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下部構造(経済)が上部構造を規定する

下部構造(経済)が上部構造を規定する
 日経16年4月22日
下部構造(経済)が上部構造を規定する
 5年ほど前に買った北欧ものの新書。
 左のデンマーク本は上隅の折り目がほとんどない。右のスウェーデン本は折り目が沢山ある。デンマーク本は著者の学歴コンプレックスが伺えることと、「おわりに」に「私の考えとしては、デンマークのよいところだけを伝えたいという姿勢があります」とあり、当時あまり価値のない本だと判断したと思われる。良い点も悪い点も事実をそのまま伝えるべきである。スウェーデン本は再読しようと思っている。
下部構造(経済)が上部構造を規定する
 樫(かし)の新緑(秋にはドングリが成る)
下部構造(経済)が上部構造を規定する
 ハナミズキ





 下部構造(経済)が上部構造を規定する


 現在、資本主義諸国は、アメリカ型の市場機能重視の小さな政府路線と、スウェーデンが代表格の福祉国家型の大きな政府路線のいずれが自国にとって適しているか、選択を迫られている。

 どちらを選択するにしろ、下部構造=経済=土台がしっかりしていないと「絵に描いた餅」である。16年4月12日のブログ『大世界史』④で、ロシア人は1日実質3時間程度しか働かないという佐藤優(まさる)説をご紹介したが、それを可能ならしめているのは恐らく豊富な石油・天然ガスの存在である(現在、クリミア併合による経済封鎖と資源価格暴落で苦しんでいるが)。

 サウジアラビアも一種の福祉国家で、サウジアラビア人はエアコンの効いた涼しい部屋で短時間働いているだけだという。汚れ仕事、体力のいる仕事はすべて外国人がやっている。すべては豊富な石油資源ゆえである。百年後?原油が枯渇し、世界中に投資している国富を使い果たした後、ナマケモノだけが残っているということにならないのか?

 ヨーロッパでも北海油田を抱えるイギリスノルウェーが石油・天然ガスの恩恵を受けていることは知られている。オランダもそうだったとは初耳であった。

 日本は天然資源に乏しい。その分、勤勉に働くしかないわけで、単純にそれらの国のやり方を真似るわけにはいかない


 日本経済新聞4月22日「大磯小磯」欄を抜粋してご紹介します。


 オランダ病を克服した労働改革


 近年、仕事と生活の調和を図るワークライフバランスの必要性が指摘されるなかで、オランダの取り組みが注目されている。

 オランダでは1980年代以降の労働市場改革によって、パートタイムとフルタイムの均等待遇が整備され、働く時間を選択する自由度が飛躍的に高まった。その結果、短い勤務時間でも十分な所得を得ることが可能となり、雇用を分け合うワークシェアリングの仕組みが定着した。

 より注目すべきなのは、低迷していたオランダ経済が、この改革を通じて活力を取り戻したことである。仕事と私生活の充実による相乗効果で活力を回復させた経験は、オランダ・モデルとして他の先進主要国からも注目されている。

 ただ、改革の出発点に「オランダ病」と呼ばれた不況があったのは忘れてはならない。天然ガスの大生産地であるオランダでは70年代に天然ガスの輸出が大きく増えたが、自国通貨の高騰や労働者賃金の上昇で製造業の国際競争力が大きく低下した。

 国内経済は失業率が急上昇し、深刻な危機に見舞われた。こうした状況下で始まったのが一連の労働市場改革で、ワークシェアリングが劇的に進み、同時にオランダ病も克服していった。


 意外に思われる方が多いかもしれないが、オランダは化石燃料資源に恵まれており、石油や天然ガスを生産する。特に天然ガスは欧州諸国の中でロシア、ノルウェーに次ぐ産出国だ。

 ただ、国を潤すはずの天然ガスの恩恵が国民全体に行き渡らず、オランダ病を生み出していたワークシェアリングは国民が仕事を分け合い、国を潤す恩恵を全体に行き渡らせる仕組みであったといえる。


 もっとも、オランダの成功例を見習って日本でも同様の改革を行うべきだという主張は、やや短絡的になる。日本は先進主要国のなかで最も天然資源に乏しい国で、分け合う恵みは限られるこれまで日本の成長を支えてきたのは勤勉な人的資源の存在であった。

 今後の労働市場改革においても、こうした日本の実情を踏まえることが肝要で、そのうえでどのような働き方が望ましいかを考ええていく必要がある。  (甲虫さん)


以上


プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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