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新聞社 整理部の仕事

新聞社整理部の仕事 徳島14年10月21日
新聞社整理部の仕事 徳島14年10月20日
新聞社整理部の仕事 新聞記事の構成
新聞社整理部の仕事 朝日14年5月20日1面トップ記事
新聞社 整理部の仕事 (PHP) 4320円





 新聞社 整理部の仕事


 徳島新聞が、10月15日から1週間「記者の現場」という特集記事を連載した。15日政経部「幅広い分野をカバー」、16日社会部「伝える『人間ドラマ』」、17日地方部「地域に根差し声拾う」、18日運動部「県関係選手追い続け」、19日生活文化部「芸術と暮らし向上へ」、20日編集委員室「次世代開くヒント求め」、21日整理部「紙面構成的確に判断」、である。

 私は浪人時代1年間別の地方新聞社でアルバイトをした。部の構成はほとんど同じようなものだと思うが(全国紙はもっと複雑)、最も興味を持ったのが整理部である。

 徳島新聞10月21日の「記者の現場」整理部 をご紹介します(人名を一部記号化)。


 紙面構成 的確に判断

 10月7日、整理部のフロアに歓声が起こった。青色LEDの製品化に成功した徳島大出身の中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)のノーベル物理学賞受賞決定

 一報が共同通信社から飛び込んできたのは、翌日の朝刊の紙面構成を決める編集会議が終わり、一息ついた午後7時前だった。

 この日、紙面全体を統括する総合デスクを務めていたのはYS(53)。決めたばかりの構成は白紙となった。それでも表情は明るい。大ニュース。歴史に残る朗報だ。高揚感を抑え、緊急に開かれる編集会議に備えた。

 整理部は、本社編集局や共同通信社などから出稿される記事に見出しを付け、写真とともに紙面をレイアウトする。最も重要なのはニュースの価値判断それが読者に伝わるよう紙面への配置を考え、見出しの文言、大きさ、書体など細部まで工夫を凝らす


 緊急会議では、社会部政経部などから、中村さんの徳大時代の同窓生の声、県内経済界の反応といった出稿予定について説明があった。記事の行数や写真の枚数などは確定していない。しかし、1面や社会面が関連記事であふれることは容易に予測できた。

 一方、本来予定していた記事も掲載しなければならず、ページ数を増やすことを決定広告担当者と調整の結果、社会面2ページと、写真特集用のページを追加した。


 間もなく、1面担当のYY(37)が組み版用のパソコンでレイアウトを考え始める。見出しは紙面の端から端までを使う最大級。中央に中村さんの写真を配し、本記と「評伝」を掲載するレイアウトだ。社会面担当者も、第1社会面と第2社会面を関連記事で埋める「見開き」の紙面を考えている。

 ただ、大胆なレイアウトにした半面、読者に伝えたい記事を掲載できない可能性がある。社会面を統括する軟派デスクのOH(44)は、一部を第3社会面などに移したが、共同通信社の記事配信も相次ぎ、取捨選択に頭を悩ませた。

 大部分の紙面構成が固まったのは、組み上がった紙面データを印刷センターに電送する「降板」の2時間ほど前。しかし、記事や写真がそろっているわけではない。各面の担当者は続々と送られてくる記事を読み、見出しを考える。記事が差し替えられれば、新しい要素を確認し、見出しを変えていく。

 校閲担当のON(26)の前に次々と、試し刷りの紙面が届く。丹念にチェックするが、何枚もの紙面が集中し、とても間に合わない。降板を終えた地域面担当者らも校閲に加わった。

 日付が変わっても、記事の追加、差し替えは続く。各面担当者は降板時間を気にしながら、より的確な見出しを付けるため、ぎりぎりまで考える。

 「よし、降板」。午前1時すぎ、最終チェックを終えたYSの掛け声で、1面の第1版を降板したYYは、ようやく表情を緩ませた。

 
 御嶽山が噴火した9月27日も総合デスクを務めたYSは言う。
 「限られた時間で、ニュースをいかに的確に読者に届ける紙面を作ることができるか。大ニュースになるほど、部の力量が問われる」。  (三木研司さん=43、軟派デスク)


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 (感想・意見など)


 私が最近、整理部の最悪の仕事だと思ったのが、5月20日朝日新聞の東電福一の「吉田調書」誤報道記事。整理部だけの問題ではないが、折角のスクープ(東日本壊滅の恐れ)を、東電福一の職員の9割が所長命令に違反して福二に逃げたと誤報道した。しかも、1面トップと2面だったか3面だったかの大半、2ページも費やした。

 私はそれ以前に、「海軍反省会」(PHP)を読んで、話し言葉をそのまま書いたものがいかに読み難いか、話し手の真意がつかみにくいかを痛感していた。にもかかわらず、朝日新聞は、自社の反東電・反原発のスタンスに都合がいい部分だけを取り出して(そのあとに吉田所長の肯定の言葉が続くにもかかわらず)、東電職員の9割が所長命令に違反して逃げたと大きく誤報道した。やってはいけない、事実よりも先にスタンスありきの報道である。

 
 新聞記事の構成は、逆三角形になっている。私はほとんどの場合、まず、写真・大見出し→見出し→前文(リード)→本文の最初の部分だけを読む。これだけで8割は分かる。見出しだけの場合も多い。新聞を隅から隅まで読む人はほとんどいない。新聞とはそのようなものである。目立たないが、整理部の仕事は非常に重要ニュースを活かすも殺すも整理部次第である。


以上


プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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