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戦国のスーパースター

戦国のスーパースター
 日刊工業新聞16年5月30日
戦国のスーパースター
 四国新聞16年6月1日
 加藤清正熊本城、江戸城、名護屋城、大坂城などに関わった。天正11年(1583年)に築城が始まった大坂城の石垣の石を採掘するため小豆島を訪れ、小豆島霊場58番札所・西光寺に近い邸宅で暮らしながら、町内の石切り場で監督したと伝えられている。その縁で、土庄町は熊本に義援金を送った。
戦国のスーパースター





 戦国のスーパースター


 築城の名手といえば、藤堂高虎加藤清正の名が必ず挙げられる。3番目は諸説あるが、黒田官兵衛(如水)を挙げたい。竹中半兵衛と共に軍師として名高い。官兵衛は高松城、広島城、福岡城などに関わった。

 彼らはただ単なる武辺の者ではない。城造りの名手でもある。マルチな才能を持った戦国時代のスーパースターである。


 日刊工業新聞5月30日のチューズ・カンパニー(代取)丸山ゆかりさんのコラムを抜粋してご紹介します。


 築城の名手
 下積みが変化対応の力に


 康正9年(1457年)太田道灌が築城した江戸城は、上杉氏、北条氏を主人と迎えたが、その後約150年の年月が経ち荒廃、江戸時代になり徳川家康が入城した。

 慶長9年(1604年)には家康が藤堂高虎に縄張り(設計)を任せ普請、以来15代の将軍、そして明治、大正、昭和、平成に至るまで常に日本を代表する人物の居城、公務の場となっている。


 時代ニーズ見て最適設計

 高虎は、城の特徴である石垣や天守といった城郭を創始したことでも名高い。紀伊国猿岡城、宇和島城、今治城、大三島甘垣城、伊賀上野城、津城、豊臣政権下では、大和郡山城、大坂城、和歌山城を手掛け、徳川政権下では再築江戸城、篠山城、膳所城、再築伏見城、再築丹波亀山城、淀城、再築大坂城など多くを手掛けた。

 世に築城の名手は数あれど、これほどの数の築城を行った人物は他に例を見ない。戦国時代には守りを固め攻め込まれることのない城を、そして天下泰平の江戸の世には将軍の威光を保ちつつ、城下を含め平穏無事に行政を取り仕切るための平城をと、その時代のニーズに合致し、最新技術を生かした設計思想を取り入れ、特徴ある築城を行った。

 その高度な築城の技術は、高虎が豊臣政権下の秀長に重用される以前、まだ二十一歳与右衛門と呼ばれた頃に端を発する。安土城の築城にあたり、故郷である近江や大和に、古代から建造物の作事に従事する優秀な石工職人集団「穴太衆」に修行を申し出て、自ら石積みの技術を学んだ

 文献によれば、その頃すでに高虎は「これからの武士は戦場で戦う技術を持っているだけでは足らない。人命を守るための築城術を心得ることが必要である」と言っている。のちに家康は、技術集団の中でスキルを磨き、豊富な経験を積み上げた高虎を大いに評価した。 


 重用された老巧者の知恵

 関ヶ原の合戦の後、家康から江戸城修築の縄張り(設計)を命ぜられた高虎は「天下の大都城ゆえ方位・風水などを熟知した知恵者をご活用なさるがよろしかろう」と固辞したが、家康は「世の城の縄張りに必要なのは、これまで攻められて持ちこたえ、攻めて攻めるに苦労した要害の地を経験し、その良し悪しを熟知したそなたのような老巧者の術が肝要なのだ」と説き伏せたという。

 結果、大役を引き受けた高虎は絵図を引き、家康の良きアドバイザーとして江戸城の空堀、石垣などを完成させたと『玉置覚書』に記されている。まさに時代の要求に沿って自身が蓄積したスキルを活用し、的確に上司をサポートする活躍を成し遂げたのだ。

 高虎公遺訓より
 「小身成人は可成程諸芸を習ひ何の道にても御用に可立と覚悟尤の事自身のはたらき可為眼前」
 〈若い時にさまざまなスキルを身につけておくことで、いつか必ずその目の前のこととして役に立つことがあると心しておくべきである


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(感想・意見など)

 現代も20年先、30年先が見えない時代であるが、心構えとして、高虎公遺訓は普遍的な真理のように思われる。


以上


プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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