不思議「動的平衡」!?


不思議「動的平衡」!?
愛媛新聞14年8月26日に秋葉原駅クリニック院長 大和田 潔さんの医療コラムが載っていた。福岡伸一さんでお馴染の「動的平衡」について分かり易く書いている。抜粋してご紹介します。
動的平衡
物質入れ替え 生命の源
昨日の食事は私たちの体となっています。消化されなかった物や不要だった物、新陳代謝された体の組織は便や尿などで排泄されます。今日また私たちはいろいろな物を飲み食いし、空気を吸ったり吐いたりします。
自分も家族も友人たちも、日々同じ形をしていて、記憶も保たれています。
けれども私たちの体の物質はダイナミックに入れ替わっています。
例えば骨の成分は数年で全て入れ替わります。ずっと同じ背格好に見えても、骨をつくるカルシウムやタンパク質などは細胞が新しく作り出す物で置き換えられていきます。
肝臓や腎臓などの臓器は1年で、血液は数カ月で全く新しく置き換わります。
このように中身が入れ替わっても同じ存在であり続けることを「動的平衡」と呼びます。壊されていく物と作られる物とが釣り合っている状態です。
脳も例外ではなく、1年で全ての物質が入れ替わります。子どものころの歌や自転車の乗り方を覚えたまま脳の細胞が生き続けられるよう、上手に物質が入れ替わっています。
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(感想・意見など)
「生命とは代謝の持続的変化であり、この変化こそが生命の真の姿である」
「生命とは動的平衡にある流れである」
あなたが憎んでいるそのお腹の体脂肪でさえも、ダイナミックな「流れ」の中にある。一瞬たりとも同じものではない。
今朝食べたモーニングが、明日の新しい私を作る。
以上