦を展開することができる。

 しかし菅氏はそういった手段を尽くさずに、いきなり訴訟を行なった。社会のもめ事の裁定を国家に委ねるという発想が、結果として国家権力を肥大させる。


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(感想・意見など)

 菅対安倍はどうでもいいことである。世間が忘れたころ、マキャベリストの菅さんは告訴を取り下げるだろう。

 大切なのは、国家=官僚という図式を国民がしっかり意識することである。そして、選挙とは、恣意的に権力を行使しがちな官僚・役人を監視し矯正するわれわれの代表=議員を選ぶ行為であることを思い出そう。

 官僚が本来自分たちの利益を図る存在であることは、現在の中国や北朝鮮やロシアをみれば明白である。

 マスメディアも権力に対するウオッチ・ドッグ(番犬Watchodog)として重要である。

 官僚は、自分たちに都合がいいように権力を行使するために、議員やメディアにおいしいエサをばらまく。官僚に取り込まれた議員・メディアは多い。原発事故はその一端を明らかにした。われわれは、それも見抜かなくてはならない

 もう一つ重要なことを是非書いておきたい。

 憲法とは、国家権力が個人の自由に恣意的に介入しないように定められたタガである。


以上

プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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