起業上の注意点

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 起業上の注意点


 変化の激しい時代ですから、公務員などよほど安定した職業でない限り、生涯ひとつの会社で勤め上げるということは困難です。家庭の事情も変わります。私も脱サラして起業しました。私の場合、経営管理・企画畑でしたからそれほどでもなかったですが、起業してから「こんな筈ではなかった」という人が多いだろうと想像できます。

 日刊工業新聞の「税理士がゆく」欄を見て身につまされました。税理士・公認会計士ゼニックス・コンサルティングCEO村形 聡さんのコラムを抜粋してご紹介します。


 ◆ 本当の儲け ◆

 投資を全回収 余剰を稼ぎ出す

 事業というものは、まず最初の一手として、お金を使うことから始めるしかなく、その後も先行してお金を使っていくという「ファースト・ペイ」の宿命があります
 
 使ったお金は必ず回収しなければなりません。事業では、使ったお金以上に稼がなければ失敗です。ところが、「使いっ放し」という経営者が多すぎる

 「ファースト・ペイの原理」によって先行的に使われたお金を、事業の稼ぎによって完全に回収し、更なる余剰を稼ぎ出そうという考え方が欠けているのです。

 初期投資を完全に回収し終わっていないにもかかわらず、「今年はちょっとだけ黒字で良かった。納める税金も少ないし…」なんて話になるケースが多いです。でも、それはぬか喜びに過ぎません。

 例えば、もし仮に、喫茶店のオープンに2000万円のお金を使って、1年間の利益が100万円程度だったとすれば、初期投資の回収には20年もかかってしまうわけですから、これでは話になりません。

 食器や看板、厨房器具を20年間も使い続けるつもりですか。そういった備品を買い換えただけで、回収はさらに遠のきます。いつまでたっても、本当に儲かったことにはならない。

 本当の儲けとは、ファースト・ペイされた投資を全て回収し終わった後の余剰であると考えなければいけないんです。

 それにもかかわらず、僕の経験では、多くの経営者の投資回収意識は、恐ろしく鈍っているとしか言いようがありません。



 ◆ 本当の苦労 ◆

 借金は儲けでしか返済できない


 借金して仕入れを増やし、事業拡大に成功した会社は、仕入れを元の水準まで減らしたりしませんから、借金を返すタイミングは、なかなかやって来ないことになります。

 商品や製品がどんどん売れていれば、その都度、お金は回収されているわけですが、仕入れを繰り返す以上、手元に増えるお金は儲けの部分だけです。

 つまり、「借りてきたお金っていうのは、一度使ってしまえば、儲けの分しかお金の形で戻ってこない」ということになります。言い換えるならば、「借金は、儲けでしか返すことができない」。

 仮に、商品を1000万円で売り、300万円ほど儲かるとすれば、それを4回ほど繰り返さなければ、儲けによって借金を返すことはできません。

 ところが、事業で利益があった場合には、それに対して税金がかかることを忘れてはいけません。法人税の税率は利益に対して40%ほどですから、300万円の利益が出ても、手もとに残るお金は180万円だけです。

 そうなると、儲けだけで手もとのお金を1000万円以上増やして借金を完済するためには、この仕入れと販売を6回ほど繰り返して1800万円もの利益を稼ぎ出さなければならない計算になります。そして、その間の税負担額は、なんと720万円にもなってしまいます。

 つまり、1000万円の借金を儲けだけで返済しようとすれば、元金の1000万円だけでなく、税金を720万円も支払わなければならないということになり、借金の残高の1.7倍もの利益を稼がなければならないのです。

 このことこそが、借金を返すことの本当の苦労だというわけです。

 借金が一定水準を超えると、もはや、社長さんの苦労も、従業員の苦労も、全部借金を返すために消えていくようになってしまいます。

 事業とは、まず、オーナー、経営者、従業員という身内の人々の幸せのためのものでありたい。銀行や税務署のために働くなんていうバカバカしいことは、あってはならないと思うわけです。


以上

プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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