善隣友好???





善隣友好???
最近の嫌韓・嫌中ブームは故なきことではない。ヘイトスピーチはやり過ぎであるが、嫌韓・嫌中には理由がある。戦前の反動か、朝日・毎日・共同・NHKなどの主要メディアがあまりにも事実を報道せず、きれいごとの善隣友好・一衣帯水ばかりを言い過ぎた。中学生まではそれでいいが、高校生ともなると世界の実情を知る必要がある。理想は理想として、世界はきれいごとではない。一律ではない。それぞれである。一般の人が今頃になってやっと事実に気付きだした。
● 歴代の総理や政権幹部の多くが実にナイーブである。裏切られてばかり。最近では、民主党の野田 佳彦首相が印象深い。讀賣新聞13年10月29日の記事が印象的であった。以下に関連部分を抜粋します。
日韓関係 急激に悪化
2011年10月、最初の訪問地を韓国にした。その際のファーストコンタクトは非常にいいムードでした。李明博(イ・ミョンバク)さんは韓米FTA(自由貿易協定)締結について国内世論は大変だけれども国益を考えたらやるしかないんだ、悔いはないときっぱり言っていました。先輩リーダーとして、非常に尊敬できるなと、この時は思いました。
もう一つ彼が言ったのは、歴代の韓国大統領は任期後半になると、「反日」を使いながら支持率を上げようとする繰り返しだった。私はそういうことはしたくないということでした。
李氏の竹島上陸は12年の8月10日だった。スキャンダルなどがあってどんどん支持率が下降していた時だったので、支持率との関係で反日的な動きをやったのだろうと思いました。しかも天皇陛下の訪韓の話まで言い出しました。
私から(竹島上陸や天皇謝罪要求発言などに遺憾の意を伝える)親書を出したら、受け取らないで返ってきた。どうしてこんなに常軌を逸したことが続くのかと思いました。
● 「共同宣言は無効」と中国 香港問題で対英強硬姿勢
香港の「高度の自治」を明記した1984年の「中英共同宣言」について、駐英中国大使館が、「今は無効だ」との見解を英国側に伝えていた。
中国の駐英公使が11月28日、英下院外交委員長に超党派の英議会代表団の香港受け入れを拒否すると通告した中で、この見解を伝えた。見解では、共同宣言は、香港が中国に返還された97年までは適用されたが、今は無効だとした。
英下院外交委員長は「合意文書に記された方針について中国政府は50年間保持すると約束した。中国は無責任だ」と非難。
(感想・意見など)
50年の約束が17年に。中国にとって約束など何の意味もない。
● 産経新聞14年12月11日から。
2018年・平昌五輪 会場整備遅れ深刻
どうなる日韓分散開催案
会場整備の遅れが懸念されている2018年平昌(ピョンチャン)五輪(韓国)で、長野のそり競技会場を使用する分散開催案が浮上している。
(感想・意見など)
これはかねてから危惧されていた問題である。2002年FIFAワールドカップ日韓共同開催は、現代財閥の鄭夢準(チョン・モンジョン)大韓サッカー協会会長が、賄賂を贈り、女を抱かせて、ねじ込んだものだと言われている。日本が譲歩して共同開催とした。
F1韓国グランプリは、サーキットはデコボコで油まみれ、ホテルはラブホテル、韓国人ドライバーはいないし、韓国自動車メーカーが参入したこともない。そもそも人気がないため観客席はガラガラで大赤字。最悪のF1。
仁川アジア大会は、先日、2014年9月~開催されたが、様々なトラブル続出で「史上最低のアジア大会」と言われた。
韓国は、この種の国際大会を開催・運営する能力がないのに、次から次にあとさき考えず性懲りもなくエントリーし、不正をしてまで開催しようとする。2018年平昌冬季五輪も最初から危ぶまれていた。約束していた仁川空港~平昌間の高速鉄道(KTX)建設は白紙となった。雪不足も心配されている。
案の定整備が遅れ、日韓分散開催を言い出した。そして、実に勝手なことに、その代わりに、2020年の東京オリンピックの一部を韓国で開催しようと言う輩まで出だした。あいた口がふさがらない。
● 次は、呉 善花(オ・ソンファ)拓殖大学教授。済州島生まれ。大邱(デグー)大学卒業。4年間の軍隊生活も送っている。1983年に渡日。大東文化大学、東京外語大・大学院でも学んでいる。人生の約半分を韓国でおくり、約半分を日本でおくっている。韓国人と日本人の考え方の違いに悩んできたという。私は1990年の彼女の著書「スカートの風」から知っている。非常にためになった。
産経新聞14年12月10日記事を抜粋してご紹介します。
呉 善花氏が「日韓問題のブラックホール~こんなに違う二つの国」と題して講演した。
呉氏は日韓関係の現状について「日本人の考え方や価値観で仲良くしようとしても、うまくいかない」と指摘。「話し合いをすれば妥協できるという発想は韓国人にはない。別の民族であることを前提につきあうべきで、当面の間は安易に韓国を助けたりしない方がいい」と述べた。
(感想・意見など)
至言である。朝日・毎日・共同・NHKなどに騙されるな!
● 元外交官・宮家(みやけ) 邦彦さんの『語られざる中国の結末』 (PHP新書)のある一節が忘れられない。以下に抜粋します。
中国人の驚くべき尊大さ、身勝手さ、狡猾さなるものの理由を解く鍵は、ほんとうに「中華思想」にあるのだろうか。
地球上のすべての民族・人間集団は、大なり小なり、エスノセントリック(自民族中心主義)である。「ジコチュウ」という点なら、アラブ人も中国人に負けてはいない。カイロ、バクダッド、北京に合計8年間住んだ個人的体験から申し上げれば、両者のメンタリティは驚くほど似通っていると思う。典型的な5つの共通点を挙げてみよう。
① 世界は自分を中心に回っていると考える。
② 自分の家族・部族以外の他人は基本的に信用しない。
③ 誇り高く、面子が潰れることを何よりも恐れる。
④ 外国からの援助は「感謝すべきもの」ではなく、「させてやるもの」だと考える。
⑤ 都合が悪くなると、自分はさておき、他人の「陰謀」に責任を転嫁する。
これらはいずれも開発途上国に概ね共通する「対先進国劣等感」の裏返しだ。
(感想・意見など)
まさに全て韓国にも当てはまる。宮家さんは「対先進国劣等感」の裏返しだと言うが、そこだけは一部ペンディングである。敵が容赦なく襲ってくる「大陸」という観点もあり得るのではないかと思っている。
これからのグローバル時代、抽象的に「相手が無色透明、無味無臭、人畜無害なので善隣友好」という心構えではやっていけない。朝日・毎日・共同・NHKなどの主要メディアは抽象的にそういうことを言い過ぎた。思考停止ではなく、個別具体的に、もっともっと学ばなければ。
以上