NHK Eテレ『漫勉』★★★★★

NHK Eテレ金曜日午後11時~11時45分

作品「YAWARA!」「20世紀少年」など

シーズン0 かわぐちかいじさん 「沈黙の艦隊」「ジパング」など

シーズン0 山下和美さん 「天才 柳沢教授の生活」など

シーズン1 東村アキコさん

歴史漫画「雪花の虎」現場に密着取材 アシスタント10人以上 5つの連載を抱えている。

「雪花の虎」の1コマ。描くスピードが半端ではない。

育児経験をギャグ漫画化

少女まんが家を夢見た頃を描いている
2015年マンガ大賞受賞
NHK Eテレ『漫勉』★★★★★
8月30日深夜に何気なくNHK Eテレ『漫勉』を見た。NHKが、普段は立ち入ることができない漫画家の仕事場に何台ものカメラを持ち込み撮影。それを漫画家の浦沢直樹さんが作者とともに見ながら、それぞれの創作の秘密に同業者の視点から切り込んでいく。今までありそうでなかった企画。面白い!!
世に漫画家志望者、漫画好きは非常に多い。漫画学部のある大学もある。その人たちにとってこの『漫勉』で取り上げられた人たちは超エリート、仰ぎ見る存在。その人たちの創作の一端が見られる。漫画好きがよだれを垂らして喜びそう。この番組は海外にも売れる。
もともとは白い紙と1本のペンのみ。それが見る間に命を吹き込まれていく。8月30日はシーズン0の再放送で、かわぐちかいじさんと山下和美さん。9月4日(金)午後11時からのシーズン1のトップバッターは東村アキコさん。それぞれが好きな先輩の作風に影響を受けながらも、独自のやり方をしているのが興味深い。
東村さんの回で感じたのは、世に天才というのはいるもんだなぁということ。とにかく描くスピードが半端ではない。ご本人も言っていたが、巫女が憑依して手が勝手に動いているという感じ。これも高校時代故郷の宮崎で通った絵画教室の日高先生の特訓のたまものだとか。その日々を描いたのが『かくかくしかじか』(集英社)。竹刀を持った日高先生にしごかれまくった。「描け!描け!描け!」
昔何かで読んだが、作家の開高健さんは、1度読んだら忘れられず、むしろそれで苦しんだという。ムツゴロウさんは、自分の著書で書いていたが、高2で東大受験の勉強はすべて終えてしまい、高3では校庭でサッカーボールを蹴って遊んでいたという。
天才というのは、①生まれながらに頭のいい人、②無茶苦茶努力のできる人、③①の要素+②の要素を併せもった人、に分けられるように思う。東村さんがどのタイプかは分からないが、①ではない。ある程度の素養の上に、野球でいえば何回も千本ノックを受けてきたから今日があるのだと思われる。
次回は9月11日(金)午後11時~「うしおととら」の藤田和日郎さん。9月18日は「ソラニン」の浅野にいおさん、9月25日は「ゴルゴ13」のさいとうたかをさんが登場します。特に漫画好きでなくとも得ることの多い番組だと思う。是非みて下さい。
(シーズン2では、是非、私が尊敬する高知出身の奇才・西原 理恵子(さいばら)さんを取り上げてもらいたい)
この番組はいい。だが、NHK職員の平均年収1185万円、年金・健康保険料の協会負担分、厚生費、退職金見積額などを含めた@人件費1780万円には大反対!!!3割は削減すべきである!!
以上