売春…理想と現実

売春…理想と現実 毎日14年5月28日
売春…理想と現実 愛媛14年9月26日
売春…理想と現実 高知14年8月14日
(この新聞記事は本文とは関係ありません)
売春…理想と現実 毎日13年3月19日
売春…理想と現実 選択13年6月号
売春…理想と現実 毎日13年3月19日
(現代でも、戦場では略奪・強姦・虐殺がつきもの)
売春…理想と現実
(慰安婦物の決定版)




 売春…理想と現実

 
 毎日新聞14年5月28日「発信箱」 欧州総局 小倉 孝保さんのコラムを抜粋してご紹介します。


 理想と現実


 スウェーデンニュージーランド。ともに女性の権利意識の高い両国が、売買春では正反対の政策をとっている。

 スウェーデンは1999年、世界に先駆け買春を禁止した。あっせん業者など売る側でなく、買う側を罰する政策はスウェーデン方式と呼ばれ、フィンランド、ノルウェー、アイスランドなどが続いた。

 一方、ニュージーランドは2003年、売買春を合法化した。履歴書にも「売春婦」と書ける。カナダも昨年12月、売買春を実質、合法化した。

 スウェーデン方式の方が一見、女性の権利を保護していると思えるが、人権団体からは批判も強い。売買春が隠れて行われるようになり、女性が危険な目に遭ったり金銭交渉で不利になったりするケースが増えたとの指摘がある。

 これに対し、ニュージーランド方式の本質は、「売買春の根絶は不可能。合法化して女性に社会保障や医療、安全を提供する方が人権擁護につながる」との判断だ。

 英国でもスウェーデン方式導入を求める声が強いが、売春婦の保護運動をするサラ・ウォルカーさんは、「売春を奨励するわけではありませんが、売春するしかない女性がいるのが現実です。スウェーデン方式で女性はより危険になります」とニュージーランド方式を求めている。

 両方式とも目的は「女性の保護」である。理想を追うスウェーデンに対し、現実に合わせているのがニュージーランドといえるだろう。


...............................................................................................................


(感想・意見など)

 愛媛新聞14年9月28日に女性史研究者の江刺 昭子さんが「慰安婦問題」について意見を寄せている。江刺さんの意見の大意は以下の通りである。

・1945年8月15日の敗戦後、日本政府は占領軍兵士による性的事件を憂慮特殊慰安施設協会(のちRAA協会)を作らせ、この協会は新聞広告、看板などで売春婦を集めた。第一次募集には、戦争で家を失ったり、親や夫を失くしたりした女たちが1360人も応募した。

国家による売春の推進であり、その素早い対応には驚くほかない。問題にすべきは、軍隊が行くところ、必ず性の処理施設があるべきだと考える見事なほどの人権感覚の欠如である。

 
 私は、この意見には賛成できない現実を知らないアホウというしかない。ドイツは45年5月に降伏した。ソ連占領地域では、朝日新聞GLOBEに載っていた記事(*)では190万人、曽野綾子さんのコラムでは400万人の幼女から老婆までが強姦・輪姦されたという(曽野さんは、ヨーロッパでは終戦時どこにいたかを尋ねることはタブーになっていると何人もに注意されたという)。男は300万人が捕虜となり、200万人がシベリアに送られ、100万人近くが返ってこなかったと言われている。東欧も同様。ソ連軍はやりたい放題。ソ連軍のなすがまま。

 当然、そのニュースは日本政府に伝わっている。また、8月9日ソ連は日ソ中立条約に違反して、略奪・強姦・虐殺しながら満州に侵攻してきた。中国兵士にも略奪・強姦・虐殺はつきもの。それが古来からの戦争の現実である。日本政府にその模様は伝わっている。政府の対応は当然である(その後政府は、博多や佐世保などの引揚げ港に医師・看護婦を派遣し、暴行され妊娠した多数の女性の堕胎をした)。

 夫を戦地にとられ、あるいは戦死し、あるいはシベリヤ送りになり、残された子供たちや年寄りや病人を何人も抱えた多くの女性の取る道は限られていた。一家心中するか身を苦界(くがい)に沈めるか。このとき、多くの素人女性が応募したという。誰も彼女らを責められない。家族のために、苦界に身を沈め泥水をすすっても、一家心中するより賢明である。

 それでも米軍兵による婦女暴行は何千件かあったらしいが、検閲により新聞は「大きな男が押し入り…」としか書けなかったので詳細は不明だが、彼女らのお陰で何万人もの女性が助かったのは間違いない彼女らは家族を養うことができ、多くの女性の防波堤となった。江刺さんらジンケン派の言う通りにしていたら、大陸の悲劇が再現された可能性がある。「べき」は誰でも言える。口先だけよりも賢明で現実的な対応が必要である。

 
 毎日新聞13年3月19日の記事、選択13年6月号によると、現在の米軍でさえ、女性兵士の3分の2が上官や同僚によるセクハラにあい、3分の1がレイプの経験があるという。女性比率は約15%。将官が気に入った女性兵士を愛人にしている例もあるらしい。

 秦 郁彦さんの「慰安婦と戦場の性」によると、基地の周辺には売春施設があり、大統領の諮問機関によるアンケート調査によると、男女混成部隊の兵士の64%が「前線で異性兵士と何らかの性関係があった」と回答した。「いくら戦線で遊んでも、軍が中絶で後始末をつけてくれる」そうである。


 売春は最も古い職業といわれている。根絶は絶対できないアメリカはピューリタン的感覚から禁酒法を施行し、結局アル・カポネなどのギャングを跋扈させた。売春にも同じことが言える。下手に売春を禁止すると地下に潜り、闇社会を太らせ、売春婦は搾取され、病気が蔓延するだけである。

 オランダ、ドイツ、オーストラリアなど(州、自治体によって異なる)では、売春婦を職業として認め、健診を義務づけ、課税するが、社会保障の対象にし、失業保険も支給するという。ドイツでは労働組合まであるという。

 キャンベラだったかの女性市長は、「売春を違法にしたところで貧しい人たちがいる限り売春はなくならない。モラルを押し付けながら、福祉を充実させず、貧しい生活を甘受せよというのは金持ちの身勝手である」と述べている。

 オーストラリアでは、州によっては株式上場している売春宿まであるという。新聞に売春宿の広告まで載っているそうである。ここまでくるとちょっと抵抗がある。


(*) 11年9月6日のブログ「口に出せなかった戦後史」をご覧ください。ドイツの悲惨な戦後史の一端が分かります。


以上


プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

最新記事
カレンダー
08 | 2014/09 | 10
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
リンク
カウンター