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戦中日本中枢にソ連が浸透していた。

戦中日本中枢にソ連が浸透していた。
戦中日本中枢にソ連が浸透していた。




 ソ連邦が崩壊し共産主義が全く勢いを失った現在では考えられないが、戦前・戦中、日本の中枢にはソ連に主導されたコミンテルン国際共産主義が深く浸透していた。戦後数十年間もそうであったが、戦前・戦中から共産主義に対する幻想が広がっていたようである。

 産経新聞13年8月11日の1面トップ記事を読んであらためて認識した。抜粋してご紹介します。


 「日本が共産主義に降伏」
 英機密文書 ソ連の浸透説裏付け
 昭和20年6月 中国武官が打電

 第二次世界大戦終戦間際の1945(昭和20)年6月、スイスのベルン駐在の中国国民政府の陸軍武官が米国からの最高機密情報として、「日本政府が共産主義者たちに降伏している」と重慶に機密電報で報告していたことがロンドンの英国立公文書館所蔵の最高機密文書ULTRA(ウルトラ)で明らかになった。

 戦局が厳しい状況に追いこまれる中、日本がソ連に接近して和平仲介を進めたのは、ソ連およびコミンテルン国際共産主義が日本中枢に浸透していたためとの説を補強するものとして論議を呼びそうだ。


 「中ソと同盟」終戦構想

 陸軍中枢にはソ連に接近し、天皇制の存続を条件に戦後、ソ連や中国共産党と同盟を結び、共産主義国家の創設を目指す「終戦構想」があった

 鈴木貫太郎首相は昭和20年6月の最高戦争指導会議で、ソ連仲介の和平案を国策として決めた際、「スタ-リンは西郷隆盛に似ているような気がする」と、スターリンを評価する発言をした。

 この発言に影響を与えたとみられるのが、首相秘書官を務めた松谷誠・陸軍大佐が、4月に作成した「終戦処理案」だ。松谷氏は回顧録『大東亜戦収拾の真相』で「スターリンは人情の機微があり、日本の国体を破壊しようとは考えられない」などと、日本が共産化しても天皇制は維持できるとの見方を示していた。
 さらに「戦後日本の経済形態は表面上不可避的に社会主義的方向を辿り、この点からも対ソ接近は可能。米国の民主主義よりソ連流人民政府組織の方が復興できる」として、戦後はソ連流の共産主義国家を目指すべきだとしている。

 同年4月に陸軍参謀本部戦争指導班長、種村佐孝大佐がまとめた終戦工作の原案「今後の対ソ施策に対する意見」でも、①米国ではなくソ連主導で戦争終結領土を可能な限りソ連に与え日本を包囲させるソ連、中共と同盟を結ぶ―と書かれている(種村は戦後、公然の日本共産党員となった)。


 陸軍内の動きについて、近衛文麿元首相は昭和20年2月・「国体護持にもっとも憂うべき共産革命に急速に進行しつつあり、共産分子は国体(天皇制)と共産主義の両立論で少壮軍人をひきずろうとしている」と上奏文で天皇に警告した。

 また、真珠湾攻撃目前の1941(昭和16)年10月、ソ連のスパイ、リヒャルト・ゾルゲの協力者として逮捕された尾崎秀実おざき・ほつみ)は「われわれの目標はコミンテルンの最終目標である全世界での共産主義革命の遂行」で、狭義には「ソ連を日本帝国主義から守ること」と供述している。


 岸信介元首相は、昭和25年に出版された三田村武夫著『戦争と共産主義』序文で「近衛、東条英機の両首相をはじめ、大東亜戦争を指導した我々は、スターリンと尾崎に踊らされた操り人形だった」と振り返っている。


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(感想・意見など)

 スターリンは1億人の人を殺したと言われている。毛沢東は、大躍進政策と文化大革命で約5千万人を殺したと見られている。思想の恐いところである。日本が共産主義国家にならなくて本当に良かった。

 岡部 伸のぶる)さんの『消えたヤルタ密約緊急伝』によると、ソ連のスパイが浸透していたのは日本だけではない。イギリス、ドイツ、アメリカなどにも浸透していたようである。

 アメリカのルーズベルト政権に2百人を超すソ連のスパイや工作員が浸透していたことが判明している。中でも日本を開戦に追い込んだ最後通牒「ハル・ノート」を作成したハリー・デクスター・ホワイトがソ連コミンテルンのスパイであったことは全世界を驚愕させた。

 世界は、ある程度、ソ連コミンテルンの手のひらの上で踊っていたことになる


 『消えたヤルタ密約緊急伝』によると、陸軍武官・小野寺信(まこと)少将は実に優秀な情報士官で、もし日本陸軍の中枢が小野寺情報を重用していたら、日本人だけでも数十万人の人たちが死ななくて済んだ可能性が高い(この件はまた稿を改めて書きたい)。「ひとりの優秀なスパイは、数個師団の兵にも優る」という言葉を思いおこさせる。


以上
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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