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日本はやり方次第

日本の漁業もやり方次第 高知14年4月10日
日本の漁業もやり方次第 築地 魚河岸 三代目
日本の漁業もやり方次第 高松市丸亀町商店街 
日本の漁業もやり方次第 丸亀町グリ-ン




 
 日本はやり方次第


 4月10日の高知新聞魚食について以下のように書いていた。一部抜粋します。

 
 魚食大国と呼ばれた日本は水産物の輸入大国でもある。相手となる国と地域は130を超える。

 大衆魚とされたサバは日本近海で乱獲によって漁獲量が急減した。今ではノルウェーなどから輸入されるタイセイヨウサバが主流で「脂が乗っていておいしい」と消費者には人気がある。

 日本の漁業は衰退が著しいが、海外では成長産業の一つだ。

 マルハニチロ水産の片野歩・副部長は「ノルウェーやアイスランド、ニュージーランドなどは自国周辺の漁業資源の管理を強化して、質の良い水産物を供給している。資源管理の規制が不十分で乱獲が深刻な日本漁獲量が減り、質も低下しているのと対照的だ」。

 「海外では水産物の需要が増え、価格も上昇傾向にある。いつまでも日本が大量の水産物を輸入できると思うのは間違いだ。科学的根拠に基づいた漁業資源の管理を強化して乱獲をなくし、資源に持続性を持たせて水産物の量と質を向上させることが急務だ」。


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 何年か前見た、漫画誌のビッグコミック『築地 魚河岸 三代目』(作画:はしもとみつおさん、原作:九和かずとさん)を思い出した。記憶に間違いなければ、日本では普通の漁師の一人当たり年間所得は200万円そこそこ。養殖業者などで500万円ちょっと。後継者はほとんどいない。会社組織で働くノルウェーでは700万円台。若者はどんどんこの業界で働きたがるという。


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 WEDGE Infinityから三重大学の勝川 俊雄准教授の論文を抜粋してご紹介します。



惨憺たる日本の漁業
実は先進国では成長産業

分かりきった改革がなぜ進まない?



先進国で漁業は成長産業

 日本の漁業は衰退の一途を辿っている。日本の漁業従事者は、ピーク時の100万人が、現在は20万人を割りこみ、さらに減少を続けている。平均年齢は60歳を超えた。漁村の限界集落化が進んでいる。日本の漁業は、縮小再生産どころか、消滅しかねない状況である。

 漁業従事者の高齢化は、ここ数年間に始まったことではない。何十年も新規加入が途絶えた状況を放置してきた結果である。日本の漁業はすでに産業として成り立っておらず、一般の企業だったら、とっくに倒産している状態を補助金で維持している。漁業者の平均所得は、200万円程度。年金の足しにはなるが、これから家庭を持つ若者が、夢を持って参入できる環境ではない。「仕事がきつい。収入は悪い。そんな漁業には、いくら息子といえども、入ってこないのは当然です」と、年配漁業者。

 漁業の存続には、漁業収入の改善が急務である。中長期的に安定した収入が期待できれば、後継者は戻ってくる。北海道のホタテの養殖や、駿河湾の桜エビ漁業のように、安定して高い利益をあげている地域では、地元の若者が漁業を継いで、豊かな生活を送っている。地域経済を支えられるような、自立した水産業を日本でも育てなければならない

 日本では、「人件費の高い先進国では、一次産業は衰退するので補助金で支えないといけない」と広く信じられているが、そんなことはない。ノルウェー、ニュージーランド、アイスランド、米国、豪州など、多くの先進国で、漁業が持続的に成長している。これらの国では、漁業への補助金は、ほとんどない。世界的に見れば、むしろ、途上国よりも先進国の方が、漁業の収益性が高い。先進国なのに、漁業が衰退している日本の方が例外なのだ。

 先進漁業国は、次の2点を徹底している。

(1)漁獲規制で魚を十分に獲り残す
(2)獲れた魚を高く売る

 魚や貝などの生物資源は、子を産んで再生産するので、十分な親魚を残しておけば、半永久的に利用できる。現在の人間の漁獲能力は、自然の再生産能力を遥かに上回っているので、漁獲規制をしなければ、あっという間に獲り尽くしてしまう。長期的な漁業経営の観点からは、魚を多く獲ることよりも、しっかりと残すことが重要。漁獲量を増やさずに漁業の収入を増やすには、魚の価格を上げるしかない。この2点ができている国の漁業は成長しているし、そうでない国の漁業は衰退している。


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(感想・意見など)


 農業であれ、漁業であれ、医業であれ、商店街であれ、日本は個人個人が勝手し過ぎる。個々がやりたいようにして、改革に抵抗し、衰退し続けている。個人の自由をある程度制限してでも、全体最適を図るべきである。個人は、優れた人がいくら頑張れても、せいぜい30~40年。凡庸な後継者は衰退するしかない。

 例えば、商店街。優れた店主が1人、2人いたところで魅力的な商店街は作れない。ある程度、面として魅力がなければ、人は集まってこない。

 例えば、高松市の丸亀町商店街。みんなで話し合って所有と使用を分離した。会社を作り、ビルを建て、3階以上は定期借地権付きマンションとして安く売り、町中人口を増やした。ショッピングセンターの運営経験のある人をスカウト。商売を続けたい人は商売を続け(ただし自分の所有地で商売できるとは限らない)、年をとり商売をやめたい人は地代収入をもとに上階のマンションを購入、愛着のある商店街で悠悠自適の生活をしている。

 飲食店が少ないということでさぬきうどん店に商売替えした人もいる。生鮮品を売る店が欠けていると思えば呼んでくる。有名な雑貨店を呼んでくる。診療所も呼んでくる、ホテルも呼んでくる、等々。駐車場も増やした。ある程度一つの商店街で自足できる体制を作りつつある。

 これらのことは、個人では不可能。組織の力である。個人個人がエゴを少し抑え、ベクトルを合わせることにより、全員がある程度長いスパンでハッピーになることを目指す。日本は、個人のエゴが幅を利かせ過ぎ、組織力を効果的に生かすことができず、結果的に衰退への道を歩んでいる。日本は、金はある、技術はある、知恵はある、人材はいる。やり方次第である。


以上

プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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