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「健康で文化的な最低限度の生活」★★★★★

「健康で文化的な最低限度の生活」★★★★★ (小学館)
「健康で文化的な最低限度の生活」★★★★★ (幻冬舎)
「健康で文化的な最低限度の生活」★★★★★ 日経14年9月7日
 国の借金来年3月1143兆円!!




 
 「健康で文化的な最低限度の生活」★★★★★


 週刊ビッグコミックスピリッツに連載中の『健康で文化的な最低限度の生活』が一冊のコミック本になった。生活保護のケースワーカーの奮戦記である。

 漫画の場合、原作者と画を描く人は別の場合も多いが、この作品は柏木ハルコさんが20以上の施設、組織、人物に取材して描いている。題材もいいし、絵も上手である。漫画のひとつの可能性を示す作品。

 
 かねてから生活保護制度には大変興味がある。「可哀そう、可哀そう」ではまともに働いている人が馬鹿らしくなる。戦後のイギリスの「ゆりかごから墓場まで」がそうである。国民がまともに働くのが馬鹿らしくなり「英国病」と呼ばれた。鉄の女サッチャーが立て直すまで低迷が続いた。

 数年前か北九州市で生活保護を断られた男性が「おにぎり食べたい」との遺書を遺して亡くなった。その時、ほとんどの新聞が「可哀そう」と書いて大バッシングが起こった。ほとんどのケースワーカーがあの時以来生活保護の底が抜けたと証言する。来年には国の借金は1100兆円を超える

 新聞記者としては1日に数本の記事のノルマを果たし、しかも国の政策に影響を与え、人助けにもなって、無責任にいい気分かもしれない。本当のところはどうだったんだろう?ケースワーカーに聞いてみたい

 また、数年前、関西のある市長が、生活扶助金を受け取ったその足でパチンコに行っている生活保護者たちを問題にしたところ、朝日新聞、毎日新聞などジンケン派の新聞がその市長をバッシングした。月数千円程度ならどうということはないが、月何万円もパチンコ他のバクチや酒につぎ込み体を悪くし、さらに医療扶助(自己負担なし!)を受けるとなると大問題である。

 例えば、不健康な生活を続け、透析治療が必要だとなると年間500万円もの税金がかかる。医者にとってはいい儲けだが、ジンケン屋さんは、自分ばかりいい恰好して、その点には触れない。実際、関西には生活保護者をカモにしている医者がいるそうである。金の生る木だから、専門の送迎員まで抱えて、生活保護者たちを囲い込む(それはそうだろう。毎年クラウンを買い換えてくれるようなもの。そんなお客さんはちょっといない)。

 
 ケースワーカーはそういう矛盾が多く、葛藤の多い仕事である。線引きが難しい。公務員の仕事の中でも最も厳しい仕事のひとつである。前横浜市長の中田 宏さんの本「政治家の殺し方」によると、そういう仕事は新人やひとのいい人間に回ってきやすいという。

 「健康で文化的な最低限度の生活」第2集は、来年1月発売予定だという。楽しみである。


 以下に、2012年1月6日ブログ「非公開大好き公務員労組」の一部を再録します。

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 前横浜市長の中田 宏さんの本「政治家の殺し方」から

 
 ◆「市長になってから公務員の定数や各種手当などの削減を徹底して行った。2002年、人口1000人当たりの横浜市の公務員数は8人だったが、それを5人にまで減らした(因みに大阪市は11人)」「公営企業も含めた職員数となると、市長就任時に3万4000人いた職員数が、退任時には2万7000人と20%も減員した」。

 「行財政改革をやればやるほど各政党から総スカンを食ってしまう」。


 ◆「横浜市役所では自分から希望を出さなければ、9年11カ月は異動しなくてもよいことになっていた。しかも、異動はすべて本人が提出した第6希望までの範囲内で決まる。これでは組織の方針で異動させることができない」

 「そうなると、否応なく、新人職員は希望者のいない職場に配属される。市民とのトラブルが頻発する職場や忙しい部署などに、だ」

 「一方、自宅から近い職場や比較的平穏な職場に希望して配属された職員は、異動希望を出さない限り、約10年間も同じ部署に在籍することが可能なのだ」

 「さらに驚く〝特典〟もあった。事務職は54歳、技術職は50歳から異動除外になるため、40代の技術職で居心地のいい職場を手に入れたら、もう定年まで異動の心配はないのだ。こうした一般職員の〝権利〟はすべて労働組合が築いてきたものだ」

