幻髪症?



幻髪症?
今日もフィットネスクラブに行ってきた。だいたい週3。日曜日はひとが少なく、プールが空いているし、常連のおしゃべりおばちゃん達がいないので好きである。みんな体力づくりに打ち込んでいて気持ちがいい。
終わったあとは、パウダールームで髪を乾かし、整える。このときのオヤジたちが面白い。
今日の毎日新聞のサラリーマン川柳に「苦労した 寝ぐせも今や 懐かしい」(朝寝坊さん)が載っていた。
朝寝坊さんはまだ自覚があるからいい。自覚のない人が多い。
私は年のわりにはまだフサフサしているほうで、髪をドライヤーで乾かして、6:4くらいにざっと分けて終わり。この間5分くらい。朝はヘア・ウォーターを使うが、このときは何もつけない。
ほとんど髪がないのに整髪料をつけたり(一体どこにつけるのだろう?)、なけなしの(毎日新聞のイラストのような)髪を整えるのに、私の3倍、15分もかけている人がいる。
幻肢痛(げんしつう)というのがある。事故や病気で切断した手や足に、あるはずがないのに、痛みを感じる症状である。
私は、ほとんどない髪に長々と時間をかけて整えているオヤジたちを見ていて、「幻髪症(げんぱつしょう)」という単語を造りだした。きっと、あのひとたちにはない髪が見えているのだろう。真剣な表情でほとんどない髪を整えているひとを見て、横でおかしみをこらえている。
毎日新聞14年1月6日仲畑流万能川柳にレジェンドともいうべき久喜の宮本佳則さんの作品が載っていた。
「保存する男 上書きする女」
男性は本当に保守的なひとが多い。資生堂の整髪料MG5を見たときは懐かしかった。「まだ売っているんだ」。
バイタリスを見たときは、のけぞった。「なんぼなんでも…」。
それから、私がひそかに「タコ踊りのオッサン」と名付けている50年配の男の人がいる。水中ウォーキングでどういうわけか体をクネクネしながら歩く。スポーツジムにはみなさん当然ラフな格好でお出ましになる。その人が先日仕事帰りか何かでスーツにネクタイ姿で現れた。そのさまになっていること。いつもの3段階は映えて見えた。やはり、馬子にも衣装ですね。しかるべき時にはしかるべき格好をすべきです。思い知らされましたです、ハイ。
以上