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「理屈は後から貨車で来る」

「理屈は後から貨車で来る」
 週刊文春17年10月19日号
「理屈は後から貨車で来る」
 朝日新聞17年7月25日 10面
 民進党の前原誠司氏の構想を、「挑戦が簡単に失敗してほしくはない」。
「理屈は後から貨車で来る」
 朝日新聞17年10月4日 1面
 同じ原真人(まこと)編集委員が、民進党の前原構想とほとんど同じ内容の自民党の公約を、「時の政権が延命のために『未来』を切り売りすることなど許されていいはずがない」。
「理屈は後から貨車で来る」
 (WAC) 1728円
 帯の裏側 「朝日新聞きっての敏腕老記者が、社員、OBを痛憤の徹底取材!『従軍慰安婦』捏造をはじめ『虚報』の数々、朝日の本当の『戦犯』たち!」。朝日を語るとき外せない本。
「理屈は後から貨車で来る」
 NHKブラタモリ・大阪
 大阪は、上町(うえまち)台地を中心に成り立っており、河川、湿地に囲まれていた。上町台地の北端に石山本願寺があり、信長は10年かけて降伏させた。その跡地に秀吉が作ったのが大阪城である。その城下町に四百年以上前に整備した「太閤下水」が残っているというので驚いた。
「理屈は後から貨車で来る」
 碁盤の目のように街を整備し、家々の裏側に下水道も整備した(水色の部分)。家康の江戸普請の前に、秀吉がこれだけのことをやっていた!
「理屈は後から貨車で来る」
 上町台地以外は、京都方面からの淀川や奈良方面からの大和川の河口となっていて、湿地帯が広がっていた。瀬戸内海を通じて大陸とも繋がっていた。
「理屈は後から貨車で来る」
 船場などは、秀吉後、大阪の町人が整備したというから驚き。
「理屈は後から貨車で来る」
 大阪の繁栄を伝える屏風絵。
「理屈は後から貨車で来る」
 柘榴(ざくろ)の木。
「理屈は後から貨車で来る」
 フヨウ。いたるところで咲いている。





 「理屈は後から貨車で来る」


 この言葉は、故春日一幸(かすが・いっこう)元民社党委員長がかつて述べたものである。民社党のその後の推移(→民進党→希望の党)を見ても、今の政界のあり様を言い当てているのに感心する。メディアも同様。

 そういう意味でも週刊文春10月19日号「宮崎哲弥の時々砲弾」が面白い。抜粋してご紹介します。


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  戯論を叩く。


 衆議院解散騒動で一等呆れ果てたのは新聞の財政タカ派、緊縮派ぶりである。

 来る総選挙で大きな争点を形成するのは消費税問題だ。自由民主党、公明党は消費税増税を公約に掲げ、増収分の使途を変更し、その一部を子育て世代に集中投資するという。
 
 他の野党は消費税の10%への引き上げの凍結、中止を挙(こぞ)って訴え、増税反対で足並みを揃えている。

 かかる政党の姿勢に対し、新聞は財政再建が遠のくとして一斉に反発した。野党の消費税凍結、中止の要求ばかりでなく、与党の増分の使途変更すら、財政健全化を金科玉条のように振り翳して批判した。


 朝日新聞の原真人(はら・まこと)編集委員も、常のごとく「『未来』の切り売り」だの「後の世代へのツケ」だのと、財政タカ派の常套句を羅列し、与党の使途変更を腐(くさ)している

 「今回は増税するものの、生んだ財源は財政赤字を減らすのでなく教育無償化などにすぐ使ってしまおうと訴える」「これは結局、私たちの『未来』の切り売りではないか」(朝日新聞10月4日朝刊)

 だが今回は少し勝手が違ったようだ。この編集委員はちょうど1月前、前原誠司民進党代表が打ち出した、今回の自民党消費税使途公約とほとんど変わらぬ構想を大絶賛していたのだ。

 曰く「増税や社会保険の負担増でうみだす財源であらゆる世代むけの生活保障策を充実させる構想を掲げている。以前にも書いたが、国民負担増を先送りし続けてきた日本でこの提案は画期的である」
 曰く「前原民進党が本気で負担増とセットでの生活保障の充実に挑むのなら、真のリベラル政党をめざす初の試みとして大いに評価したい」(朝日新聞9月5日朝刊)

 「以前にも書いた」というコラムからも引用しておこう。そこではそこでは前原構想が次のように描かれていた。
 「『まだ私案』と断りつつ、消費税を10%に引き上げたら就学前から大学まで教育の実質無償化を実現したい、との構想も示す。/増税すれば社会を変えられる。消費税アレルギーの日本では、まずその成功体験が必要だと考えているからだ。/もちろんいくら正論でも、負担増の説得は難しい。いちど信頼を失った民進党ならなおさらだ。それでも挑戦が簡単に失敗してほしくはない」(朝日新聞7月25日朝刊)

 ここに「痛みの先送り」「『未来』の切り売り」「後の世代へのツケ」といった財政タカ派の紋切り型批判は一切登場しない。代わりに「画期的」「大いに評価したい」「挑戦」などという安っぽい賛辞が埋め込まれている

 繰り返すが、これらはほとんど同じ政策に対する評言なのである。

 〝瞬間変節芸〟という奇妙な言葉が頭に浮かんだ。定見も言責(げんせき)も欠いた、かかる政策論議のどこに読む価値があるのだろうか。


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(感想・意見など)

 この件はごく最近のことなのでよく覚えている。安倍自民党総裁が、消費税増税を公約とし、その一部を子育て世代支援に充てると発表した途端、当時の前原民進党代表が「民進党の構想のパクリだ!」と騒いだ。

 朝日新聞の原真人編集委員は、数カ月の間に、ほとんど同じ政策に180度異なった論評をした。まさに「理屈と膏薬はどこへでも付く」「理屈は後から貨車で来る」の見本のような話である。

 1993年の「椿事件」を思い出す。テレビ朝日取締役報道局長の椿貞良(つばき・さだよし)氏が、日本民間放送連盟の会合で、「自民党政権の存続を阻止して、反自民の連立政権を成立させる手助けになる報道をしようとの方針でテレ朝局内をまとめた」と発言し、問題となった。

 朝日新聞の原真人編集委員は、「安倍叩きは朝日の社是」を忠実に実行しただけである。報道機関ではなく「運動体」の朝日社内では、こういう人が歴代出世してきた。

 朝日記者53年の長谷川煕(ひろし)さんの著書『崩壊 朝日新聞』によると、
 一部の人たちに将来は社長にと嘱望(しょくぼう)されていた佐伯晋(すすむ)さんが、1995(平成7)年3月、役員を退いて朝日新聞社顧問に退く時のパーティーの場でこう挨拶したという。

 「社会主義陣営に対するロイヤリティー(忠誠心)がなくても編集担当を務められる時代となり、幸いだった」

 長谷川さんはこう続けている。
 「飛び抜けて出来る佐伯も、この社内ではやはり異端の存在だったのである」


以上


 
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

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