 「当然のことながら、管理職のなり手は少なくなる。管理職は気を遣って仕事をお願いする立場になるからだ。管理職は、ほぼ3~4年で異動になる。そこに待ち構えているのは、年上でベテランの職員たちだ。しかも、勤続年数に準拠する定期昇給とは別に、『昇任しないが、昇任同様に給与は上がる』というしくみも一般職員の〝権利〟となっていた。〝渡り〟と称する慣行だ」
 
 「同じ給与なら、責任を持つ管理職より、責任を持たなくていいヒラの方がいいに決まっているしかもヒラのままならば、自分の希望する職場にずっといられるのだ」

 「だから、私は変えた。一般職員の人事異動は、同一職場に3年以上で強制配転の対象とし、渡りは撤廃した」。


 ◆「就任してすぐに市長交際費の全面公開を決めた。それまでは全く公開されていなかったが、毎月数十万円、多い月だと100万円超の支出があった」


 ◆「退職時一時昇給という〝慣行〟があった。どの職員も退職する最後の1日だけ昇給していたのだ。退職金は給与に勤続年数などを掛け合わせて額が決まるので、最終日に昇給することで退職金が膨らむ。この慣行は明らかにお手盛りだったので撤廃した」。


 ◆「おまえはバカだ
 「おまえみたいな野郎はとっとと消えろ」
 「バカ市長、調子にのるな」
 「死ね

 「庁内LANで送られてくるこれらのメールには、ごていねいに所属部署実名まで書いてある

 「普通、民間の会社でこんなメールを社長に送ったら、即刻クビになるだろう」

 「市長にどんなメールを送ろうと、クビにならないことを知っているのだ」
 「なぜか?それは、彼らが地方公務員法という法律で権利を守られているからだ公務員は明らかな犯罪行為でもしなければ懲戒免職になることはない」。


 ◆「横浜から東京に言ったら出張扱い」「横浜から東京までは電車で30分程度」
 「さらに近い川崎市に行っても、鎌倉市に行っても手当は出ていた」
 
 「その経費たるや、バカにならない額だ。その後廃止したが、職員から嫌われることになったことは言うまでもない」


 ◆「自治体で横行していたのが特殊勤務手当というもの

 「『なんでこれが特殊なの?』と思うものが並んでいた。2002年時点で、横浜市役所の同手当は55種類あった

 「一旦すべてをなくした上で、本当に必要な手当はどれかということを検討した。その結果、2つだけ設けることにした

 「特殊勤務手当の見直しによって、年間29億円以上もの経費を削減することができた
 「例によって、『職員に思いやりがないバカ市長』という職員からのメールが送られてきた」

 「2004年には特殊勤務手当は全国的な大問題になるとくにやり玉に挙がったのが大阪市役所で、130種類、56億円にも上った。スーツが支給されるなど、職員厚遇が批判を受けた。仙台市や川崎市では独身手当があるなど、『第2の給与』が支払われている実態が報道された」。


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(感想・意見など)
 
 公務員の世界では、民間では考えられないような〝慣行〟がハバを効かせている公務員労組が「非公開」を望むわけであるまさにやりたい放題シロアリだらけ、密約横行!!
 

 首長や議員にとっても、公務員労組と密約を交わして仲良くしていれば、労組員+その家族・親戚+回りの既得権益者(例えば電力会社、建設業者など)の票が見込める。確実に当選できる。お手盛りで自分たちの懐も暖かくなる。ある意味大変リコウな生き方である。大阪市はそういうやり方を50年近く続けてきた。恐らく全国の多くの自治体でも。

 一方、住民・国民の側に立って、すべてを公開し、リーズナブルな制度に変えようとすると、中田 宏さんの言う「利益に群がるハイエナたち(建設業界、公務員、風俗業界など)」にあらゆる罠を仕掛けられ、そのシンパ(労組員)であるマスコミのバッシング(メディアスクラム)に遇うことになる。


 以上


プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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