英 腹水盆に返らず

讀賣新聞16年6月27日
「まさか」

讀賣新聞16年6月21日
「離脱なら容赦しない」

毎日新聞16年6月26日
「さっさと出て行ってくれ」と言わんばかり。

讀賣新聞16年6月21日
中・露は分断工作を。

ニューズウィーク日本版16年3月15日号
世界は50年前に戻ろうとしている。

ニューズウィーク日本版16年6月21日号
英 腹水盆に返らず
最近見た何かに載っていた言葉…「歴史は予測不能な波乱の集積」。例えば、第一次世界大戦は始まった当時誰もあのような大ごとになるとは思っていなかった。誰もが戦争はすぐに終わり、国に帰れると思っていたという。現在でも何故あのように長期間大規模な戦争になったのか明確になっていない。〝はずみ〟とは恐ろしい。
英国人自身も「まさか」である。激しく後悔し、国民投票のやり直しを求める署名が350万人も集まっているという。事前の予想のように残留派52%、離脱派48%なら、離脱派の声を背景に、対EUに対して相当強く出られた筈である。
しかし、結果は逆になった。英国はユーロにも加盟していないし、今まで結構好き勝手やってきた。他の国には認めていないが英国だけ特別扱いしていることも多い。それが、フランスの経済学者・ジャック・アタリ氏の「今まで我々は英国の言い分をそれなりに呑んできた。離脱するなら容赦しない」という言葉に表れている。
早速翌25日、独、仏、伊など原加盟6カ国の外相会議で、英に早期の離脱交渉要求を決定した。英国には見切りをつけ、その余波が他に及ぶことを防ごうとの意図である。
中国やロシアは分断工作にますます励むだろう。
世界はますます不透明さを増した。
以上